劇場公開日 2025年9月5日

「記憶とは」遠い山なみの光 Yokoさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0 記憶とは

2025年9月5日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

原作小説を読んだ後のもやもやした後味が、スーッと晴れたような気持ち。
(新たな謎も生まれるのですけどね)
カズオ・イシグロがエグゼクティブプロデューサーとして名前を連ねているので、
この結末は作者も同意のことなのでしょう。
人は自分の人生を生きるために、理想と現実と空想と嘘のはざまをゆらゆらと漂うものなのかもしれない。
人生の終盤が見えてきた身として、吉田羊が演じる悦子の諦念にググッと惹かれるものがありました。何が真実だったのかは、もはやどうでもいい。のかもしれない。

二階堂ふみが美しい。そして、広瀬すずが圧巻。
年齢を重ね、人生の深みを演じることのできる俳優さんとして
これからも長くスクリーンで拝見したいと思わせる存在感のあるおふたりでした。

Yoko
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