「感謝」能登の花 odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
感謝
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日本に来て20年、渋谷で料理教室を営むイタリア人女性アドリアーナ、3.11の時福島でボランティア活動を行い、多くの人から感謝された体験から能登地震の被害地で料理をふるまいたいと、キッチンカーに食材を満載し友人たちと出発する。その4日間の炊き出し活動を追ったボランティア映画、撮ったのは、地震前に能登を訪れていたイタリア人写真家のトマゾ・ネグリと友人で映画監督のトマゾ・バルベッタのダブル・トマゾ。(キリストの使徒トマスにちなんだ名前でイタリアでは多いらしい)
トマゾ監督が街の惨劇を見て涙するシーンは心に刺さる、感謝しかありません。殆ど自主製作に近い短編なのでドキュメンタリーと言っても風景はメディアの報道で観た惨劇と大差ありませんでした。やはり、黙々と料理を作るスタッフたちの様子をとらえているところが見どころでしょう、タイトルにある能登の花、崩れた家の脇に咲く水仙の花の鮮やかさは目に焼き付きます、惨劇の中でも花は咲く・・と言っていましたね、スタッフのナンパのエピソードを挟むところはイタリア人らしい。
日本人ボランティアもそれなりに頑張ってくれているとは思いますが、あまり、報道されていないので外国人がこれだけ誠意をもって助けてくれていたことを知り驚きました、ほんとうにありがとうございました。
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