「ある日本の町について」遠い山なみの光 ソルトさんの映画レビュー(感想・評価)
ある日本の町について
やはりカズオ・イシグロ一筋縄にはいかないって思った
英国と日本長崎の2重3重構造にからめとられそうでそうはならない
複雑な郷里 長崎への思いが二人の対照的女性の話しとして展開されるが、騙されては、いけないというおちとして提示されたものは意外な程シンプルだ
主人公は日本から遥か遠い、英国の地にいて、その心情は計り知れないが、娘へ話して聞かせる内容が、日本が復興へ向かい日本のそこかしこにあった戦争・原爆で変わり果てたある場所のこと
そこは長崎でもあるし日本のここかしこに見られた光景でもあるのだ
私が注目したのは、三浦さん演じる元校長への批判を取り下げない、教師の気骨だったが、この時代の若き教師の今また三浦校長として再生産される日本の不幸についてを憂うのみだ。
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ノーキッキングさんのコメント
2025年9月7日
共感ありがとうございます。
イシグロ自身がプロデューサーで映画に参画したので、夢や妄想、におわせもあり、解釈の自由度はたかく、謎解きのしがいがありますね。
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