劇場公開日 2025年4月11日

  • 予告編を見る

「髙石あかりの魅力が満喫できる反面、アクションシーンでの物足りなさも残る」ゴーストキラー tomatoさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5髙石あかりの魅力が満喫できる反面、アクションシーンでの物足りなさも残る

2025年4月12日
Androidアプリから投稿

「ベイビーわるきゅーれ」ばりのアクションはたっぷりと楽しめるし、「巻き込まれ」型のヒロインを熱演する髙石あかりの魅力も存分に堪能できる。特に、殺し屋に乗り移られた時に見せるワイルドな表情や、口調の違いで一人二役を演じ分けるコミカルな演技からは、彼女の様々な側面が感じられて嬉しくなった。
その一方で、殺し屋の幽霊が女子大生に取り憑いた理由が、弾丸の薬莢を手にしたからというのは、どうにも説得力に欠ける気がするし、いくら正義感が強いからといっても、進んで危険に身を投じる女子大生の行動は、やはり無謀としか思えない。
ここのところは、例えば、女子大生の過去に、殺し屋との因縁があったり、反社を憎むようになったエピソードがあったりといった設定にしても良かったのではないかと思う。
それから、格闘戦の場面では、髙石あかりが「ベイビーわるきゅーれ」以上の頑張りを見せているのは「痛い」ほど分かるし、それが、大きな見どころにもなっているのだが、クライマックスの決闘シーンで、彼女の姿がほとんど見られないことには、どうしても物足りなさを感じざるを得ない。
男同士の本物の「技」のぶつかり合いを存分に味わえるという点については、何の不満もないのだが、それでも、髙石あかりのアクションを、もう少し楽しみたかったと望んでしまうのは、欲張り過ぎというものだろうか?

tomato