遠い山なみの光のレビュー・感想・評価
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なかなか難解…⭐︎
カズオ・イシグロの作品は自分にはなかなか難解なものが多く、この作品もこのサイトで
他の方のレビューを拝見しないとそこまで読み取れなかったと思う。
二階堂ふみ演じる佐知子が存在しないかもしれないとは思いもよらなかった。
レビューを拝見しても、そうか!と言う気持ちといや違うと言う思いが以前としてある。
広瀬すず、二階堂ふみ、吉田羊と旬の女優達がそれぞれ素晴らしい演技で松下洸平、
三浦友和も良い。
ただ、自分には関係性が今一つ良く分からず、悦子とは一体何者という思いや夫の
松下洸平は亡くなったのか⁇
どうしてイギリスに渡ったのかなどが全て観客(読者)に委ねられている。
原作を読みば分かるのかなぁ…
それでも何とも言えないメッセージは感じるし、ここが良いというシーンがある訳では
ないにも関わらずすごくインパクトのある映画だった。
年に何本か見る映画の中で意外に印象が残る作品になりそうな気がしている。
思い出としての長崎
教えは多いけれど
原作未読。
混乱した、というレビューをいくつか読んで、肝のネタバレ一文「悦子=佐知子」のみ仕入れて鑑賞。
肝さえ押さえておけば楽勝だろうと思いましたが、いや逆に混乱したような。
えっ、じゃあ娘の父親って誰なの?その父親はいまいずこ?おなかの子供はまた別?
その他いろいろ分からないことだらけで「???」となり、そのことばかりに意識がいきがちになりました。
が、次第に、訴えたいテーマはおそらくそこじゃなさそうだ、と思えてきます。
(ちなみに「???」の謎は今も解けていない。原作を読めば分かるのか?)
平和を生きる私から見て、佐知子はなかなかの毒親に見える。
実際、長女の自死のいくばくかは責任あると思うし現代ならそう捉えられると思う。
けれどニキは、違うと言う。お母さんのせいじゃない、時代のせいだと。
そこで私は、認識の甘さを知りました。
生きることに必死じゃなくてもいい現代の幸せな価値観を。
また、この映画には、時代に合わせた変化を相手に促すセリフが何度も出てきます。
三浦友和は生徒に罵倒されていたし→「あれは教育じゃない、洗脳だった。時代は変わった」
ニキも母悦子に言う。→「結婚や子育てが全ての時代じゃない。変わらなきゃ」
このへん、時代に応じたアップデートを求められがちな世代の私は耳が痛い。
正直、昨今のネットニュースでセクハラ(orパワハラorモラハラ)問題を見ていて内心感じることがあるのだ。
「私が若い頃はこの程度はたいした問題にはならなかった」と。
映画のテーマに比べて些末な置き換えですけれど・・・。
などなど、教えも多かったです。
ただ、いかんせんストーリーをちゃんと把握できていないので☆3.5で。
あとは見る側に委ねます系もそれがごく一部ならアリだと思うけれど、あっちもこっちも委ねられちゃうと消化不良が先に来てしまいます。
それと、私は戦争モノは苦手ですがコレは戦後復興からだから大丈夫だろう、と見る前は予想していました。
が、根底に流れるものはとても重く、ヒタヒタと暗い何かが迫ってくる感じ。
そか、カズオイシグロですものね。
ちょっとクスッとしたところもあって、二階堂ふみさんから「跳んで埼玉」を彷彿をさせるセリフが聞けたこと。→「あんたたちに食べさせるうどんはないよ!」(これって狙ってないよね?偶然よね?)
そして広瀬すずさんはどんな髪型でもかわいらしかったです。
イシグロらしく観る人に解釈を委ねた構成が良かった。
広瀬すずの透明感と二階堂ふみのミステリアスな存在感は、この物語に完璧にピッタリ!
二人が立つだけで物語は儚くも妖しい輝きを帯び、観る者を引き込む。息をのむ美しさだった。
【ネタバレ】
私は佐知子を緒方悦子の幻想=もう一人の自分と捉え、団地での夫の緒方二郎との整った生活は戦後何も無かったかのように繁栄し、被爆の爪痕を残した自分だけが取り残されて行く不安と絶望の象徴としての幻想で、その部屋から俯瞰する河原のボロ屋で娘・万里子との生活こそが現実だったのではないかと感じた。
万里子=恵子(長女)悦子の記憶や幻想の中で重なり合う存在。
そうなると、夫 緒方二郎の父 緒方誠二の存在は?
という事になるがこの二人の親子関係がどこか取ってつけたような空々しさ… 父、誠二は二郎の存在にリアリティをもたせるためのイシグロの戦争を誇張した小道具で、悦子の教員時代の校長に過ぎないのではと言う気がしました。
幻想と現実、過去と未来が交錯する構造が、イシグロ作品らしい不確かさと余白を映し出している。
軒並みレビューに【⚠️ネタバレ注意】があるようにw
最後に観た人と語り合うことでさらに深まる作品。
それぞれ観る人が自分の「答え」を探し出す
まさにイシグロの真骨頂を味わえる映画だった。
ノーベル賞作家の日系イギリス人カズオ・イシグロの小説が原作。 この...
ノーベル賞作家の日系イギリス人カズオ・イシグロの小説が原作。
この原作は読んでいないけれど、2005年に読んだ小説の『わたしを離さないで』のイシグロ・ワールドが甦る。
広瀬すず、二階堂ふみ、吉田羊、三浦友和という今や日本を代表する役者揃いで、特に女性3人の確かな演技力に裏打ちされた存在感がすごい。
ただしこの作品、あらすじとかストーリーとかを「理解」しようとしたり、スッキリしたいと思わないほうが良い。
物語が進むにつれ、そしてラストに近くなって重層的に示されるシーンは、合理的に理解したいという自然な人間の欲求を、ことごとく裏切ってくる。
夢だったのか? 妄想だったのか?
あるいは自我が分裂しているのか、はたまたいわゆる「偽りの記憶」の映像化なのか?
周到に観る者を混乱させる。
こんな人の悪いシカケは、濱口竜介『悪は存在しない』に匹敵するかもしれない。
つまり、鑑賞中はもちろん、鑑賞後もしばらくのあいだ「曖昧さ」に身を置く覚悟は必要だ。
別に「耐えろ」とか「我慢しろ」と言うつもりはない。
もやもや、イライラしたって構わないのだが、「『曖昧さ』という苦痛をあえて受け容れる」つもりでないと、フラストレーションが高まるだけだろう。
これ、たぶん最低1回、ひょっとしたら2回以上観に行って初めて腹に落ちる、と言うか、自分なりのケリを付けられるのかもしれない。
それはむしろ不快ではない。
浅知恵のトリックではなく、深く、重い、簡単に答えられないことにアンダーラインを引き続ける行為だからだ。
戦争が終わり平和が訪れたはいいが、しばらくしてやってくる「どうや...
戦争が終わり平和が訪れたはいいが、しばらくしてやってくる「どうやって生きていくか?」。新しい価値観が入り込みながらも依然、男社会。その男たちもまた生きていくための仕事で疲れ、イライラしているか、価値の変化に苛まれているような時代の中で、頼る者無き女性、加えるなら戦前、裕福で高学歴だった女性ほど辛い時代だったと思います。これまでの価値とは違う生き方を貫くためには、嘘をつき、過去を消し、強い男(戦勝国男性)に付くこともあったと思われますが、「子供」の存在はそれをするに大きな障害だったのでしょう。とはいえ生々しく泥臭いシーンはほとんど無く、幻想的な映像も絡めながら「影の部分」は観る側の想像に任せていくシナリオです。一方で男社会に迎合しつつも、清々と生きている雑草女性:藤原(演・柴田理恵)が対比して描かれているようにも見えます。あの時代はまだ、どちらに向かう女性が幸せだったのか、考えさせられるとこでもあります。
総じて清楚な女性・悦子を演じる広瀬すずさんのお姿と耳触りの良い長崎弁?に終始目と耳を奪われながら、過去との葛藤をミステリー絡みで追っていく映画でした。と言いたいところですが、結論めいた物語でもなく、悦子の「走馬灯的夢映像」、もしくは「グレー・ファンタジー」に包まれた時間でした。
昭和シネマの陰影の裏に隠された真実
戦争、原爆、差別、偏見の中、もつれた糸のように入り組んだ、一女性の自分史。
イギリスに住む母親が娘にその自分史を初めて語る。だが、その物語はなぜかミステリーじみてくる。
現実と幻想、嘘と真実を超えた時空間が、イギリスと長崎の間を行き交う。
誰にも語ったことがなかった母親の過去。
戦争シーンも原爆シーンも登場しない。なのに、その傷跡が戦後の復興に向かう日本の映像に投影する。
高度成長期に向かう仕事人間の家父長的な夫。戦前の教育は何だったのかという問いに苦悩する義父。米兵との間に娘がいる謎の女性。
母親の過去は、くっきりとした昭和の映像とは対照的に、輪郭が陽炎のようにゆらめいている。
彼女が一体どこに身を置いているのか、一瞬見失ってしまう。
なにが現実でなにが幻想なのだろうか。
だが、ひとたび彼女の娘が、亡き姉の開かずの部屋の扉を開けた時、一気にすべての焦点が合う。
そのあまりの衝撃に予期せぬ涙が頬を伝う。
彼女の辿ってきた運命がどうあろうとも、彼女が長女の部屋とともに封印してきたもうひとつの自分に胸が打ち震える。
昭和シネマの陰影を見事に再現してくれた石川監督、広瀬すず、二階ふみら女優陣の力量に完全に圧倒された。
お母様の!
思い出に「嘘」はつきものです
カズオ・イシグロのデビュー作が原作である事以外の詳細はなるべく情報を入れずに観ました。
映画の終盤、稲佐山で佐知子が悦子に「わたしたちは似てるもの」のセリフでこの映画の謎が見え始め、ニキが母と景子の長崎での写真を見ることになり、悦子の「嘘」は何処にあるのか?をどうしても突き止めたくなり鑑賞後に原作本を購入し読ませていただきました。
映画は物語の背景や登場人物など基本的な部分は原作に忠実であり重要なエピソードもそのまま描かれていますが、戦後7年経過した長崎が舞台でもあり(終戦80年の節目でもあり)日本人が持っている戦争への後悔や傷跡をより表現する為、悦子のバイオリンのシーンで「私のせいなんですと」と涙ながらに吐露させたり、二郎も戦争で大きな傷を負った設定にされたとのことです(映画パンフに記載)。戦争シーンも原爆シーンも一切無くてもあらゆる背景やセリフで充分にこの映画が伝えたいことは観客は理解できます。
そして、問題の「嘘」は原作では悦子がニキに「あのときは景子も幸せで、みんなでケーブルカーに乗ったの」と思い出を話す時だけであり、それ以上の物語の解釈は読者に任せていた。
映画を作るにあたって石川慶監督は大胆にその解釈を悦子=佐知子にして表現してみせたのでした(もちろんエグゼクティブプロデューサーのカズオ・イシグロも納得して)。
監督が熱望した広瀬すずと二階堂ふみの「対決」は大正解でした。2人の噛みあわないような会話(原作通り)が映画の不可思議な雰囲気を醸し出しましたし、50年代60年代映画に出てくるツンとすました女優のような演技をこなした二階堂ふみが特に素晴らしかったです。又三浦友和(緒方)は渡辺大知(松田)と対峙するシーンで、戦時中「愛国教育」が正義と信じていた教職者の苦悩、葛藤を見事に演じていた。とにかく素晴らしかったです。スタッフ・キャストの皆さんの入念な仕事への取り組みがスクリーンいっぱいに表現されたと思います。観て良かったです!
夢と記憶と事実と
ミステリアスな女性たち
戦後の長崎を舞台に、原爆や戦前教育という背景を持ちつつ、イギリスに渡った日本人女性の回想をミステリータッチで描いているという感じなのかな。
カメラワークがミステリーっぽくて、何が謎で何が現実なのかドキドキしながら観ました。
吉田羊、広瀬すず、二階堂ふみの三女優の競演が、それぞれにミステリアスで面白かったです。
何となく違和感を持ちながらイギリスパートを観てきて、最後は腑に落ち、それが一寸怖くて、でも納得いった感じかな。
吉田羊さんの流暢な英語に、セリフとはいえ驚きました。
三女優皆さんピッタリな配役だったと思います。
舞台を観てるようでもありました。
“遠い山”並の話
はじめから「嘘」が強調されていたとはいえ、サスガにこれは…
結論から言えば佐知子=悦子なのだが、数カット描き直されただけで明確な種明かしは無い。
万里子は景子だし、アメリカはイギリスだし、すべての人•物•事の実在から疑わなくてはならなくなる。
やたら紅茶を出してたのが伏線なのか?
被爆が原因で離縁された悦子の先の姿が佐知子で、ミックスして語ってた??
そもそも今さら、娘に、あんな凝った嘘を語る理由がどこにあるのか。
そのままだと(明るみに出るかは別として)ノンフィクションとして嘘を発表することになるのに。
佐知子がうどん屋で働いたことは、被爆差別者との悶着を描くことにしか活きていない。
ニキの不倫も、最後の「結婚や出産がすべてじゃない」にほんの少し厚みが出た程度。
明確な、しかも単発の目的のためだけに設定やエピソードが置かれていた。
義父と元教え子の確執などのサイドエピソードも、時代の雰囲気を映すだけで本筋とは無関係。
全体的に見ても、“悦子がニキに語っている”という体にしては違和感を憶えた。
夢に出た赤いブラウスを着た瞬間の緊張感はよかったが、それまでの会話劇が退屈過ぎた。
アングルも演出も工夫なく平坦だし。
徐々に悦子の服の色が佐知子に寄っていくのは上手かったが…
広瀬すずと二階堂ふみの雰囲気の方向性が近いと感じてたので、鑑賞前から予測できちゃってたのよね。
薄っい人間ドラマを誤魔化すために無理矢理ミステリ要素を足したようにしか見えなかった。
猫の可愛さと演技力だけは必見。
文章を映像化するという事
ニキと散歩中の悦子は、昔の知り合いに偶然合い、景子は生きていると躊躇なく話します。そんなでかい嘘つく?と思いましたが、物語終盤になりこの悦子の行動は悦子の行動としてメイクセンスします。
長崎時代の、もしかしたらパンパンをしていたかもしれない悦子は(悦子が物語る)悦子の団地からの視線とは逆の、川沿いのバラックから団地を見上げる生活をしていたのではないでしょうか。戦後新しい生活を開始したピカピカの団地に住む(幸せな)人達よりもっと幸せになってやると夢見ていたのかもしれません。しかし現実は長女の自死という不幸中の不幸な出来事を経験する事になります。そんな局面で人は何を思うのか私にはわかりませんが、精神が破壊されないための防御策として、記憶を捏造、修正、リマスター、等するのかもしれません。これほどの不幸を経験していない私でも思い当たる節はあります。
ニキがインタビューする形で悦子は、自分の中にあった自分の為の物語を外にカミングアウトさせます。それが結果ニキとのわだかまりを取り去る事になり、ひいてはニキの止まっていた時間が動き出す事になります。そして悦子自身も過去を過去のものとして、フィクションをフィクションとして捉え現実を歩み始めます。そこで映画は終わります。
終盤の怒涛の(乱暴な表現すると)ネタバラシを観ながら、それから観終わった後色々なシーンが頭に浮かんできました。悦子のバラックで度々登場したバラックとは不釣り合いの美しいティーセット(というのかあれは)
斜め上から差し込む光のモチーフ。
また近いうちに観に行きたいと思いました。
文章を読んで絵を頭に浮かべる場合一人一人その絵は違いますし、想像はどこまで行っても想像です。しかし映像化された絵は皆同じ観ますし、事実のように感じがちです。その事がこの映画を観て混乱している人が多い事の一つの原因かもしれません。でも私は(原作を読んでないのに言うのもなんですが)うまく映画化できてるような気がします。面白かったです。
ネタバレしてもいいですか ことばに出せず ことばにならず
2025年映画館鑑賞85作品目
9月6日(土)イオンシネマ新利府
ACチケット1000円
原作は『日の名残り』のカズオ・イシグロ
監督と脚本は『点(2017)』『蜜蜂と遠雷』『Arc アーク』の石川慶
二階堂ふみ広瀬すず初共演
二階堂に引っ張られ広瀬妹まで上手に感じる相乗効果
いや広瀬すずだってそこそこのレベルには達しているんだけどね過小評価されがちだけど
1952年(昭和27年)の長崎
1982年(昭和57年)のイギリス
イギリス在住の日本人女性悦子が娘のニキに話すの回顧録
ロケ地
英国ハートフォードシャー
埼玉県深谷市深谷シネマ
群馬県渋川市子持神社
長崎県長崎市稲佐山
など
娘にも話したくない過去がある
悦子と佐知子は同一人物?
矛盾も多い
万里子=景子?
わけわからん落とし所
これが純文学か
最後の最後でなんじゃこれ!?
女狐につままれたくなければ観る前にオチを知っておくことを薦めたい
軍国主義が洗脳なら戦後平和主義も洗脳
ネトウヨとパヨクも根本は同じだが永遠に話は噛み合わない
悲しいけど笑っちゃう
配役
妊娠中の専業主婦の緒方悦子→悦子・シュリンガムに広瀬すず
壮年期の悦子に吉田羊
アメリカ移住を夢見るシングルマザーの佐知子に二階堂ふみ
佐知子の娘の万里子に鈴木碧桜
悦子の娘で大学中退し作家を目指すニキ・シュリンガムにカミラ・アイコ
うどん屋の店主の藤原に柴田理恵
二郎の同級生で高校教師の松田重夫に渡辺大知
悦子の夫の緒方二郎に松下洸平
元高校の校長で二郎の父の緒方誠二に三浦友和
佐知子の恋人のフランクにロマン・ダンナ
薬剤師にアダム・リース・ディー
コリンズ不動産の従業員にドミニク・アップルホワイト
恵子とニキの元教師のウォーターズにリネット・エドワーズ
展望台の旅行客にジャスミン・ローズ
展望台の旅行客にミシェル・タケ
展望台の旅行客にルビー・ヤング
うどん屋の客に林田直樹
うどん屋の客に小坂竜士
展望台の少年の晃に小松ヨキ
晃の母親に椿弓里奈
二郎の同僚に門下秀太郎
二郎の同僚に中村舜太郎
松田の同僚に平川貴彬
松田の同僚に古里友美
テキ屋に松角洋平
雑で主観的なネタバレメモなので悪しからず
悦子=さちこで、
まりこ=けいこ
であると
ということは
悦子は相当入り組んだ嘘をついていたことになる
その心はまりこ=けいこへの罪悪感
けいこがニキの父をどう思ったかは不明だけど、(まりこはフランクが嫌いと言っていた)けいこが決して望んでいない渡英を、悦子の一存で決めて決行し、結果的にけいこは自死をした。
自死の時期がわからないけど、そう遠くない時期なので、80年代の悦子は来し方の後悔を悪夢としてみる
とはいえ、悦子にとって離婚して渡英してという来し方は後悔のみではないから、人に見せる言動はフツーの毎日と言う感じなのかな
もうちょい明確な読み解きができたらよかったなーて感じ
そして、オチは割と予想通り
ただ、長崎県内?市内?にあって、被爆者とそうでないものに横たわる差別の手触りのようなもの、
ふつーの男尊女卑夫の醜悪さ
戦前教育者の罪と、それを罪と思えない本人(人格者故に余計に辛い)など、
きれいに整理がつかない混沌が、私のいる今と繋がるようで切なくなった。
私の理解力が不足しております。
終始居心地の悪い映画でした。
当時の被爆者に対する差別とか偏見はよくわかるけど
2家族のからみが良くわからなかった。
どっちのお父さんなのかも曖昧でなかなか話が落ち着かなく
私の理解力不足です。わかりやすいものしか高評価付けられません。
女優さんが年代で違う方になると途端に混乱しちゃいます。
嫁さんは「この子役あのドラマに出ていたよね」「このひと誰々の
配偶者だったよね」とすごくよく覚えているのですが、覚えられません。
結局どっちの家族なの?殺人犯は?混乱したままです。
多分佐知子さんがアメリカではなくイギリスに行ったんだと思っていますが
あまりにも物語が出来過ぎてて、あとはご想像にといわれても・・・・
全421件中、261~280件目を表示
映画チケットがいつでも1,500円!
詳細は遷移先をご確認ください。










