てっぺんの向こうにあなたがいるのレビュー・感想・評価
全132件中、41~60件目を表示
女たちのプロジェクトが辿った「谷」について知りたかった
原案となった田部井淳子さんの著書は未読。
キャスト陣から想像した通りの「良い話」でした。
が、劇中に散りばめられたエベレスト登頂に至るまでのエピソードが面白すぎて、
なぜここにフォーカスを当てて作ってくれなかったのかと残念でならない。
女だけで資金を調達して、女だけで世界の最高峰を踏破する。
こんなビッグプロジェクトを成し遂げて、その後グループが瓦解していく様子を
なぜ克明に描こうとしなかったのだろうか?と不思議でならない。
(トラブルのために、登頂アタックから外された広江さん役の円井わんの押さえた演技が良かった。彼女が田部井淳子を演じる作品であっても良いのではないかと思ったくらいである。)
女が事業を成し遂げるとき、そこに立ちふさがる壁をいかに乗り越えるのか。そして、乗り越えられなかった女がどう生きたのか。
エベレスト登頂成功の陰に、夢を田部井ひとりに持ち逃げされたように感じた女たちがいたことに触れたのなら、もう少し踏み込んで描くべきではなかったのかと感じてしまった。
田部井夫妻の出会いのシーンの美しさや、
グレかかった息子さんが立ち直って母の意思を継いでゆく様など、
「良い話」に持って行きたい指向は理解できるけれど、
時代はそんなに悠長にラッキーな展開を夢想できるほど幸せですか?と思うのです。
むしろ、なぜ絆を結んだと思った友人たちと袂を分かってでも
先に進むパワーの根源を探ることの方が時代の要請ではないのかと感じた映画でした。
危険!サユリストは読まないでください。
この何年か、吉永小百合の作品を欠かさず観ている。とても面白い。
「シベ超」や「ペキフー」が楽しいという意味で面白いのだ。
そして水野晴夫の演技が素晴らしいと同じ意味で吉永小百合の演技が素晴らしいのだ。
芸歴70年近く、100本以上の映画に主演していてこれだから、驚異的だと思う。
しかし本作は想定外に良い話でした。
震災後だと思うんだけど、福島駅の新幹線ホームで田部井さんをお見掛けしたこともあり、なかなか興味深い、そしてもろもろの要素を盛り込んだグッドムービーでした。
大きくわけて、1975年ころの「のんパート」と2010年からの「吉永パート」が交互に描かれるのだけど、田部井女史のエキセントリックな(常識から飛び出た)部分をのんが好演していたし、野球選手工藤の息子さんもとてもよかった。
ストーリー自体、ウーマンリブ草創期のあれこれあり、家族の絆のあれこれあり、震災後の活躍アリ、夫婦の愛アリで、単純に感動できるシロモノでした。
しかしそれでは済まないのが吉永映画の真骨頂。
この母ちゃん(のん)の息子として生まれたらグレるかもしれんと思わせるのだけど、吉永パートになるといつも通りの完全無傷の吉永なので、息子がグレるわけないじゃんというネジれ現象。
いよっ、待ってましたという気分です。
末期のガンだってのに、髪の毛ふさふさで決して貧相にならない吉永。
床ずれ防止にバスタオルを腰にいれるほどなのに、寝ぼけて思いっきり元気なバンザイをする吉永。
山の上なので、まわりを見まわして誰もいないのを確認してから、佐藤浩市のほっぺにチュッとする吉永。
この辺りを観たくてお金払いましたのよ。
本筋的には和泉雅子さん主役で観たかったなって感じ。
それに天海祐希とのコンビ部分は、いつスカイダイビングするんだろうって思っちゃうからこういうキャスティングはやめてほしい(笑)
劇場は高齢者しかいませんでした。ほぼおじいちゃんたち。やや高齢者夫婦。
シベ超ファン、ペキフーファン、サユリスト、仲良し夫婦を何十年もやってきた方々におススメです。
家族の映画であり夫婦の映画であり好きな事を貫く映画である
主演吉永小百合だけど、出演者みんなにストーリーがあって誰が主役って言ってもいいんじゃないかと思う。
朝ドラになってもいいような生涯を描いたストーリーだったけど、朝ドラにしちゃうとヒロインが最初から最後まで1人で演じるのが常で、終わりが老人コスプレになってるけど、ちゃんと俳優を切り替えるこの映画が正解で全く違和感なし。
特にのんさんと吉永小百合さんの方言のイントネーションが全く同じに感じたし、時代が頻繁に変わる演出で、俳優が変わるとおかしくなりそうなのに全く違和感がなかった。
1人の人生を描いたので亡くなって終わりに行くのかと思っていたけど、そうじゃなくて、最後の若いのんさんと工藤阿須加さんの♥と現在の吉永小百合さんと佐藤浩市さんの♥で終わるのが最高でした。
妻と観に行って良かった。
この家族愛はドキュメンタリーなのか?
タイトルから想像してたのは、婆さんの旦那がエベレストに登るのを応援するラブコメディ。楽しそうだなと期待しながら着席。
吉永小百合演じる多部純子が2010年に余命3ヶ月の癌と診療されたのに、医者の言葉を信じなかった。それ、やばくない?一緒にいた佐藤浩市演じる旦那の正明が、妻の気持ちを受け入れていた。自分的にはもっと医者の言葉を受け入れて闘病するべきだと話しそうだったなぁ。1975年に、なん演じる純子がエベレスト登頂。あら、過去の話だったのね。そもそも田部井淳子の事は知らなかったからな。女子だけの登山隊があるなんて驚いた。その上、事件があって純子だけが登頂したのも意外だった。エベレストへの女子登頂は世界初だったんだ。とにかく家族が純子を信頼していたのが良かった。ただ息子の真太郎は、高校生の時、出ていった。怒ってばかりの奴だったな。とにかく正明との関係が素晴らしかった。ずっと楽しかったのに、最後はウルッとしちゃいました。
吉永小百合さんの話し方やその言葉遣いがとっても心地いい
吉永さんの大ファンで楽しみにしていた新作、安定の良作でした、ホントいつまで経っても綺麗でカワイイ人だなぁとしみじみ思いました
そんな吉永さんが今回演じるのは実在した方で女性初のエベレスト&七大陸最高峰の登頂に成功した登山家・田部井淳子さん、女性だけでの海外遠征や最高峰の登山活動をけん引するアクティブな女性を力強く演じています
1960年代当時の女性だけでの登山活動は周囲からも理解を得るのが難しく、苦労の連続だったとか、エベレストに登頂成功したものの結果として仲間と決裂し皆が離れていってしまったとかという人生が描かれるけど、彼女を最後まで支えてくれたのは家族、特に佐藤浩市さん演じる旦那さんがすごくいい人で良かったね、という感じです
作品自体は可もなく不可もなく、本来ドラマチックな人生なのにその辺はバッサリ省き、家族との人生を描く事にフォーカスしているため、大して見どころがあって盛り上がるわけでもなく淡々と進むので、いたって普通の平均的な作品となってしまっており、退屈に感じる人も多いかと思います
観ていていくつか思ったこと
主人公が周りの仲間を失うくだりは一方的に周囲の側がクレームや妬み、嫉妬心で去ったような描き方をしていたのに違和感を感じた、あれだけ人数がいたのに誰一人味方につかなかったのは何かしらの理由があったんじゃないのか、その辺を描かなかった理由は何でしょう?
そしてその後から七大陸登頂制覇は誰とどうやって実現させたのか、そのへんのくだりが全く描かれなかったのはどういうこと?
と、そりゃテーマがそこじゃない、という作りなのは観ていれば解るけど、だとすれば誰が何のためにこの作品作りたかったの?と思っちゃいます
何にしても、旦那や子供達がホントに優しくてよかったね、彼らに最後まで支えられた人生だったよね、感謝しなきゃね
逆に主人公本人は好き勝手でやりたい放題の身勝手なキャラクターに見えてしまっていたけど、ホントにそれで大丈夫?本当は違うんじゃないかなとすごく気になりました
そして一番印象的だったのは吉永さんの青年期を演じたのんさん、吉永さんの役まんまだったのにビックリ、ホント上手な役者さんだと思った
主人公キャラが吉永さんのサバサバした雰囲気とカブっていてすごくリアルに感じた、そこも のんさんが同じ雰囲気を出していたのが素晴らしかった
主人公の旦那を演じた佐藤浩市さんは吉永sんとの年齢差は感じず、むしろ佐藤さんの方が年上に見えるぐらいの爺さんぶりだったけど、役そのものに合ってなくてイマイチだった
ま、でも普通に楽しめる作品だった、偉業を達成した伝記映画ではないってことだけであうかね、個人的にはそっちが観たかったので
大谷翔平より(多分)世界的には有名なスーパースター
封切りから1週間後に地元シネコンで鑑賞
地味目の作品なので予想はしていましたが封切り1週間しか経ってないのにガラガラでした
主人公のモデルとなった田部井淳子さんは地元福島が生んだ世界的スーパースター
なんなら大谷より(多分)世界的には有名な女性初のエベレスト登頂者です
その生涯を描いた作品が地元で不人気ってどういうことよ
と憤りかけましたが冷静になれば仕方ないのかな
私も山を歩き始めるまでは存じ上げなかったわけだし
登頂した当時はビッグニュースだったでしょうが五十年前の話ですし
という私の個人的な憤懣は置いといて映画の内容です
冒頭はエベレスト登頂シーン
その後一気に時は流れ初老の主人公は癌を告知されます
ここから回想シーンが中心
戦友の天海祐希と山で語り合う描写が時々挟まれる形で物語は進んでいき終盤の富士登山でクライマックスを迎えます
私は原作を読んでますし田部井淳子さんの生涯も存じ上げているのでなおさらなのかもしれませんが全体的には起伏の少ないストーリーです
しかしアラフィフを迎えた私には刺さるシーンが多く終始泣きっぱなしでした
そんな多々ある泣き所の中でも私的ハイライトは吉永小百合が歌う「You Raise Me Up」のシーン
娘役の木村文乃が「素人にしてはまあまあ聞けるレベル」と言う通り本家のケルティックウーマンの歌声に比べれば覚束なさは否めません
でも泣けるんだこれが
原作の著書のタイトルにある通り田部井淳子さんの人生観は「人生山あり"時々"谷あり」
作中のエベレストに向かう経過やその後の社会的成功が「山」だとすれば登頂後に様々なものを失う過程や病魔に身体を蝕まれていく姿は「谷」に映ります
生きてく中での様々な起伏は程度の差こそあれ私たちの日々においても変わりはないと言えるでしょう
とはいえ何しろ世界のスーパースター田部井淳子です
そのエネルギッシュな姿勢はやはり「我々凡人とは違うよね」と思いたくなるのも事実
実際作中でも息子役の若葉竜也に似たような葛藤をぶつけられます
ブッ飛んだ描写も時折見られますし当のご本人もそうだったのでしょう
でなければあんな偉業は成し遂げられるはずありません(70リットル位ありそうなデカいザック背負って両腕に買い物袋下げて自宅に帰ってくるのを見て「こんな主婦いねぇよ(笑)やっぱ超人だな」と思いました)
そんな世界のクライマー田部井淳子がスパンコールのドレスに身を包み万感の感謝を込めて歌う姿はどこか滑稽で愛らしく
それでいて病人とは思えないほど力強いのです(ご本人も「病気になっても病人にはならない」と仰ってます)
そして忘れてはならないのが夫である田部井政伸さんを演じた佐藤浩市の名演
福島県民なら周知の事実ですが(願望)この方も若かりし頃は日本トップレベルの名クライマーでした
しかし登山中の凍傷による足の指の切断等の理由で淳子さんのサポート役に廻ります(これは作中の描写なので実際のところはわかりません)
政伸さんの著作も読みましたが凄い方なのに偉ぶることのない素敵なお人柄が滲み出ています
そんな政伸さんのただ者じゃないのに謙虚なナイスガイっぷりを淡々と表現した演技は本当に素晴らしかったです
そんなお二人の絆を象徴するラストシーンも泣けましたが私的号泣シーンはその少し前
淳子さんが被災した東北の高校生を勇気づけようと始めた富士登山
人生最後となる登山の頃には病気は進行し息も絶え絶えです
全盛期の田部井さんなら楽勝で2〜3往復は出来たであろうルートを道半ばで「私はここまで」と登頂を断念
この「私はここまで」がカッコいいのなんのって
山を登るものなら多少の無理は押してもてっぺんを踏みたいものです
それは私のようなへなちょこハイカーでも高名な登山家でも同じでしょう
でもこれ以上は自分の足で降りられないと思ったら潔く諦める
吉永小百合の晴れやかな表情に「ああ登山愛好家(田部井淳子さんはご自身を登山家ではなく登山愛好家と仰っています)はこうありたいな」と思ったらもう泣けて泣けて
私もアラフィフを迎え体力の衰えが目に見えるようになってきました
いつかは登れなくなる日が来ると思うと寂しくなる時があります
でもその時が来たらこんな表情でストックを置きたい
そうなれるように今を懸命に生きるのだと勇気をいただきました
素晴らしい映画です
いろいろな夫婦の形、家族の形
1975年、エベレスト日本女子登山隊の副隊長兼登攀隊長として、
世界最高峰エベレストの女性世界初登頂に成功した多部純子。
その偉業は世界中を驚かせ、純子自身や友人、家族たちに光を与えたが、
同時に深い影も落とすこととなった。
登山家としての挑戦はその後も続き、晩年には闘病生活を送りながら、
余命宣告を受けた後もなお、純子は笑顔で周囲を巻き込み、山に登り続けた。
といったあらすじ。
これ実話ベース。
いろいろな夫婦の形、家族の形があるもんだな、と思った。
ただ、闘病生活を送りながらも、ポジティブに取り組み、山に登る純子。
そんな命を燃やしながら前に進む彼女を支える夫や娘、息子。
「よっこらしょ」「どっこいしょ」と掛け合う夫婦。ほほえましい。
そこに至るまでにいろいろな困難があったけど、
素敵な家族愛が描かれた良作でした。
主人公の純子さんは吉永小百合さんでしたが、青年期はのんさん。
あの天真爛漫ぶりは、のんさんぴったりでした。
一方、吉永小百合さんの変わらぬ若さ、そして言葉の重さ、感動です。
それを支える夫は佐藤浩市さん、渋いなぁ~。
あんな優しい旦那さん、他にもいる?笑
この手の作品を見ると、嫁さんに冷たい?自分を反省してしまう笑
ちょっと違和感
吉永小百合がいかに若く美しいからといって、なんか天海祐希と近い友達感なのは違和感ですな。実際何歳差の設定なんだろう。のんちゃんが童顔だから若く感じてしまうが実際は36のときに登頂してるのかぁ。
さて、ストーリーは登山サクセスストーリー!なのかと思ったら、田部井さんの生き様がいろんな角度で描かれて、登山も終わったあとの関係の崩れっぷりとか結構辛辣な感じもありいろいろ感じました。
佐藤浩一のお父さんがとにかく優しくてカッコよくて、その横で笑顔でいる吉永小百合さんが素敵で、それが映画の一番好きなところでしたね。あんなお父さんになって、仲良く添い遂げたい。若葉竜也や木村文乃も含めて、素敵な家族映画でした。
パワーのあるお母ちゃんすごいなぁ。自分の好きなことをとことんやらなきゃね。自分の人生だもんね。
命を燃やし人生を全うした1人の女性の物語
仲間たちと苦難を乗り越え、てっぺんに立った時、駅伝を完走したのを観た時のような感動を覚えました。しかし急転直下、仲間たちとすれ違い、たった1人悦子を除いて離れていってしまう。理解ある家族と思いきや息子とは対立してしまう。そして癌発覚と余命告知。それでも登山のように一歩一歩、命を燃やし歩き続ける。そんな姿を見て息子も心が動く。
夫婦の絆、家族の絆、親(心.真)友との絆
最後の言葉に全て込められているように思いました。
自分の人生が悔いなく完走できたのは、てっぺんの向こう側には愛する人たちがいたから。
ありがとう
素敵作品でした。感動しました。
ちょっとモヤモヤした
山好きなら共感できるな、山映画なのか…?
山映画ではありません
登山映画と言うより田部井さんの家庭内情を
メインに描いた映画です。
登山がらみのシーンは雪が付いて無かったり綺麗な
お顔やリュックなどで山の高度感も無くイマイチ
田部井さんの色々な苦労や生き方、夫や困った息子
が更生する姿など忠実に再現されているんだろうと
思いました。
吉永小百合は、いつまでも若く最後の頃に少し
白髪混じりになりましたが全体的に綺麗に
描き過ぎの、気がしました
大女優ですからね・・
心打つ夫婦愛
女性で初めて世界最高峰エベレストの登頂に成功した登山家・田部井淳子を描いたドラマ。
主人公はエベレストだけではなく世界最高峰の14座全てを制覇した偉大なクライマーである。
しかしその光り輝く偉業が大きければ大きい程その影もまた大きいのである。
彼女を最後まで献身的に支えた夫も登山家としてのキャリアを彼女の為に諦めた。
それ以上に偉大な登山家ゆえに母として子供たちに構う暇がなく結果として育児放棄の様な状況もとですさんでいく長男。
またエベレスト登頂を目指して「女性山岳クラブ」を立ち上げ一緒に頑張ったのに結果的に田部井淳子だけがもてはやされ他のメンバーは一顧だにされず無視され悔しい思いを胸にクラブを散会することになった経緯。
「一将なって万骨枯る」、栄光は田部井順子だけが享受して仲間は沈黙するのみ。
これは人間社会において往々にして起こる事で切なくも苦い事実なのです。
私はシニアですが、この映画の後半に田部井淳子が病気との闘いに疲れを感じ「生きるために治療するのは良いが、治療するために生きるのは嫌です」という言葉は胸に迫りました。
人生の最後を自分で決断するという事は高齢者にとって他人事ではないのです。
最近の日本映画では極めて珍しくなった大人むけの佳作です。
若者向けのTVアニメに席巻された日本映画興行界に咲いた一凛の白ユリの様な映画。
それにしても主役の吉永小百合の若く見える事に驚く。
夫役の佐藤浩一と並んでも年齢差を感じさせません。本来は老女の年なのに中年女性にみえます。もう80代ですから女優としての活躍がいつまで続けられるか分かりませんが頑張って欲しいとエールを送ります。
吉永さんがかなりはっちゃけた演技
それなりに
田部井さんについての映画化ということで楽しみにしていました。どこまで脚色かわからないけど、登山家だけでなく田部井さんの人生についてのあれこれのエピソードも織り込ませていたのは意外でした。ただだからこそ、色んなエピソード詰めすぎてとっ散らかってしまっていた感があったかな。もうちょっと登山シーン多めを期待していました。
でも昭和の懐かしい小物など出てきてそれを見つけるのは楽しかった。ハッとさせられたのは確かにエベレストなんて一人だけで達成できたわけではなく、その裏にたくさんの力があったこと。ウィキペディアなど読んでみると、実在していた人物は映画の中ではすっかり名前も変えられていて、どこまでもなかったような扱い。そりゃ嫌気もさすなーと。
それでもなんだかんだで田部井さんは、色んなものを手に入れて幸せに生きた人だったんだなーと思いました。
歳をとってもパワフルでいたい!
観た後もわからなかった。
女性登山家の人生
身近にいたら大変だったろうなと思う天真爛漫で真っ直ぐな女性登山家田部井淳子の人生。当たる光が強ければ、その分落ちる影も強くなるということを教えてくれる映画だった。
登山家として素晴らしい記録を持つ田部井氏を知らなかったので、知ることが出来て良かった。今後調べてみようと思う。つい50年前の話だが、女性だけで登山チームを組むのは大変だったろうと思う。
映画で人の一生を描くのは難しい。この映画もポイント(エベレスト登頂まで、エベレスト登頂後、旦那さんとの出会い、息子、東日本大震災の前後)は絞ったと思うが、限られた時間の中で描くと、どのエピソードも物足りなく中途半端に思えた。ただ、これは壮大な予告編で、気になった人にとっての本編は自分で調べることにあると考えれば、良い予告編ではないだろうか。
吉永小百合氏の劇中の年齢が分かりにくく、佐藤浩一氏は旦那さんであるが、はじめ「お母さん」と声をかけている時、夫婦では無く親子かと思った。それに子どもの若葉氏も子どもというより孫にしか見えなかった。それと若葉氏が高校生役はさすがに無理がある。あと、転校先にいた不良?は何だったんだ。人生の良きパートナーにでもなるのかなと思ったら、自己紹介のシーンにだけしか出てこなく、出てくる必要がないと思った。
てっぺんの向こうに「お布団」!?
2025年映画館鑑賞107作品目
11月3日(月)イオンシネマ石巻
ハッパーマンデー1100円
監督は『闇の子供たち』『北のカナリアたち』『半世界』『一度も撃ってません』『せかいのおきく』の阪本順治
脚本は『リトル・マエストラ』『かぐや姫の物語』『この道』『フォルトゥナの瞳』『銀河鉄道の父』の坂口理子
ロケ地
富山県中新川郡立山町
室堂平
立山黒部アルペンルート
埼玉県日高市
日和田山
栃木県下都賀郡壬生町
獨協医科大学病院
山梨県北杜市
三分一湧水館
登山家田部井淳子をモデルに実話に基づいたフィクション
主演した吉永小百合の肝入り
生前実際に会って対談したようだ
なんて素晴らしい人だと感動したらしい
田部井淳子からすれば自分をモデルにした役をよりにもよって吉永小百合が演じることに天国で複雑な想いをしてるだろうか
描かれているのは家族愛と夫婦愛
綺麗にまとまっている
チャリティーコンサートという名目で純子を演じる吉永小百合が歌を披露する
俳優に対して大変失礼だがのんちゃんを含めて伝記映画でありながらアイドル映画ともいえる
登山クラブのメンバーの髪型は皆んな変だが当時は流行ったんだろう
流石に自分はあまちゃんのイメージはもうない
本名を芸名登録し本名で活動させないレプロという芸能事務所のイメージは残っているが
能年玲奈に関しては流石に思うところがあり僅かな正義感からヤフコメでレプロをこっぴどく批判したらそう思うボタンを押した人が200人以上いた
しかし数日後たまたまチェックしてみるとうーんボタンはそれを僅かに上回る不自然ぶりにレプロに対する恐怖を知った
吉本も怖いがレプロはそれ以上
くれぐれも気をつけた方が良い一般人も
レプロはマジでやばい
離れて行った登山クラブのメンバーやグレちゃったけどあっさり更生した息子とかはあまり突っ込んで描いてはいない
大人ならわかると思うがあまりそれを詳細に描くとトラブルになるからである
いくらフィクションとはいえモデルになった人物がいるのは確か
モデルになったのは田部井淳子だけではなく関係者も含め多数
たとえ事実でも(事実じゃないなら尚更)名誉毀損で裁判沙汰になりかねない
フィクションだからと言いわけが通用するほど世の中は甘くない
宮沢賢治じゃないがアメリカ人や弁護士と違い日本人の多くは訴訟を嫌がる
そのわりに田部井淳子を多部純子とモデルの名前に近い役名にしている
妥協の産物
よくある話だ
多部というとどうしても多部未華子を思い出す
多部といえば多部未華子しか出てこない
しかもいまだにデカワンコ時代の変顔の数々ばかりが頭に思い浮かぶ
登山家のわりにのんも吉永小百合もお顔は綺麗
リアルじゃないがリアルじゃなくて結構
特殊メイクで和泉雅子のような顔になるのも良かったかもしれないが自分はそれを求めない
伝記映画なのでそんなに好き勝手に自由には出来ないのよ
あの蜷川実花だって太宰治を主人公とした映画はいつもに比べかなり抑えめだったし
レジャーとして低山登山ならともかく酸素ボンベが必要不可欠な高山となると話は別
自分としては女だろうと男だろうと性別不明だろうとそんな命懸けの危険なことに挑戦することには賛成しかねる
支援をお願いされても自分が経営者の立場なら協力はできないだろう
あと最後に吉永小百合は80歳
終戦前に生まれている
そのわりに若々しい
しかし首は年相応
首の皺だけは嘘をつけない
しかしその首が80年吉永小百合の頭部を支えてきた
有り難い
配役
女性として世界で初めてエベレスト登頂に成功した登山隊の副隊長の多部純子に吉永小百合
純子の青年期にのん
純子の娘の多部教恵に木村文乃
3歳時の教恵に花門俐娃
純子の息子の多部真太郎に若葉竜也
純子の夫の多部正明に佐藤浩市
正明の青年期に工藤阿須加
純子と親友の新聞記者の北山悦子に天海祐希
青年期に茅島みずき
エベレスト女子登山隊の隊長の新井涼子に和田光沙
エベレスト女子登山隊のアタッカー候補で最後は純子に託し下山した岩田広江に円井わん
エベレスト女子登山隊のメンバーの清水理佐子に安藤輪子
エベレスト女子登山隊のメンバーの丸山かおる子に中井千聖
女子登山クラブのメンバーの三浦君枝に横内亜弓
女子登山クラブのメンバーの山崎真紀子に中村莉久
女子登山クラブのメンバーの古屋琴子に但馬智
女子登山クラブのメンバーの沢田綾乃に成澤優子
女子登山クラブのメンバーの髙橋美由紀に大塚かなえ
女子登山クラブのメンバーの井上泰代に長谷川夏海
純子の主治医の中川奈緒美に長内映里香
悦子の上司で編集長の遠藤に三浦誠己
編集長の小柳に大友律
転校前の真太郎の担任教師の岡本に金井勇太
転校後の真太郎の担任教師の山野辺にカトウシンスケ
仕事でバイクいじりをしている若き日の正明の同僚の加藤に森優作
道でバッタリ出会い若き日の正明と幼い教恵に話しかける近隣の住民の原田妙子に濱田マリ
ウーマンリブを嫌い女性の社会進出に否定的な社長の大原に浅見小四郎
大原の会社の専務で会社のイメージを損なわないことを気にしてか社長に対し重ね重ね言葉遣いを注意する細田に田鍋謙一郎
大原とは別の会社の重役で恐妻家の浦野に剣持直明
応援してくれるだけでお金は出さない会社の担当者の安川にBOB
純子の姉の石田ふみ子に澁谷麻美
インタビュアーに行平あい佳
ラジオのMCに湯浅美和子
母の形見の携帯電話と一緒に登る草加大輔に菊池銀河
手袋を落としてしまい手袋をつけずに登山をしていた高校生の髙橋和樹に大山蓮斗
理学療法士に相良飛鷹
料理屋の職人に春木生
地元の登山者に鈴川琴音
地元の登山者に金澤杏
地元の登山者に児玉せりか
富士登山者に石神まゆみ
富士登山者に飯田汐音
コーラス隊に寺脇千恵
コーラス隊に平井聖香
コーラス隊に高尾美奈子
コーラス隊に烏廣光代
エベレストのシェルパにカルマ・ゲルゼ
エベレストのシェルパにカンチャ・バハドゥール
全132件中、41~60件目を表示
映画チケットがいつでも1,500円!
詳細は遷移先をご確認ください。









