「長崎の女たち」遠い山なみの光 邦画好きさんの映画レビュー(感想・評価)
長崎の女たち
原作の「遠い山なみの光」はノーベル文学賞作家カズオ・イシグロの処女作ですが、最初は「女たちの遠い夏 」というタイトルだったそうな。この「遠い山なみの光」の光こそ長崎に落とされた原爆の光かな?と思うのですが。
舞台は1952年の長崎と1982年のイギリスで場面転換をしながら進みますが、冒頭数分で?????といろいろな疑問が出てきます。観ている私達にいろいろな想像や連想をさせるのはなかなか楽しいものでした。広瀬すずが30年後に吉田羊に成長するのは、観ているうちに「案外似てるやん」などと思えるのが面白かったです。広瀬すずも、二階堂ふみも、吉田羊もそれぞれ美しかったです。
「川向い」という言葉が何度か出てきます。川で隔てられた対岸は異国って考え方はわからなくはないのですが、そこに差別的な思いも見え隠れしてあまり好きではありません。「三途の川」を出すまでもなく、昔々から仏教徒にとっては川向うは禁足の地である異国なのかもしれません。
三浦友和、松下洸平が演じた「緒方父息子」について色々と突っ込みたいところですが、ネタバレにもなりかねないので。
広瀬すずの出演映画は今年3本目。もうすぐ大作「宝島」も公開されます。
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