劇場公開日 2025年4月11日

「【”殺し屋に憑りつかれて。そしてシェイク・ハンド!”物凄く痛そうな高速接近肉弾戦炸裂ムービー。阪元裕吾監督(今作は、脚本)は長年、日陰の存在だったアクション俳優に檜舞台を与えたなあ。】」ゴーストキラー NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5【”殺し屋に憑りつかれて。そしてシェイク・ハンド!”物凄く痛そうな高速接近肉弾戦炸裂ムービー。阪元裕吾監督(今作は、脚本)は長年、日陰の存在だったアクション俳優に檜舞台を与えたなあ。】

2025年4月13日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

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<Caution!内容に余り触れていません!!>

ー アクション俳優は、余り日の目を浴びない。彼らなしにはアクション映画は成り立たないのに。それを悲哀を込めて且つアクション俳優のど根性を描いたのが、元アクション俳優である唐沢寿明さん主演の「イン・ザ・ヒーロー」である。
  ムッチャ、ムネアツなアクション映画だったのだが、余りヒットしなかったのだなあ。

  そんな風潮に風穴を開けたのが、阪本裕吾監督である。只管に低予算アクション映画を無名アクション俳優達を多数起用して映画を製作して来た。
  そして、出来上がったのがご存じ「ベイビーわるきゅーれ」である。社会不適合の若い女性二人が実は凄腕殺し屋だったという、オンとオフのギャップが凄い映画で、最初は確かミニシアターから公開が始まった記憶がある。

  で、今作の主役でもある高石あかりさんと、伊澤沙織さんとのコンビが受けて大ヒット。一気に第三作まで公開され第三作目はシネコンでも上映され、感慨に浸ったモノである。
  その過程で、最初は高速アクションは伊澤沙織さん担当だったのだが、徐々に高石あかりさんもアクションをするようになっていった。凄いなあ。

  私が、アクション映画の製作の大変さ、アクション俳優さん達の大変さを知ったのが、「ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ」公開から一週間後に公開された「ドキュメンタリーオブベイビーわるきゅーれ」である。

  マア、凄かった。伊澤沙織さんと池松壮亮さんとの高速肉弾戦の撮影中に、怪我の嵐で伊澤さんの体調不良で一日撮休になったり、メインキャストの方々が、足を怪我したり、肩を脱臼したり・・。そんな中で、池松壮亮さんは凄かった。満身創痍ながらも演じ切ったもんな。演技派として好きな俳優さんの一人だったが、体調管理や相手を気遣う態度も含めて立派な人だと思ったモノである。

  今作でも、失礼ながら余り名が売れていない俳優さん達が、多数登場して高速アクションを披露しているのである。

  高石あかりさん独特のコミカル要素を絡ませた演技と、素早い手の動きでの銃捌きなどは、今や超売れっ子女優となられた高石さんの独壇場である。

<今作は数々の接近肉弾戦を含め、内容もコミカル&シリアスでナカナカな作品に仕上がっている。
 当たり前だが、アクション映画はアクション俳優さん達なしには作れない。私は、VFX技術が進歩しても、大スクリーンで観る本物のアクションは、真似が出来ないと思っている。
 今まで、ダブルスタントでエンドロールでも名前が出なかったり、出ても小さな文字でしか出なかったアクション俳優さん達に檜舞台を与えた、阪本裕吾監督の功績は大きいと私は思うのである。>

NOBU
uzさんのコメント
2025年4月16日

VFXの良さも勿論ありますが、生の肉体でないと出せない迫力もありますよね。
芝居の出来るアクション俳優の方々には、どんどん名アリの役を与えてあげてほしいです。

uz
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