劇場版「進撃の巨人」完結編 THE LAST ATTACKのレビュー・感想・評価
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「完結編」の再構成
これは完全に自分が悪いのだが、てっきり「The Final Season」の総集編だと思って観てみたら実は「完結編(前後編)」の再構成版だったというわけで、第3期までしか観てなかった自分は「( ゚д゚)ポカーン」となってしまった。
まあでもシリーズ構成ややこしいよね(第4期制作開始時点で原作がまだ完結してなかったので仕方ないといえば仕方ないが)
それでも足りない情報を必死に妄想保管しながら最後まで観て、この長く壮大な物語の最後を見届けたという感慨深さは感じた。
しかしエレンが何故あのような選択をしたのかイマイチ判然としないので、今からでも「The Final Season」はちゃんと観ようと思う(28話もあるが・・・)
感動が言葉にならない!
原作未読ながらテレビアニメで衝撃を受け、謎が謎を呼ぶ展開にぐいぐい引き込まれ、シリーズを追い続けて10年。昨年ついに完結編が放送されたのですが、実はあえて視聴を避けました。というのも、複雑化する展開にだんだん理解が追いつかなくなっていたからです。それでも、結末は気になっていて、本作の鑑賞も迷いました。でも、やはり最後は劇場でエレンたちの決着を見届けたくて、仕事納めも終わったこのタイミングで思いきって鑑賞してきました。劇場で最後のお別れができて本当に本当によかったです。でも、初見の方にはお勧めしません。全く意味がわからないまま作品のよさを否定されたくないので、興味のある方は事前にある程度の情報を得てからご鑑賞ください。
ストーリーは、…壮大になりすぎて簡単には語れません。あえて、本作だけに絞って言うなら、巨大な壁の中で巨人に怯えながら暮らしていた人類の中にあって、この世から巨人を駆逐するために壮絶な戦いに挑んできたエレンが、壁の外の世界の存在と壁の中の世界の真実を知り、無数の巨人を率いて全人類を抹殺すべく「地鳴らし」を実行するが、エレンを思いとどまらせ、人類を救うため、ミカサ、アルミン、ライナー、リヴァイら、かつての仲間たちが命をかけて最後の戦いに挑むというもの。
鑑賞後、圧巻のフィナーレに感動の涙がとまらず、しばらく席を立てませんでした。どこからどう感想を述べればよいのかもわからず、感動が言葉にならないもどかしさを感じました。壮大な物語の結末を見届け、何か大きな仕事を成し遂げたような満足感や高揚感のようなものがこみ上げてくる一方で、大切なものをなくしてしまったような喪失感や虚無感に襲われ、それらがないまぜとなって茫然としてしまいました。
正直言って、テレビシリーズも途中から理解が追いつかなくなり、仲間たちの言葉に耳を貸さず「地鳴らし」を強行するエレンの心情が全く理解できませんでした。しかし、本作を通して、初めて少しだけエレンの思いに近づけた気がします。憎しみをぶつけ合い、殺し合う人類に嫌気がさし、さらにはパラディ島で苦楽を共にした仲間たちを守りたい一心だったのではないでしょうか。
そんなエレンの思いをくみ、それでもなおエレンの説得を試み、命懸けで戦いを挑むミカサやアルミンたちの姿に涙が止まりません。勝っても負けても喜べない、こんなに辛く苦しく悲しい戦いが他にあるでしょうか。今思い出してもまた涙がこみ上げてきます。また、ミカサたち以外にも、長い長い戦いの中で、己の信念に基づき、何かを守るために心臓を捧げて散っていった多くの兵士たちの姿を胸に刻みたいと思います。そして、改めてエレンに「お疲れさま」と言いたいです。
しかし、地鳴らしが止まり、目の前の危機が去った途端に敵意を向け合う人類の姿に、エレンの命懸けの訴えが虚しく霞むようで心底悲しくなります。エンドロールで流れるその後の街の変遷からは、殺戮の歴史を繰り返す愚かな人類の様子が描かれ、これが現実の世界と重なり、胸が苦しくなります。アルミンに対して「地獄で待ってる」と言うエレンの言葉は、そのまま私たちにも向けられているような気がします。これから何十億という人間が地獄に行くようなことになれば、エレンに申し訳ない気持ちでいっぱいになります。人を恨まず憎まず、ただ愛し続けることの大切さと難しさを改めて思い知らされたような気がします。
ポストクレジットでは、本編とはうってかわって軽いテイストで、現代の様子が描かれます。そのギャップに、本編で得た感動が汚されるような気もします。しかし、これまでの壮絶な戦いが長い悪夢であり、フィクションであったと言えるかどうかは、これからの人類に託されているのだと訴えているようにも感じます。アルミンとミカサが次回作の話題で盛り上がる中、エレンが「お前らと映画観れて楽しかったよ。もし…次回作があったら、また観に行こうな…」という言葉が重いです。
キャストは、梶裕貴さん、石川由依さん、井上麻里奈さん、下野紘さん、三上枝織さん、谷山紀章さん、嶋村侑さん、細谷佳正さん、朴路美さん、子安武人さん、花江夏樹さん、佐倉綾音さん、沼倉愛美さん、神谷浩史さんら。豪華声優陣の渾身の演技が、魂を揺さぶります。
大画面で見れたのは良かったけど・・
Pride of Japan! I wish it would be televised overseas.
[Good point]
・I felt that the powerful sound, which can't be experienced in animation, made it easier for the viewer to imagine the scene and convey the emotions of the characters. Viewing on a large screen also allows the viewer to notice detailed descriptions that were not focused on in the animated films.
・You will receive admission privileges over the several weeks that the film is in theaters. I was able to get a illustrations of a major character personally handwritten by the author.
・The last five minutes of the film add a section that was not visualized in the anime and was only depicted in the comic.
[lack point]
・The thing is that there are no changes from the animation at all besides the parts that were not in the animation I just described. There are certain people who are disappointed that there are no other changes from the movie, although there are some visual and sound expressions that are unique to the movie.
・It is the last film to be released, and it is only available for a short period. It is also unfortunate that the number of movie theaters where it can be seen is smaller than that of most well-known films.
現代社会への強烈なメッセージ
映画館の大スクリーンで、あの音響でこの作品が見れることがすごい。
物語の構成とキャラクター描写がとてつもなく良い作品だからこそ、それぞれのキャラの運命に感動できる。本当に彼らが存在しているように思える。
何度も涙を流すほど感動した。特に、リヴァイが死んでいった仲間に思いを馳せるところは言葉にならない。
映画では、立体機動のアクションが凄まじく、迫力がある。また、流れるように巨人化し、巨人大戦が始まるのもすごい。怒涛の展開がつづき、終始圧倒された。
人は誰しも誰かの味方であり誰かの敵でもある。立場によって正義と悪がある。憎しみが憎しみを生み、新たな暴力を生む。大切な仲間を殺した人にも、大切な家族や暮らしがある。人類はそんな憎しみの歴史を繰り返してきており、また、これからも繰り返す。
原作者からの強烈なメッセージは、確実に視聴者の心を動かしたはず。
テレビ版の延長戦であるが、涙に溢れる
大泣きです、タオル必須です。
世界でどれだけの人々がこの作品を理解できるだろうか
テレビ・WEB配信でオンエアされたものを繋ぎ合わせて劇場版2時間の作品にしたものですが、コレはやはり映画館の大スクリーン+良質な音響で鑑賞すべき作品です。その意図もあってのあの高画質な作画と動画のクオリティなのでしょう、非の打ち所のない完璧に近い仕上がりの作品です。
本作の良いポイントはもう言うまでもなく、言わずもがななのですが、ではマイナスはと言うとコチラは全く無い訳ではありません。あの砂地の異空間みたいな所、ユミルに関する何かとは思いますが、その辺をもう少し解る様に、こう、何かもうひと工夫出来なかったのかなと。でもソレはソレとしても尚、本作品の壮大で心に重く訴え伸し掛かってくるメッセージ性と重厚感は素晴らしいものがありました。
と言う訳で、本作品を配信やテレビで見て内容を知ってる人でも、改めて映画館で鑑賞する事をオススメしますが、実は自分も個人的に騒動を起こしてしまって、今ようやく鑑賞に足を運べた状況。後どれ位公開されるかは定かでないので、ご鑑賞はお早めにと言ったところです。
さてココからは余談ですが、表題についての話です。
今、世界は混沌へと突き進み、世界的に保守的な方向へ傾きつつあります。それぞれの国が自分たちの殻に閉じこもり、まさに『冬の時代』を迎えています。そんな中、日本のアニメが世界で注目を集めていますが、この作品の数々の重要なセリフやシーンに込められたナニガシを、果たしてどれだけの人々が真剣に正しく受け止められるのでしょうか?
少なくとも能動的に平和を害するロ○アやイス○エル・パレス○ナ辺りは難しいかな。いや、欧米諸国でさえ同様かもしれません。
2発も原子爆弾を食らって焦土壊滅を経験した日本は、耐え難きを耐え、忍び難きを忍んでココまで復興し、まさに『道』を極め『徳』を積み上げた結果、世界で最も発達した精神をもつ国民国家となりました。そうした歴史と文化に育まれてきたからこそ、このような素晴らしい作品を生み出せるクリエイターが創出されるのだと誇りに思います。
とは言え、エンディングテロップが流れている横で捲られるビジュアルカットは、何と言うか、それでも人間は愚かな生物でしかない事を謳っているかの様で、この人間社会に絶望すら感じてしまって仕方がありません。
劇場で集中して見ることができた
よかった
進撃の考察サイト
今までの作品を見ずに低評価してる人達
不滅の傑作。
進撃の巨人の信者と言われるくらい、進撃にハマって10年以上、崇拝、布教を続けてきた。
どんなラストを迎えるか、尻すぼみで終わるのではないか。
マレー編に入った直後はもうエレンたちはでてこないのかと一時的に原作から離れたこともある。
だが、アニメの放送を見て再び原作熱が戻った。
実際にはわたしなんかが想像できないほど、深い世界だった。漫画もアニメも詳しくないわたしがたまたま出会って、リアルタイムで最後まで見届けられたことは幸運だったと思う。
原作が終わってから、まだアニメがあると心を落ち着かせ、アニメが終わってからはもう終わってしまった、ということが受け入れられず、心にぽっかり穴が空いていた。
進撃の話題はあまり耳にしなくなり、次々と他のアニメや漫画について「とても面白い」「名作」「大ヒット」などと聞くと勝手にライバル意識で嫉妬していた。
もう世間では進撃は忘れ去られていくのか。過去の名作になってしまうのか。
映画館に足を運んで、映画館の中で一番大きなスクリーンがほぼ埋まっているのを見た。
老若男女とは言えないまでも、中年から中学生くらいまでの男女が終映後、涙を拭きながら出てくる。
後ろの席の若い女性は「泣きすぎて顔やばい」と言っていた。
わたしも初めから終わりまで泣き通しだった。
テレビアニメで見たときよりもずっと心が動かされた。
声優さん達の名演によるキャラクターの心情、ひとつひとつの動きまでかっこいいアクション、こだわりを感じるBGMと効果音……。細部まで堪能できるから、より鮮明に作品の素晴らしさが伝わってくる。
そして、大勢とこの感動を分かち合える喜び。
みんな、忘れてなんかいなかった。
忘れ去られるはずなんてなかった。
さらに、これでもう、この作品が終わったんだなぁという実感。
わたしにとっては卒業式のようなものだった。
いつも心にあるけれど、けして同じような気持ちではいられない。
だが、わたしの人生においておそらく最高の作品だ。
もうテレビで見たし。何回も繰り返し見たし。
漫画だって手を伸ばせばすぐに読み返せる。
あ、ここで「次号」だったな。
あぁ、こういうあおりが書かれていたな。
アニメ勢はここで一カ月待たないなんておもしろさ(絶望感)半減だな。
ささいなことでも覚えているほど何度も見ていた、読んでいたとしてもこの映画体験はしたほうがいい。
ありがとう諫山先生。
ありがとうスタッフ、キャストのみなさん。
ありがとう進撃の巨人。
圧倒的完結編
一期一会でした
「進撃の巨人」と言うのがあることは聞いたことあるが、
漫画でも、テレビでも、webでも観たことない。
間違って入った映画館で上映しているのがこれしかなかった。
大音響で筋肉巨人の大行進は気持ち悪かった。
地ならし?
巨人の食料は?
よく食うだろうなぁ
クソはデッカイやろうなぁ
まぁ地ならし思想の様なアナキズム志向とユートピア志向は、
痛快だがこんな所で観るとは思わなかった。
エンドロール後の歴史の循環が作者の良心の呵責の解放かな。
知らんけど…
╰(*´︶`*)╯♡
劇場版「進撃の巨人」完結編 THE LAST ATTACK
劇場公開日:2024年11月8日 145分
人気テレビアニメ「進撃の巨人」の完結編を再構築した劇場版。
襲い来る謎の巨人の脅威にさらされた人類が巨大な壁を築いて生きる世界を舞台に、
少年エレン・イェーガーが巨人をこの世から駆逐するために繰り広げる壮絶な戦いを描く。
巨人と戦う調査兵団の一員となり、命懸けの戦いを続ける中で自らも巨人となる能力を得たエレンは、
人類の勝利に貢献しながらも少しずつ世界の真実へと近づいていく。
やがて時は流れ、壁の外へと出たエレンは調査兵団の仲間と袂を分かつ。
そして、無数の巨人を率いて、この世界の生きとし生ける者すべてを踏み潰す「地鳴らし」という恐ろしい計画を実行する。
ミカサやアルミンら残された者たちは、世界を滅ぼそうとするエレンを止めるべく、最後の戦いに挑む。
2023年にテレビ放送された「『進撃の巨人』The Final Season 完結編」の本編を、
林祐一郎監督自らの指揮によってブラッシュアップし、5.1chサラウンド音響による145分の劇場版に再構築した。
劇場版「進撃の巨人」完結編 THE LAST ATTACK
劇場公開日:2024年11月8日 145分
全93件中、21~40件目を表示