「今度の相棒は、殺し屋の幽霊⁉︎」ゴーストキラー miwanoizさんの映画レビュー(感想・評価)
今度の相棒は、殺し屋の幽霊⁉︎
本作は、ベイビーわるきゅーれでアクション監督をしていた園村さんが監督を務めており
ベビわるで監督・脚本だった
阪元さんが脚本にて参加している。
そして高石あかりさんと三元雅芸さんが主演しており、
座組だけ聞くとベビわるのスピンオフの様に感じるが実際のところ受ける印象は、大分違う物になっている。
幽霊に取り憑かれるという荒唐無稽な設定を馬鹿正直に真っ正面から描いていてジャンル映画として凄く好感を持てる!
漫画的な設定を実写作品でやるのは、なかなか難しい部分があり
高石さんの演技力と編集の演出次第では、かなり馬鹿馬鹿しく見えていたに違いない。
そこがクリア出来ている時点で私としては、一見の価値ありです。
そしてアクションシーンは、流石は園村監督
どの場面も説得力のある格闘、銃撃戦になっていました。
だが、正直意外性や見たことない様な新鮮味ある場面はなく
むしろ前にもどっかで見たなぁ、という既視感が強く手数が少なく見えてしまった。
その分ドラマパートの熱さや高石さんの演技力
三元さんの身体能力の高さが光っていました。
幾つか気になる点があるとすれば、画面がまぁまぁ暗い場面が多く見えづらい場面があった。
そしてロケ地がベビわると同じシーンが数カ所あり見ていて正直ノイズになった。
主演が同じなのは、100歩譲って仕方ないし
演技力でカバーしていて別人には見える。
だが、同じ顔の人間が同じ場所で似た様なことをしていると嫌でも別の作品が頭をよぎりノイズになってしまう事を少しは、考えて作って欲しかった。
あと主人公の松岡は、良識のある善良な人間の様に描かれているが
実際のところ私情が絡んでる状況下で
暴力を行使する際に工藤の力を都合良く借りている。
しかも、うっかり人が死んでいるのに(松岡が殺した訳ではないが状況的にそのまま放置していい訳ないを放置)
その落とし前や責任と向き合う様な場面は、特にないし
物語上あくまでカタギの松岡は、人を殺さない
殺したくない 普通の大学生だから!みたいなルールを設定しているが
前述した出来事のせいであまりにも偽善に見えるし逆に説得力にかける状態になっている様に思えた。