「Take my Hand」ゴーストキラー ブレミンさんの映画レビュー(感想・評価)
Take my Hand
園村監督がメインで監督をするという珍しさとアクション畑の面々が大集結してそう、高石さんと阪本監督という万全の布陣という事で期待しての鑑賞。
結果めっちゃ良かったです。
ふとしたきっかけで薬莢を拾った女子大生のふみかが殺し屋の幽霊の工藤と共に復讐をしていくというシンプルなストーリーなのも良かったです。
バーでの密室空間でのバチバチしたやり合いは痺れました。
小粋なトークからの4人をシュババッと成敗していく気持ちよさがありましたし、溜まりに溜まったフラストレーションを晴らしてくれて爽快でした。
そこにやってきた工藤の後輩の影原が冷静沈着なキャラクターで、工藤の幽霊がいる事もサクッと理解したりと物分かりが良すぎて頼もしいですし、工藤とタイマン勝負でやり合うところは最高にも得ました。
殺し屋の組織のボスがヘナチョコなのも解像度が高いですし、そこに仕える部下が凄腕サイコパスというのも漫画的なワクワクがあって楽しかったです。
手を握る事で憑依するというトリガーがシンプルながらカッコよく、最初は困惑しながら手を握っていたりしながらも、コツを掴んでバッチリのタイミングで手を繋いだり、ゴースト状態の工藤と連携して手を握ったりと、変身バンクにときめく人間としてはこういうアナログな変身もめっちゃ好みだわ〜ってなりました。
全体的なアクションのレベルがとんでもなく高く、格闘技からナイフを用いた近接戦闘、銃撃戦まで抑えており、CGなしで突き進むゴリゴリのアクションに魅了されました。
特にサイコパスvs工藤の目にも止まらぬ速さでのしばきあいは最高に昂るものがあり、目で追うのが精一杯でしたがだからこそ得れる満足感が確かにありました。
フッと日常に戻りつつも、その後の展開を匂わすっていうのもありな終わり方だなーと思いました。
工藤さんならふとした瞬間に現れそう笑
高石さんの通常と憑依された時の使い分けがこれまためっちゃ良かったです。
明るくポップで慌てまくるふみかと冷静に仕事をこなす工藤がしっかり別人に見え、ガン飛ばしている時の鋭い目つきとかたまらなかったです。
「ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ」で本格的になったアクションも披露されていて嬉しい限りです。
ジャパニーズアクション作品が年々レベルが上がっていきながら、その期待にしっかり応えてくれるアクションチームには感謝が尽きないです。
日本から世界へ羽ばたきまくって欲しいです。
しばらくは誰かと握手する時に勢いをつけて握りそうなくらいには影響を受けてしまったかもです笑
鑑賞日 4/18
鑑賞時間 18:40〜20:25
座席 B-8