「記憶とは」遠い山なみの光 Yokoさんの映画レビュー(感想・評価)
記憶とは
原作小説を読んだ後のもやもやした後味が、スーッと晴れたような気持ち。
(新たな謎も生まれるのですけどね)
カズオ・イシグロがエグゼクティブプロデューサーとして名前を連ねているので、
この結末は作者も同意のことなのでしょう。
人は自分の人生を生きるために、理想と現実と空想と嘘のはざまをゆらゆらと漂うものなのかもしれない。
人生の終盤が見えてきた身として、吉田羊が演じる悦子の諦念にググッと惹かれるものがありました。何が真実だったのかは、もはやどうでもいい。のかもしれない。
二階堂ふみが美しい。そして、広瀬すずが圧巻。
年齢を重ね、人生の深みを演じることのできる俳優さんとして
これからも長くスクリーンで拝見したいと思わせる存在感のあるおふたりでした。
コメントする
映画チケットがいつでも1,500円!
詳細は遷移先をご確認ください。