「グロくないコメディアクション邦画だからよかった」ゴーストキラー umoさんの映画レビュー(感想・評価)
グロくないコメディアクション邦画だからよかった
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ストーリーやふみかの人物造形に突っ込みどころはあるし、ベイビーわるきゅーれなる別作品を引きずっているところは内輪ウケみたいで冷めるのだけど、全体としてとても良かった。
ふみか×工藤のコメディ掛け合いと、影原×工藤の絆を想起される描写が良い。アクションでは、ゴースト三元雅芸さんと敵の凄腕川本直弘さんの格闘シーンが流石に凄くて息つく間もない(。ただ、せめて間合いを取っているときにふみかを挿入しないと、(せっかく腰を落として低めでやりあっていたのに)憑依して戦っている感じが伝わらないとは感じた)。
ラスト、工藤があっさりいなくなりそれを知って影原が微笑む場面と、ふみかが薬莢と見間違えてどんぐりを拾う場面に、余韻を味わえる。秀逸。
愛嬌あるちょっとくたびれたおじさん殺し屋である三元さん、反社なりの倫理観(カタギを巻き込まない、等)を持つクールな黒羽さん、底知れない不気味な川本さんがカッコよくて何度でも見たくなる。高石さんは確かにバーでのアクションも演技も良いのだけど、大げさなお芝居が私の好みと違うのかも。。。
ちなみにお目当ての井上想良くんも良かった。
組織を継いだばかりのポンコツ飼い主役で、命で遊ぶし冷徹になりきれないしビジネスを言い出すし銃の扱い慣れてないしで、殺し屋組織の中で「浮いて」いた。その違和感が工藤・影原側の「正当性」を視聴者に染み込ませ、世襲で気の毒な面もあるのに罪悪感を抱かせないという、あの役の演技プランとして成功だと感じた。
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