「歴史に残る名作です」劇場版「進撃の巨人」完結編 THE LAST ATTACK かつのじょうさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0歴史に残る名作です

2024年11月11日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

原作コミック、TVアニメ、過去の劇場版すべての大ファンの者です。

「進撃の巨人」は、大学進学以来25年以上、社会復帰のためと漫画・アニメから距離を置いていた私を、オタクの道へと引きずり戻した作品です。その25年は、ほぼ実写映画ばかり観ていたのですが、素晴らしい物語と表現に、実写も漫画もアニメもないんだ!と脳天を射抜かれた衝撃でした。この作品と出会えたことは、ちょっとオーバーですが、人生の大事件でした。

ダークファンタジーとか、アクションとか、そんな単純なジャンル分けは困難です。人間が生きていく上でどうしてもぶちあたる憎しみの歴史や「正しい」とは何かを、登場人物を通じてこれでもかというくらい考えさせられ、寿命が縮むほど消耗しますが、ここまでとことんかんがえたぞという心地よい達成感と疲労感も味わわせてくれました。

今回の完結編は、登場人物すべての最後の選択・悩んだ末の結論がたっぷり時間をかけて描かれていて、過去の場面が次々と思い出されて感動しきり、ハンジさんのシーンでは号泣でした。地ならしの恐怖、超大型巨人同士のアクション、ファルコの飛翔シーンの美しさ、「あの丘」の感動、どれをとっても大画面で見ごたえがあり、劇場で締めくくれて本当に良かったです。制作にかかわったすべての方にありがとうと言いたいです。(おまけシーンもほっこりできて良かったです)

正直、初めて観る方には何が何だかわけがわからず置いてけぼりでしょうが、それも含めて「5」にさせていただきます。わからず面白くなかったという方は、最初から漫画もアニメも見てみて下さい。絶対にその価値があります。そして、漫画・アニメは観ません!という方、だまされたと思って一度視聴してみて下さい。この世にこんな物語があるんだ!という驚きで視界が広がるはずです。

「進撃の巨人」と同時代に生きられてよかったです。
ありがとうございました!

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かつのじょう