てっぺんの向こうにあなたがいるのレビュー・感想・評価
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吉永小百合と言う人の凄さがわかった
のんちゃんのファンでのんちゃん見たさに行きました。
しかし、物語の後半になるにつれ吉永小百合と言う人の凄いところがわかってきました。
田部井淳子と言う人は、世界的に有名な特別な人、その人を演じる吉永小百合と言う人も日本の女優の中では「特別な人」のんちゃんも伝説の朝ドラ「あまちゃん」で国民的人気になり、芸能界の悪習で活動を制限されながらも地上波テレビ以外で引っ張りだこの特別な人。監督が是非にとキャスティングしたのはそう言う共通点がわかってきました。
吉永小百合さんの作品はその特別感だけで見ていない人は「なんか依怙贔屓されて賞を貰ってる人」みたいな感想を見受けるが、まずは今作を見てほしい。歌を歌うシーンは圧巻。
明るく強く生きた女性の人生を描き切っている
てっぺんの遠くを見つめる強く輝く眼差し
まず美術、衣装がすばらしく
(とくに昭和)時代の空気が立ち上ってくるようで、
それらを見ているだけですごく楽しい。
もちろん山の絶景も美しい。
加えてアップ少なめの落ち着いた構図によって
様々な心情や関係性が豊かに浮かび上がってくる。
のんさんの真っ直ぐに未来を見据えるような
キラキラした瞳も印象的だが、
吉永さんの遠くをみるような眼差し、表情は、
人生や思い出を振り返るシーンでも、
寂しさだけでなく、根っこの明るさや前向きな心情、
さらにはシーンによって登山家の業や強い意志も感じられて、
奥深さにすごく引き込まれた。
親友の天海さんとの山男の歌、病床の寝言、息子との確執など、
それぞれのエピソードも面白く、幸せな気持ちで満たされた。
エンドロールで登頂写真等流して欲しかった
【”不撓不屈の女性とその家族の生き様。”今作は女性として初めてエベレストに登頂した女性とその家族が抱える葛藤を描いた前半に対し、時が流れる中でその蟠りを解いていく後半描かれる様が心地良き作品である。】
■若き気鋭の女性登山家、多部純子(ノン)は1975年、女性として初のエベレスト登頂に成功し世界を驚かせる。 帰国し注目を一身に集めるが、年代的に極地法(ベースキャンプから、一次、二次、最終とキャンプを設置し、最終キャンプメンバーの中で最も体調が良い人物が頂上を目指す大規模登山の形式。当然、その過程で自己負担金も多く出している隊員間で、今作で描かれるように軋轢、嫉妬、妬みが生ずるケースが多い。)で登ったために、他の隊員を含め”何故、貴方が登ったのですか?”と言う質問が出て、彼女自身も多数の仲間を失う事となる。
又、”エベレストに登頂した女性の息子”と言うレッテルを貼られた長男(若葉竜也:この役者さんは、ヤッパリ良いね!)は、高校時代にぐれて、頭髪を金髪にし、ピアスをしたために高校を中退し別の高校に編入するのである。
十数年が流れ、純子(吉永小百合)は腹膜癌である事を告げられ、余命三カ月と宣告までされるが、1975年の登山隊に新聞記者でありながら参加した親友の悦子(天海祐希)や元登山家の夫(若き時:工藤阿須加、後年:佐藤浩市)らの助けもあり、登山への情熱は消えなかったのである。
◆感想<Caution!内容に触れてます。>
・序盤のエベレスト登頂シーンは、難所であるアイスフォールを抜けるシーンも、ヒラリーステップを攀じ登るシーンも無く、あれれ?と思いながら観賞する。
だが、物語を観ていると、阪本順治監督は”登山映画ではなく、不撓不屈の女性とその家族の生き様を描いたのだ。”と気付き、その後は楽しく鑑賞をする。
・中盤、息子がぐれるシーンでも、純子は気丈に振る舞うが、その姿から家族は再び結束していく過程が、良く描けていると思う。
■特に、東日本大震災で被災した若者達を、自身も福島出身の純子が、病を押して、立ち直った息子や夫の力を借り乍ら、富士登山に何度も連れて行くシーンは良かったと思う。
そして、彼女は長年自分を支えてくれた夫に、富士登山の途中でお礼のキスをするのである。
<今作は、女性として初めてエベレストに登頂した女性とその家族が抱える葛藤を描いた前半と、時が流れる中でその蟠りを解いていく後半の様が心地良き作品なのである。>
■私は、30代半ばで登山を中断しているが、(登山を中断するあるある。1.就職、2.結婚、3.子供が生まれる。)今作を観ていると”あと20年働いたら、スポーツサイクル+登山を再開するかな、と思ったよ。今は危ないからね。
山と共に生き抜いた女性と家族の物語
高齢層向けアイドル映画と言える吉永さゆり作品は10代向けアイドル映画同様陳腐なストーリーが多いのだが、脇を支える役者がいつも豪華なのでついつい観てしまう。
【物語】
2010年、71歳になった多部純子(吉永小百合)は夫の正明(佐藤浩市)と訪れた病院でガンの告知と余命3か月の宣告を受ける。
闘病の間にも夫あるいは、1975年に女性だけの登山隊で女性初のエベレスト登頂を目指したときからの旧友悦子(天海祐希)と近郊の山に登り、人生を振り返る。女性登山家のパイオニアとして注目を浴びた純子だったが、そんな彼女に反発する息子・真太郎とのすれ違いや登山仲間との別離などに悩んだ日々も有った。
“余命3か月”を超えて闘病を続ける中、東日本大震災で被災した高校生たちに富士山に登頂を経験させ、精神的再起のきっかけにしてもらうプロジェクトを立ち上げる。正明は純子とすれ違ったままの息子真太郎にプロジェクトへの参加を持ち掛ける。
【感想】
吉永さゆり作品が陳腐になってしまう要因は、吉永さゆり= “お姫様” 的汚れの無いキャラに仕立ててしまうことに加えて実年齢と比べて異常に若い役にしてしまうことにある(多分本人の望みではなくプロデューサーや監督がそうしてしまうと想像)。しかし、今作演じたのは70代の淳子だったので年齢的違和感は無かったこともあり、最近の吉永さゆり作品の中では見応えが有ったと思う。後半何度となく目頭が熱くなった。
突然“偉人”に祀り上げられた人が皆背負うであろう、周囲の人間の嫉妬・やっかみなどから来る思いもよらない批難。それは時に家族にまで及ぶ。本人に特に非が無くとも、相対的に差を付けられてしまった周囲の人間が「同じように頑張ったのに、そんなに差を付けられるのは理不尽」と思ってしまうことも仕方の無いことであるところが厄介。
そんな悩みも乗り越えられたのは夫の正明の支え有ってこそなのだというところに納得。ある意味最近観たばかりの“ローズ家~崖っぷちの夫婦~”のカンパーバッチ演じる夫テオと正明は同じ立ち位置に居たと思う。正明もまた大成功した妻に嫉妬したこともあることが作品中に描かれているが、それでもテオと違い正明はぐっと堪えて純子を支えたのだと思う。それが無かったらエベレスト登頂の成功だけで終わっていたに違いない。いや、その挑戦さえ実現しなかったかも。
息子は常に「“偉人”の子」として世間から見られ苦悩があろうが、息子の真太郎がその呪縛から抜け出して行く姿にも、親目線で涙が溢れた。
東日本大震災の復興支援も、お金ではなく純子ならではプロジェクトを立ち上げて被災児の心の復興支援を家族ぐるみで実行したことにも感動した。
1つだけ残念だったのは、前半の核となるエベレスト登頂のエピソードの中で、登山隊の役割分担が説明されなかったこと。結果的に純子一人が頂上に立ったことがストーリー上の一つのポイントになるが、そもそもピークアタックを目指したのは4人だけで、他の十数人はベースキャンプにいるわけだが、なぜそんなことになるのか素人には分からない。帰国後登頂した多部だけが世間にもてはやされたことに不満が噴出したことが描かれるので、なおさら知りたいと思った。エベレスト登頂を目指して資金集めに全員が奔走する段階で、素人ではないので全員が頂上に立てると思っていたわけではないはず。各人がどういう思いで隊の登頂を目指していたのか教えてくれないと、何が不満だったのか、純子に何が足りなかったのかも見えてこない。
いずれにしても登頂するのは登山隊のほんの一部に過ぎないのが当たり前のようなので、登頂した人だけに脚光が当たるのはこの世界の常なのだろうから、隊長はよっぽど気を遣わないとこういうことになるのだろう。隊長がその場の状況に応じてピークアタックする人を人選するのであれば不満も生まれにくいだろろうが、もしかして隊長自身がピークアタックするというのが異例なのか??? そのあたりも登山隊の常識を教えてくれると、もっと理解が深まったと思う。
役者的には、
吉永さゆりは80歳に到達したとは思えない相変わらずの可憐さに感動する。佐藤浩市は相変わらず上手い。作中では純子を支えているが、作品を支えているのも佐藤浩市だと思う。
一方今回秘かに楽しみにしていたのは、のんだったが、残念ながら今作では特に光るところは無く至って普通だった。“変な”キャラを魅力的に演じられるのが彼女の真骨頂だが、“普通”のキャラを演じると平凡になってしまうのか。
登山家田部井純子に興味が無くとも、ひとつのことに人生を掛けて生き抜いた女性と彼女を支えた家族の物語として十分楽しめる作品になっていると思う。
同伴下山
情報を入れてなかったので最初は主題を掴みかねたが、メインはやっぱり家族愛•夫婦愛かな。
エベレスト登頂を描く序盤は割と退屈。
頻繁に現代に戻るのでテンポも悪く、そこでの会話も話を前に進めないため、余計に。
バーボンのくだりや歌は最終盤に効くので削る必要はないが、それぞれ纏めて見せてほしかった。
一番気になったのは見た目年齢。
過去と現在の純子に対し、正明や悦子の見た目のバランスが明らかにおかしい。
真太郎の高校時代も、姉との年齢差から考えて老けすぎだし。
主人公の経年に関しては、声や顔立ちは納得のものだったが身長が…(仕方ないけど)
芝居は吉永小百合が大分寄せてはいたが、のんの自由さに対してはまだ上品で微妙に繋がらない。
純子の話から家族の話になり、“下山”への意識が強まる中盤からはよかった。
若葉竜也が特に見事で、関係性や心情の変遷を上手く見せてくれる。
真太郎に“図星”を突かれた際の佐藤浩市も、否定しながらもそれと分かる絶妙な間と台詞回し。
闘病しながらも富士登山へ向けて前向きさを失わない吉永小百合の演技も好感触。
ただ、母の携帯と共に山頂を目指す少年のくだりなどはちょっと狙いすぎで蛇足かな。
ホスピスでのやり取りは地味ながら染みた。
「治療のために生きたくない」と、下りながらも歩みを止めない姿はとても眩しい。
家族愛•夫婦愛がメインと書いたが、人生の下り方の話でもある。
そしてその先にあるものが、あのラストカットの可愛らしいキスなら、それは幸せだろう。
山女に惚れてまうやろぉ
まだまだ男性が外で働き稼ぎ女性は家庭を守る
そんな価値観がある時代に「山女」として七大陸最高峰制覇を成し遂げた田部井淳子氏をモデルにした吉永小百合さん演じる多部純子の物語
申し訳ない事に田部井さんの事は何ひとつ存じ上げておりませんし山登りも子供時代の遠足で富士登山挫折程度のキャリア💦
吉永さんをはじめ豪華キャスト集結と予告編でのなんとも言えない爽快感や達成感を体感したくの鑑賞ではありましたが男女差別や彼女ばかりが注目され同志からの妬みや憎しみにも近い感情…幸福感や爽快感だけではない人生の向こう側を物語は写し出し「てっぺん」に立つ人間の苦悩を掘り下げ観る者の心に若干の残酷さを刻み込む…
個人的に吉永さんと天海さん演じる山女2人が山頂でお酒を酌み交わす星空を見上げるシーンが刺さりました⭐️
人生山あり谷あり…に相応しき人生を家族、友人と共に過ごせた彼女の「てっぺん」への挑戦を心から讃えたい
そして自身も「皆さんありがとう!」と言える人生の終幕を迎えたい
⭐︎病気の役のせいもあるのでしょうけど吉永小百合さんがひとまわり小さく見えて心配になったのは私だけでしょうか…まだまだ素晴らしい作品で私達を楽しませていただきたいです
どうぞご自愛ください⭐︎
人生と登山は似ている
75年のエベレスト登頂と晩年近く数年のガンの闘病や家族愛、震災で被...
もう少し主題を明確にして欲しかった
夫婦愛が素敵です
家族愛>登山なので、偉業の過酷さを知りたい人向けの映画ではありません
2025.11.4 TOHOシネマズ二条
2025年の日本映画(130分、G)
原案はモデルとなった田部井純子の自伝『人生、山あり“時々“谷あり』
世界初の女性エベレスト登頂者とその家族を描いたヒューマンドラマ
監督は阪本順治
脚本は坂口理子
物語は、1975年に世界初のエベレスト女性登頂者となった登山家・多部純子(のん、現代パート:吉永小百合)が描かれて始まる
隊長・新井涼子(和田光沙)、アタッカーの岩田広江(円井わん)を含めた11人で構成された女性のみの登山隊は、記者の北山悦子(茅島みずき、現代パート:天海祐希)とともにエベレスト登頂を目指していた
現地のシェルパたちが高山病に罹って離脱する中、アタック隊も雪崩に巻き込まれて装備を失ってしまう
そんな中、新井の判断にてアタッカーに純子と岩田を抜擢したのち、最終アタッカーは純子が指名されることになり、無事に登頂を果たすことができた
帰国後、夫・正明(工藤阿須加、現代パート:佐藤浩市)と娘・教恵(花門俐娃、現代パート:木村文乃)に出迎えられた純子は、瞬く間に時の人となってしまい、それが原因で色んな不和が起こってしまう
それから35年後、純子は腹膜癌に罹り、化学療法を始めることになった
夫と教恵とともに住んでいた純子だったが、帰国後に産んだ息子・真太郎(若葉竜也)との関係はあまり良くなく、彼は高校時代から別居状態になっていた
真太郎は「有名人の子ども」というプレッシャーに晒され続けていて、それに反発するように校則を破ったり、挙げ句の果てには中退をしてしまう
その後、親戚の家に預けられることになった真太郎は別の高校に編入し、現在に至っていた
母の病気療養を聞きつけて帰省した真太郎だったが、純子は手術直前に「東日本大震災の被災者支援活動」を始めたり、その募金活動でチャリティコンサートを開くなどしていて、さらに戸惑いを深めていた
映画は、エベレスト後の家族を描き、癌治療と復興支援活動をメインに描いていく
被災した高校生と一緒に富士山に登ろうというプロジェクトを立ち上げた純子は、手術を乗り越えて、それを果たすことになった
その活動には真太郎も参加し、4回目を迎える頃には純子の代わりにリーダーを務めたりしていた
そんな彼は「母親に対する遺恨」を抱えていて、それを暴露することで家族内の不和を生み出していた
姉は「そんなに息が詰まるなら出ていけば良い」と言い、真太郎はそれを機に母元を去っていた
そして、被災者支援活動を通じて母親と再会し、遺恨というものが払拭する流れとなっている
物語は本人の自伝を「原案」とするオリジナルで、「事実を基にしたフィクション」となっていた
どこまでが本当かはわからないが、Wikiに載っていることは大体映画内で描かれていて、ある程度は史実ベースになっているのだと思う
前半のメインは「チームの離散」であり、せっかく目的を達成したのに、最終的にアタッカーとして登頂した純子だけが「特別な人扱い」されていることが原因となっている
その後、最後にアタッカーとして命運を分けた広江との交流などは描かれず、亡くなった後に墓参りをしていたというエピソードだけが描かれている
なので、映画の感覚だと、チーム離散後の和解というものは無く、半ば贖罪のような形でお墓参りをしているように描かれている
特にアタッカーを指名した隊長との関係はまったく描かれないので、そこら辺はモヤモヤする展開となっている
実名を使わないところで「かなりの脚色が入っている」ことはわかるのだが、協力者に夫と息子がいるので、かなり家族目線寄りになっているのかな、と思った
エベレスト登頂よりも、その後の日々をメインに描いていることから、偉業を成し得た後の「有名人の苦労」みたいなものがメインとなっていた
いくら本人が「みんなで成し得た」と言っても、マスコミは「この人が一人で登り切った」みたいな論調で報道してしまえば、それが世間の声になってしまう
そう言った「報道のされ方」というものはほとんど描かれないのだが、メンバーの反応を見ると「世間は一人で登った」みたいな感じに受け止めている世界線なのだなと感じてしまう
エベレストに関わらず、登山の過酷さというものは映画からは伝わらず、そこに至るまでの準備とか、登山途上の危険度みたいなものはほぼスルーされている
なので、登山映画を観たい人向けではなく、あくまでも家族愛の物語として、偉業によってどうなったのかを眺めるテイストになっているのは致し方ないところなのかもしれない
いずれにせよ、吉永小百合ファン向けの映画だと思うし、それ以上でも以下でもないような印象があった
家族愛の映画としてはまとまっているものの、随所に意味不明な演出があったりする映画だったと思う
真太郎の転校先の生徒の反応とか、母親の肩身を持って登山する高校生とか、その後何かあるのかなと思っても何もないみたいなシーンが多い
登山隊の内紛から解散に至る過程も想像にお任せしますレベルだったので、あえてあの不和を描く必要があったのかはわからない
そのエピソードがなくても、いきなり時の人となって家族が苦労した、みたいな話にはなってしまうので、結局どうなったのかを描かないのならバッサリとカットしても良かったように感じた
実話というのが凄い!!
吉永小百合さん素敵
思っていたよりも平坦
なんとなく、田部井淳子さんのストーリーを下敷きにして、良い感じに脚色したお話に思えました。多分、時代柄、女性が山に登ると言うことに対しての反発はあんなもんじゃなかっただろうし、一人登頂して一躍時の人になった主人公への妬みと言うか、チームがバラバラになった感もあんなもんじゃなかったんだろう。いい感じに描いているけれど。
家族の理解と言うものも、まぁいい感じに落ち着いてはいたけれど、なかなか難しいものがある。母親に反抗してぐれる長男が、でも母親の名前を使っての活動に最終的に収斂する当り、親としてそれでいいのかと思ってしまった。実話なんだろうけど。まぁエネルギッシュな反面、我儘な人だったんだろうなと感じる。
全132件中、61~80件目を表示
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