劇場公開日 2025年10月31日

「吉永小百合さんの話し方やその言葉遣いがとっても心地いい」てっぺんの向こうにあなたがいる Jettさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5 吉永小百合さんの話し方やその言葉遣いがとっても心地いい

2025年11月9日
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鑑賞方法:映画館

吉永さんの大ファンで楽しみにしていた新作、安定の良作でした、ホントいつまで経っても綺麗でカワイイ人だなぁとしみじみ思いました

そんな吉永さんが今回演じるのは実在した方で女性初のエベレスト&七大陸最高峰の登頂に成功した登山家・田部井淳子さん、女性だけでの海外遠征や最高峰の登山活動をけん引するアクティブな女性を力強く演じています

1960年代当時の女性だけでの登山活動は周囲からも理解を得るのが難しく、苦労の連続だったとか、エベレストに登頂成功したものの結果として仲間と決裂し皆が離れていってしまったとかという人生が描かれるけど、彼女を最後まで支えてくれたのは家族、特に佐藤浩市さん演じる旦那さんがすごくいい人で良かったね、という感じです

作品自体は可もなく不可もなく、本来ドラマチックな人生なのにその辺はバッサリ省き、家族との人生を描く事にフォーカスしているため、大して見どころがあって盛り上がるわけでもなく淡々と進むので、いたって普通の平均的な作品となってしまっており、退屈に感じる人も多いかと思います

観ていていくつか思ったこと
主人公が周りの仲間を失うくだりは一方的に周囲の側がクレームや妬み、嫉妬心で去ったような描き方をしていたのに違和感を感じた、あれだけ人数がいたのに誰一人味方につかなかったのは何かしらの理由があったんじゃないのか、その辺を描かなかった理由は何でしょう?

そしてその後から七大陸登頂制覇は誰とどうやって実現させたのか、そのへんのくだりが全く描かれなかったのはどういうこと?
と、そりゃテーマがそこじゃない、という作りなのは観ていれば解るけど、だとすれば誰が何のためにこの作品作りたかったの?と思っちゃいます

何にしても、旦那や子供達がホントに優しくてよかったね、彼らに最後まで支えられた人生だったよね、感謝しなきゃね
逆に主人公本人は好き勝手でやりたい放題の身勝手なキャラクターに見えてしまっていたけど、ホントにそれで大丈夫?本当は違うんじゃないかなとすごく気になりました

そして一番印象的だったのは吉永さんの青年期を演じたのんさん、吉永さんの役まんまだったのにビックリ、ホント上手な役者さんだと思った

主人公キャラが吉永さんのサバサバした雰囲気とカブっていてすごくリアルに感じた、そこも のんさんが同じ雰囲気を出していたのが素晴らしかった

主人公の旦那を演じた佐藤浩市さんは吉永sんとの年齢差は感じず、むしろ佐藤さんの方が年上に見えるぐらいの爺さんぶりだったけど、役そのものに合ってなくてイマイチだった

ま、でも普通に楽しめる作品だった、偉業を達成した伝記映画ではないってことだけであうかね、個人的にはそっちが観たかったので

Jett
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