「アメリカなのにイギリス?」遠い山なみの光 bionさんの映画レビュー(感想・評価)
アメリカなのにイギリス?
予備知識が全くない状態で鑑賞したため、ラストで頭が大混乱した。ただ、イギリスにいる女性が誰であるかをそのまま受け取ってしまったとしても作品としては、とても見応えがある。
長崎に落とされた原爆がもたらした壊滅的な被害は、原爆後遺症だけでなく、被曝者を差別するという社会的な分断を生む。
戦後社会の影の部分が、食堂でのシーンなどで語られる。また、悦子の義理の父親が戦争に積極的に関わった教育者として、教え子から糾弾を受けることも描かれるが、思想の面裏がひっくり返ったことに気がつかないというか、理解したくないであろう。
わからないことが多すぎるので、ChatGPTに6ターンくらい解説をしてもらって全容が理解できた。
世界線が複数あることについては、自分が感じた通りだったが、その他については脳内で再生してようやく腑に落ちた。
理解できないとしても、聞かずにはいられないストーリーテリングで物語が語られるし、ショットが惚れ惚れするくらい美しい。
ざます言葉が出てきそうなくらい二階堂ふみの際立つ上品さに圧倒される。娘を愚弄する男への啖呵の切れ味もすごい。
難解だけどオススメでございます。
共感ありがとうございます。
うどん屋での文句と木登りへの啖呵はおんなじでしたね。被曝の痛みが人格を引き裂いたのか、逃避だったのか、観客の判断に委せた部分ですかね。
コメントありがとうございます。
私も最後で、ええーっとなりました。
予告やU-NEXTの考察配信も見ていたのですが、
「8番出口」と同じに、予告や宣伝がネタバレしないのは、
本当に驚きですね。
すごく見応えありましたね。
原作と映画はかなり違うらしいのですが、悦子が景子の縊死に関与しているようなレビューが多いですね。それだと、ニキが母の苦悩を理解して話を書こうとする明るいラストに結びつきません。
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