てっぺんの向こうにあなたがいるのレビュー・感想・評価
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それなりに
田部井さんについての映画化ということで楽しみにしていました。どこまで脚色かわからないけど、登山家だけでなく田部井さんの人生についてのあれこれのエピソードも織り込ませていたのは意外でした。ただだからこそ、色んなエピソード詰めすぎてとっ散らかってしまっていた感があったかな。もうちょっと登山シーン多めを期待していました。
でも昭和の懐かしい小物など出てきてそれを見つけるのは楽しかった。ハッとさせられたのは確かにエベレストなんて一人だけで達成できたわけではなく、その裏にたくさんの力があったこと。ウィキペディアなど読んでみると、実在していた人物は映画の中ではすっかり名前も変えられていて、どこまでもなかったような扱い。そりゃ嫌気もさすなーと。
それでもなんだかんだで田部井さんは、色んなものを手に入れて幸せに生きた人だったんだなーと思いました。
歳をとってもパワフルでいたい!
観た後もわからなかった。
女性登山家の人生
身近にいたら大変だったろうなと思う天真爛漫で真っ直ぐな女性登山家田部井淳子の人生。当たる光が強ければ、その分落ちる影も強くなるということを教えてくれる映画だった。
登山家として素晴らしい記録を持つ田部井氏を知らなかったので、知ることが出来て良かった。今後調べてみようと思う。つい50年前の話だが、女性だけで登山チームを組むのは大変だったろうと思う。
映画で人の一生を描くのは難しい。この映画もポイント(エベレスト登頂まで、エベレスト登頂後、旦那さんとの出会い、息子、東日本大震災の前後)は絞ったと思うが、限られた時間の中で描くと、どのエピソードも物足りなく中途半端に思えた。ただ、これは壮大な予告編で、気になった人にとっての本編は自分で調べることにあると考えれば、良い予告編ではないだろうか。
吉永小百合氏の劇中の年齢が分かりにくく、佐藤浩一氏は旦那さんであるが、はじめ「お母さん」と声をかけている時、夫婦では無く親子かと思った。それに子どもの若葉氏も子どもというより孫にしか見えなかった。それと若葉氏が高校生役はさすがに無理がある。あと、転校先にいた不良?は何だったんだ。人生の良きパートナーにでもなるのかなと思ったら、自己紹介のシーンにだけしか出てこなく、出てくる必要がないと思った。
てっぺんの向こうに「お布団」!?
2025年映画館鑑賞107作品目
11月3日(月)イオンシネマ石巻
ハッパーマンデー1100円
監督は『闇の子供たち』『北のカナリアたち』『半世界』『一度も撃ってません』『せかいのおきく』の阪本順治
脚本は『リトル・マエストラ』『かぐや姫の物語』『この道』『フォルトゥナの瞳』『銀河鉄道の父』の坂口理子
ロケ地
富山県中新川郡立山町
室堂平
立山黒部アルペンルート
埼玉県日高市
日和田山
栃木県下都賀郡壬生町
獨協医科大学病院
山梨県北杜市
三分一湧水館
登山家田部井淳子をモデルに実話に基づいたフィクション
主演した吉永小百合の肝入り
生前実際に会って対談したようだ
なんて素晴らしい人だと感動したらしい
田部井淳子からすれば自分をモデルにした役をよりにもよって吉永小百合が演じることに天国で複雑な想いをしてるだろうか
描かれているのは家族愛と夫婦愛
綺麗にまとまっている
チャリティーコンサートという名目で純子を演じる吉永小百合が歌を披露する
俳優に対して大変失礼だがのんちゃんを含めて伝記映画でありながらアイドル映画ともいえる
登山クラブのメンバーの髪型は皆んな変だが当時は流行ったんだろう
流石に自分はあまちゃんのイメージはもうない
本名を芸名登録し本名で活動させないレプロという芸能事務所のイメージは残っているが
能年玲奈に関しては流石に思うところがあり僅かな正義感からヤフコメでレプロをこっぴどく批判したらそう思うボタンを押した人が200人以上いた
しかし数日後たまたまチェックしてみるとうーんボタンはそれを僅かに上回る不自然ぶりにレプロに対する恐怖を知った
吉本も怖いがレプロはそれ以上
くれぐれも気をつけた方が良い一般人も
レプロはマジでやばい
離れて行った登山クラブのメンバーやグレちゃったけどあっさり更生した息子とかはあまり突っ込んで描いてはいない
大人ならわかると思うがあまりそれを詳細に描くとトラブルになるからである
いくらフィクションとはいえモデルになった人物がいるのは確か
モデルになったのは田部井淳子だけではなく関係者も含め多数
たとえ事実でも(事実じゃないなら尚更)名誉毀損で裁判沙汰になりかねない
フィクションだからと言いわけが通用するほど世の中は甘くない
宮沢賢治じゃないがアメリカ人や弁護士と違い日本人の多くは訴訟を嫌がる
そのわりに田部井淳子を多部純子とモデルの名前に近い役名にしている
妥協の産物
よくある話だ
多部というとどうしても多部未華子を思い出す
多部といえば多部未華子しか出てこない
しかもいまだにデカワンコ時代の変顔の数々ばかりが頭に思い浮かぶ
登山家のわりにのんも吉永小百合もお顔は綺麗
リアルじゃないがリアルじゃなくて結構
特殊メイクで和泉雅子のような顔になるのも良かったかもしれないが自分はそれを求めない
伝記映画なのでそんなに好き勝手に自由には出来ないのよ
あの蜷川実花だって太宰治を主人公とした映画はいつもに比べかなり抑えめだったし
レジャーとして低山登山ならともかく酸素ボンベが必要不可欠な高山となると話は別
自分としては女だろうと男だろうと性別不明だろうとそんな命懸けの危険なことに挑戦することには賛成しかねる
支援をお願いされても自分が経営者の立場なら協力はできないだろう
あと最後に吉永小百合は80歳
終戦前に生まれている
そのわりに若々しい
しかし首は年相応
首の皺だけは嘘をつけない
しかしその首が80年吉永小百合の頭部を支えてきた
有り難い
配役
女性として世界で初めてエベレスト登頂に成功した登山隊の副隊長の多部純子に吉永小百合
純子の青年期にのん
純子の娘の多部教恵に木村文乃
3歳時の教恵に花門俐娃
純子の息子の多部真太郎に若葉竜也
純子の夫の多部正明に佐藤浩市
正明の青年期に工藤阿須加
純子と親友の新聞記者の北山悦子に天海祐希
青年期に茅島みずき
エベレスト女子登山隊の隊長の新井涼子に和田光沙
エベレスト女子登山隊のアタッカー候補で最後は純子に託し下山した岩田広江に円井わん
エベレスト女子登山隊のメンバーの清水理佐子に安藤輪子
エベレスト女子登山隊のメンバーの丸山かおる子に中井千聖
女子登山クラブのメンバーの三浦君枝に横内亜弓
女子登山クラブのメンバーの山崎真紀子に中村莉久
女子登山クラブのメンバーの古屋琴子に但馬智
女子登山クラブのメンバーの沢田綾乃に成澤優子
女子登山クラブのメンバーの髙橋美由紀に大塚かなえ
女子登山クラブのメンバーの井上泰代に長谷川夏海
純子の主治医の中川奈緒美に長内映里香
悦子の上司で編集長の遠藤に三浦誠己
編集長の小柳に大友律
転校前の真太郎の担任教師の岡本に金井勇太
転校後の真太郎の担任教師の山野辺にカトウシンスケ
仕事でバイクいじりをしている若き日の正明の同僚の加藤に森優作
道でバッタリ出会い若き日の正明と幼い教恵に話しかける近隣の住民の原田妙子に濱田マリ
ウーマンリブを嫌い女性の社会進出に否定的な社長の大原に浅見小四郎
大原の会社の専務で会社のイメージを損なわないことを気にしてか社長に対し重ね重ね言葉遣いを注意する細田に田鍋謙一郎
大原とは別の会社の重役で恐妻家の浦野に剣持直明
応援してくれるだけでお金は出さない会社の担当者の安川にBOB
純子の姉の石田ふみ子に澁谷麻美
インタビュアーに行平あい佳
ラジオのMCに湯浅美和子
母の形見の携帯電話と一緒に登る草加大輔に菊池銀河
手袋を落としてしまい手袋をつけずに登山をしていた高校生の髙橋和樹に大山蓮斗
理学療法士に相良飛鷹
料理屋の職人に春木生
地元の登山者に鈴川琴音
地元の登山者に金澤杏
地元の登山者に児玉せりか
富士登山者に石神まゆみ
富士登山者に飯田汐音
コーラス隊に寺脇千恵
コーラス隊に平井聖香
コーラス隊に高尾美奈子
コーラス隊に烏廣光代
エベレストのシェルパにカルマ・ゲルゼ
エベレストのシェルパにカンチャ・バハドゥール
吉永小百合と言う人の凄さがわかった
のんちゃんのファンでのんちゃん見たさに行きました。
しかし、物語の後半になるにつれ吉永小百合と言う人の凄いところがわかってきました。
田部井淳子と言う人は、世界的に有名な特別な人、その人を演じる吉永小百合と言う人も日本の女優の中では「特別な人」のんちゃんも伝説の朝ドラ「あまちゃん」で国民的人気になり、芸能界の悪習で活動を制限されながらも地上波テレビ以外で引っ張りだこの特別な人。監督が是非にとキャスティングしたのはそう言う共通点がわかってきました。
吉永小百合さんの作品はその特別感だけで見ていない人は「なんか依怙贔屓されて賞を貰ってる人」みたいな感想を見受けるが、まずは今作を見てほしい。歌を歌うシーンは圧巻。
明るく強く生きた女性の人生を描き切っている
てっぺんの遠くを見つめる強く輝く眼差し
まず美術、衣装がすばらしく
(とくに昭和)時代の空気が立ち上ってくるようで、
それらを見ているだけですごく楽しい。
もちろん山の絶景も美しい。
加えてアップ少なめの落ち着いた構図によって
様々な心情や関係性が豊かに浮かび上がってくる。
のんさんの真っ直ぐに未来を見据えるような
キラキラした瞳も印象的だが、
吉永さんの遠くをみるような眼差し、表情は、
人生や思い出を振り返るシーンでも、
寂しさだけでなく、根っこの明るさや前向きな心情、
さらにはシーンによって登山家の業や強い意志も感じられて、
奥深さにすごく引き込まれた。
親友の天海さんとの山男の歌、病床の寝言、息子との確執など、
それぞれのエピソードも面白く、幸せな気持ちで満たされた。
エンドロールで登頂写真等流して欲しかった
【”不撓不屈の女性とその家族の生き様。”今作は女性として初めてエベレストに登頂した女性とその家族が抱える葛藤を描いた前半に対し、時が流れる中でその蟠りを解いていく後半描かれる様が心地良き作品である。】
■若き気鋭の女性登山家、多部純子(ノン)は1975年、女性として初のエベレスト登頂に成功し世界を驚かせる。 帰国し注目を一身に集めるが、年代的に極地法(ベースキャンプから、一次、二次、最終とキャンプを設置し、最終キャンプメンバーの中で最も体調が良い人物が頂上を目指す大規模登山の形式。当然、その過程で自己負担金も多く出している隊員間で、今作で描かれるように軋轢、嫉妬、妬みが生ずるケースが多い。)で登ったために、他の隊員を含め”何故、貴方が登ったのですか?”と言う質問が出て、彼女自身も多数の仲間を失う事となる。
又、”エベレストに登頂した女性の息子”と言うレッテルを貼られた長男(若葉竜也:この役者さんは、ヤッパリ良いね!)は、高校時代にぐれて、頭髪を金髪にし、ピアスをしたために高校を中退し別の高校に編入するのである。
十数年が流れ、純子(吉永小百合)は腹膜癌である事を告げられ、余命三カ月と宣告までされるが、1975年の登山隊に新聞記者でありながら参加した親友の悦子(天海祐希)や元登山家の夫(若き時:工藤阿須加、後年:佐藤浩市)らの助けもあり、登山への情熱は消えなかったのである。
◆感想<Caution!内容に触れてます。>
・序盤のエベレスト登頂シーンは、難所であるアイスフォールを抜けるシーンも、ヒラリーステップを攀じ登るシーンも無く、あれれ?と思いながら観賞する。
だが、物語を観ていると、阪本順治監督は”登山映画ではなく、不撓不屈の女性とその家族の生き様を描いたのだ。”と気付き、その後は楽しく鑑賞をする。
・中盤、息子がぐれるシーンでも、純子は気丈に振る舞うが、その姿から家族は再び結束していく過程が、良く描けていると思う。
■特に、東日本大震災で被災した若者達を、自身も福島出身の純子が、病を押して、立ち直った息子や夫の力を借り乍ら、富士登山に何度も連れて行くシーンは良かったと思う。
そして、彼女は長年自分を支えてくれた夫に、富士登山の途中でお礼のキスをするのである。
<今作は、女性として初めてエベレストに登頂した女性とその家族が抱える葛藤を描いた前半と、時が流れる中でその蟠りを解いていく後半の様が心地良き作品なのである。>
■私は、30代半ばで登山を中断しているが、(登山を中断するあるある。1.就職、2.結婚、3.子供が生まれる。)今作を観ていると”あと20年働いたら、スポーツサイクル+登山を再開するかな、と思ったよ。今は危ないからね。
山と共に生き抜いた女性と家族の物語
高齢層向けアイドル映画と言える吉永さゆり作品は10代向けアイドル映画同様陳腐なストーリーが多いのだが、脇を支える役者がいつも豪華なのでついつい観てしまう。
【物語】
2010年、71歳になった多部純子(吉永小百合)は夫の正明(佐藤浩市)と訪れた病院でガンの告知と余命3か月の宣告を受ける。
闘病の間にも夫あるいは、1975年に女性だけの登山隊で女性初のエベレスト登頂を目指したときからの旧友悦子(天海祐希)と近郊の山に登り、人生を振り返る。女性登山家のパイオニアとして注目を浴びた純子だったが、そんな彼女に反発する息子・真太郎とのすれ違いや登山仲間との別離などに悩んだ日々も有った。
“余命3か月”を超えて闘病を続ける中、東日本大震災で被災した高校生たちに富士山に登頂を経験させ、精神的再起のきっかけにしてもらうプロジェクトを立ち上げる。正明は純子とすれ違ったままの息子真太郎にプロジェクトへの参加を持ち掛ける。
【感想】
吉永さゆり作品が陳腐になってしまう要因は、吉永さゆり= “お姫様” 的汚れの無いキャラに仕立ててしまうことに加えて実年齢と比べて異常に若い役にしてしまうことにある(多分本人の望みではなくプロデューサーや監督がそうしてしまうと想像)。しかし、今作演じたのは70代の淳子だったので年齢的違和感は無かったこともあり、最近の吉永さゆり作品の中では見応えが有ったと思う。後半何度となく目頭が熱くなった。
突然“偉人”に祀り上げられた人が皆背負うであろう、周囲の人間の嫉妬・やっかみなどから来る思いもよらない批難。それは時に家族にまで及ぶ。本人に特に非が無くとも、相対的に差を付けられてしまった周囲の人間が「同じように頑張ったのに、そんなに差を付けられるのは理不尽」と思ってしまうことも仕方の無いことであるところが厄介。
そんな悩みも乗り越えられたのは夫の正明の支え有ってこそなのだというところに納得。ある意味最近観たばかりの“ローズ家~崖っぷちの夫婦~”のカンパーバッチ演じる夫テオと正明は同じ立ち位置に居たと思う。正明もまた大成功した妻に嫉妬したこともあることが作品中に描かれているが、それでもテオと違い正明はぐっと堪えて純子を支えたのだと思う。それが無かったらエベレスト登頂の成功だけで終わっていたに違いない。いや、その挑戦さえ実現しなかったかも。
息子は常に「“偉人”の子」として世間から見られ苦悩があろうが、息子の真太郎がその呪縛から抜け出して行く姿にも、親目線で涙が溢れた。
東日本大震災の復興支援も、お金ではなく純子ならではプロジェクトを立ち上げて被災児の心の復興支援を家族ぐるみで実行したことにも感動した。
1つだけ残念だったのは、前半の核となるエベレスト登頂のエピソードの中で、登山隊の役割分担が説明されなかったこと。結果的に純子一人が頂上に立ったことがストーリー上の一つのポイントになるが、そもそもピークアタックを目指したのは4人だけで、他の十数人はベースキャンプにいるわけだが、なぜそんなことになるのか素人には分からない。帰国後登頂した多部だけが世間にもてはやされたことに不満が噴出したことが描かれるので、なおさら知りたいと思った。エベレスト登頂を目指して資金集めに全員が奔走する段階で、素人ではないので全員が頂上に立てると思っていたわけではないはず。各人がどういう思いで隊の登頂を目指していたのか教えてくれないと、何が不満だったのか、純子に何が足りなかったのかも見えてこない。
いずれにしても登頂するのは登山隊のほんの一部に過ぎないのが当たり前のようなので、登頂した人だけに脚光が当たるのはこの世界の常なのだろうから、隊長はよっぽど気を遣わないとこういうことになるのだろう。隊長がその場の状況に応じてピークアタックする人を人選するのであれば不満も生まれにくいだろろうが、もしかして隊長自身がピークアタックするというのが異例なのか??? そのあたりも登山隊の常識を教えてくれると、もっと理解が深まったと思う。
役者的には、
吉永さゆりは80歳に到達したとは思えない相変わらずの可憐さに感動する。佐藤浩市は相変わらず上手い。作中では純子を支えているが、作品を支えているのも佐藤浩市だと思う。
一方今回秘かに楽しみにしていたのは、のんだったが、残念ながら今作では特に光るところは無く至って普通だった。“変な”キャラを魅力的に演じられるのが彼女の真骨頂だが、“普通”のキャラを演じると平凡になってしまうのか。
登山家田部井純子に興味が無くとも、ひとつのことに人生を掛けて生き抜いた女性と彼女を支えた家族の物語として十分楽しめる作品になっていると思う。
人生と登山は似ている
75年のエベレスト登頂と晩年近く数年のガンの闘病や家族愛、震災で被...
もう少し主題を明確にして欲しかった
夫婦愛が素敵です
全109件中、41~60件目を表示
映画チケットがいつでも1,500円!
詳細は遷移先をご確認ください。







