「あれはどういう意味だったんだろう?がいっぱい」遠い山なみの光 はまじさんの映画レビュー(感想・評価)
あれはどういう意味だったんだろう?がいっぱい
分からなかったこと。どなたかご教示ください。
思い出したくない自分の過去を娘に語る時に、別の親子になぞらえて話していったんだ〜ということはわかりました。
しかし鑑賞後にいくつか疑問が沸きました。死んだ赤ん坊を水で洗っていた女性の話が出てきたのですが、すると箱に入れて川に沈めたのは猫ではなくてあとから生まれた子どもだったということなのか?、では冒頭にニュースに出てくる子どもの連続殺人犯も自分?と考えたんですが、考えすぎでしょうか。
路面電車を悲しそうに見つめる女性が吉田羊さんだったことも理解ができませんでした。
自分が理解できなかっただけで、セットや役者さんの所作などをよく見直せば、ほかにもたくさん考えさせられるポイントが増えていきそうな映画でした。
まず原作を読んで、もう一度見ないとなりませんね。
うーむ、考え出すときりがない!と悩むことが監督、原作者の意図するところなのかなという気持ちになって参りました。平和に暮らしていた人が突然悩み続けるよう強いられるんですよね。
個人的には、二郎と離縁した先の悦子が佐和子だと解釈しました。
悦子と佐和子の絡みも当然なかったことになりますし、どれが嘘でどれが妄想か…
その地盤が不確かすぎたので、自分としては低評価でした。
(手紙から“緒方誠二”という人間はいたにしても、それが三浦友和だとは限らない、など)
原作からして幾とおりにも受け止めができるつくりだとパンフレットの監督インタビューにありました。午前中の鑑賞後のモヤモヤが大きかったので初めて投稿してみたんですが、やってみて良かった。こういう映画好きのコミュニティがあるんですねー。嬉しくなりました。まずは自分が見た作品のコメントだけ読ませていただきました。ファンの方がたくさんいらっしゃるようですね。またゆっくり拝見します。
私はこう思いました。
猫殺し、意味深な縄、虫を食べる、すべて妄想です。教師時代に被爆地で教え子達を見殺し、娘・景子を縊死させた悔恨が、自分を嫌というほど責める。そして記憶も歪められ、渡英には邪魔だから娘を始末する、誘拐犯が子供を殺す、などの妄想を産みだし、脳内に定着させてしまった。
しかし、束の間、母子の楽しい思い出もあった。それを説明する場面が路面電車の中の自分と娘を回想する吉田羊なのだと。本当は殺しているというレビューも少なくないのですが、そうだとすると、ニキが書いている母 の物語は犯罪の告発になってしまい、あの明るいラストにつながりませんね。
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