「山と人生、挑戦と家族を描いた、じんわり温かい物語。🍃」てっぺんの向こうにあなたがいる Bang!さんの映画レビュー(感想・評価)
山と人生、挑戦と家族を描いた、じんわり温かい物語。🍃
物語はエベレスト初登頂のシーンから始まる。
前半は、若き日の純子が山を前に目を輝かせるあの瞬間で、一気に心をつかまれる。
岩肌を見上げて、仲間と笑い合って、息を弾ませながら前へ進む姿に、
「これぞ本物の挑戦だなぁ…」とつい前のめりに。🧗♀️
登山隊の中での奮闘や、小さなぶつかり合いも丁寧に積み重ねられていく。
その裏には、栄光だけじゃない離反や後悔も描かれ、
「フィクションとはいえ、きっと実際にもこういう影があったんだろうな…」と胸が少し痛む。
そして後半。
晩年の病気や人生の振り返りに場面が移ると、空気がふっと変わる。
前半の“山の緊張感”“仲間との火花”が弱まり、
こちらの気持ちが宙ぶらりんのまま少し漂う。
人生ドラマとしては十分響くんだけど、
あの“てっぺんへ向かう熱気”と比べると締まりがほんの少し物足りない。🌬️
それでも、キャスト陣は最後まで光っている。
吉永小百合の凛とした温かさ、のんの若き日の軽やかさ、
佐藤浩市のさりげない支え方——
それぞれの佇まいが、純子の人生の厚みをしっかり伝えてくれる。
振り返ると、前半の登山パートで積み上げた緊張感と、
後半の静かな回想パートのギャップはやっぱり大きい。
だけど、純子のあの最後の瞬間…
そこだけは静かに胸に染み込むんだよね。🎬✨
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