「てっぺんの向こうに「お布団」!?」てっぺんの向こうにあなたがいる 野川新栄さんの映画レビュー(感想・評価)
てっぺんの向こうに「お布団」!?
2025年映画館鑑賞107作品目
11月3日(月)イオンシネマ石巻
ハッパーマンデー1100円
監督は『闇の子供たち』『北のカナリアたち』『半世界』『一度も撃ってません』『せかいのおきく』の阪本順治
脚本は『リトル・マエストラ』『かぐや姫の物語』『この道』『フォルトゥナの瞳』『銀河鉄道の父』の坂口理子
ロケ地
富山県中新川郡立山町
室堂平
立山黒部アルペンルート
埼玉県日高市
日和田山
栃木県下都賀郡壬生町
獨協医科大学病院
山梨県北杜市
三分一湧水館
登山家田部井淳子をモデルに実話に基づいたフィクション
主演した吉永小百合の肝入り
生前実際に会って対談したようだ
なんて素晴らしい人だと感動したらしい
田部井淳子からすれば自分をモデルにした役をよりにもよって吉永小百合が演じることに天国で複雑な想いをしてるだろうか
描かれているのは家族愛と夫婦愛
綺麗にまとまっている
チャリティーコンサートという名目で純子を演じる吉永小百合が歌を披露する
俳優に対して大変失礼だがのんちゃんを含めて伝記映画でありながらアイドル映画ともいえる
登山クラブのメンバーの髪型は皆んな変だが当時は流行ったんだろう
流石に自分はあまちゃんのイメージはもうない
本名を芸名登録し本名で活動させないレプロという芸能事務所のイメージは残っているが
能年玲奈に関しては流石に思うところがあり僅かな正義感からヤフコメでレプロをこっぴどく批判したらそう思うボタンを押した人が200人以上いた
しかし数日後たまたまチェックしてみるとうーんボタンはそれを僅かに上回る不自然ぶりにレプロに対する恐怖を知った
吉本も怖いがレプロはそれ以上
くれぐれも気をつけた方が良い一般人も
レプロはマジでやばい
離れて行った登山クラブのメンバーやグレちゃったけどあっさり更生した息子とかはあまり突っ込んで描いてはいない
大人ならわかると思うがあまりそれを詳細に描くとトラブルになるからである
いくらフィクションとはいえモデルになった人物がいるのは確か
モデルになったのは田部井淳子だけではなく関係者も含め多数
たとえ事実でも(事実じゃないなら尚更)名誉毀損で裁判沙汰になりかねない
フィクションだからと言いわけが通用するほど世の中は甘くない
宮沢賢治じゃないがアメリカ人や弁護士と違い日本人の多くは訴訟を嫌がる
そのわりに田部井淳子を多部純子とモデルの名前に近い役名にしている
妥協の産物
よくある話だ
多部というとどうしても多部未華子を思い出す
多部といえば多部未華子しか出てこない
しかもいまだにデカワンコ時代の変顔の数々ばかりが頭に思い浮かぶ
登山家のわりにのんも吉永小百合もお顔は綺麗
リアルじゃないがリアルじゃなくて結構
特殊メイクで和泉雅子のような顔になるのも良かったかもしれないが自分はそれを求めない
伝記映画なのでそんなに好き勝手に自由には出来ないのよ
あの蜷川実花だって太宰治を主人公とした映画はいつもに比べかなり抑えめだったし
レジャーとして低山登山ならともかく酸素ボンベが必要不可欠な高山となると話は別
自分としては女だろうと男だろうと性別不明だろうとそんな命懸けの危険なことに挑戦することには賛成しかねる
支援をお願いされても自分が経営者の立場なら協力はできないだろう
あと最後に吉永小百合は80歳
終戦前に生まれている
そのわりに若々しい
しかし首は年相応
首の皺だけは嘘をつけない
しかしその首が80年吉永小百合の頭部を支えてきた
有り難い
配役
女性として世界で初めてエベレスト登頂に成功した登山隊の副隊長の多部純子に吉永小百合
純子の青年期にのん
純子の娘の多部教恵に木村文乃
3歳時の教恵に花門俐娃
純子の息子の多部真太郎に若葉竜也
純子の夫の多部正明に佐藤浩市
正明の青年期に工藤阿須加
純子と親友の新聞記者の北山悦子に天海祐希
青年期に茅島みずき
エベレスト女子登山隊の隊長の新井涼子に和田光沙
エベレスト女子登山隊のアタッカー候補で最後は純子に託し下山した岩田広江に円井わん
エベレスト女子登山隊のメンバーの清水理佐子に安藤輪子
エベレスト女子登山隊のメンバーの丸山かおる子に中井千聖
女子登山クラブのメンバーの三浦君枝に横内亜弓
女子登山クラブのメンバーの山崎真紀子に中村莉久
女子登山クラブのメンバーの古屋琴子に但馬智
女子登山クラブのメンバーの沢田綾乃に成澤優子
女子登山クラブのメンバーの髙橋美由紀に大塚かなえ
女子登山クラブのメンバーの井上泰代に長谷川夏海
純子の主治医の中川奈緒美に長内映里香
悦子の上司で編集長の遠藤に三浦誠己
編集長の小柳に大友律
転校前の真太郎の担任教師の岡本に金井勇太
転校後の真太郎の担任教師の山野辺にカトウシンスケ
仕事でバイクいじりをしている若き日の正明の同僚の加藤に森優作
道でバッタリ出会い若き日の正明と幼い教恵に話しかける近隣の住民の原田妙子に濱田マリ
ウーマンリブを嫌い女性の社会進出に否定的な社長の大原に浅見小四郎
大原の会社の専務で会社のイメージを損なわないことを気にしてか社長に対し重ね重ね言葉遣いを注意する細田に田鍋謙一郎
大原とは別の会社の重役で恐妻家の浦野に剣持直明
応援してくれるだけでお金は出さない会社の担当者の安川にBOB
純子の姉の石田ふみ子に澁谷麻美
インタビュアーに行平あい佳
ラジオのMCに湯浅美和子
母の形見の携帯電話と一緒に登る草加大輔に菊池銀河
手袋を落としてしまい手袋をつけずに登山をしていた高校生の髙橋和樹に大山蓮斗
理学療法士に相良飛鷹
料理屋の職人に春木生
地元の登山者に鈴川琴音
地元の登山者に金澤杏
地元の登山者に児玉せりか
富士登山者に石神まゆみ
富士登山者に飯田汐音
コーラス隊に寺脇千恵
コーラス隊に平井聖香
コーラス隊に高尾美奈子
コーラス隊に烏廣光代
エベレストのシェルパにカルマ・ゲルゼ
エベレストのシェルパにカンチャ・バハドゥール
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