ミッシング・チャイルド・ビデオテープのレビュー・感想・評価
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天野司くん!
続きが見たくなるエンディング。13年前の生きていた日向と交錯し、そのまま過去に舞い戻った方が面白いはず。20年前に学生たちも行方不明となっていて、廃墟に到着するまでのカセットテープが見つかり、その軌跡を追うことで存在しないはずの廃墟に到着。そこに至るまで新聞記者の久住美琴が味わっている恐怖体験・・・1年前に亡くなっている兒玉敬太の父親から電話があったり、天野司との交信で突如声が変わったのに気がつかなかったことなどにゾッとさせられた。
スーパーボランティアを見つけたという記事を書くはずだったのに、どんどん行方不明の兒玉日向に興味が沸く美琴。防犯ブザーを離せないほど恐怖体験をしているはずが、その真実を知りたいがために日向捜しに協力する。磨白山周辺の風習も後追いで知ったに違いないけど、ここまでオカルト好きなら、新聞社よりもムーなんかのオカルト雑誌向きかもしれない。それこそ天野司に情報を貰って・・・
リアルの中にオカルトを混ぜてミッシングパーソンを捜索する手法。近藤亮太監督は「イシナガキクエを探しています」の演出を担当したらしいけど、ハマらなかったのでTVerで1話だけ見て断念した。何かもう一つ面白い要素がないと、斬新ではあるけど物足りない。なぜか骨壺にこだわってるところも何だか興醒め・・・
何と気持ち悪い若者。
映画館で観たかった
ラストへの疑問
ホラー作品
ホラーというのは最も難しいジャンルになってしまったようだ。
怖さにもいろいろとあるが、自分が信じているもの、西洋であれば神や悪魔を象ったものが恐ろしさを演出する。
ただ、それも今は昔の話で、最近ではゾンビでないとヒットしないというようなことまで言われている。
その中でも「ミッドサマー」のようなサイコロジカルホラーというのが新しい面白さとしてクローズアップされた。
この作品は、日本人がその背景的に信じていることをモチーフにしている。
姥捨て山ではないが、鳥居や仏壇、骨壺、墓石、身内の遺品等々を捨てる場所(山)
「すずめの戸締り」の「後ろ戸」のような場所
たまたま遊びに来ていた兒玉ケイタと弟の日向
あるはずのない廃墟
神隠し
ホラーだが、画面上でビクッとするような演出を省いている。
ケイタと同居する天野司 霊能力者という設定
天野と雑誌記者の久住との出会い方は面白かった。
彼女の個人的問題が、過去ストーカーに付きまとわれたことだろう。
そのトラウマが防犯ブザーを手放せなくなっている。
廃墟で彼女の腕をつかんだのは、彼女が持ったトラウマで、ストーカーに腕を掴まれたという恐ろしい経験が現れたものだろう。
さて、
天野司
彼は突然ケイタの過去の世界に入ってしまった。
そこでケイタと一緒に当時の様子を見ることになる。
彼は、「最初にケイタを見た時からずっと、弟は隣にいる」と告白した。
それをケイタに伝えることはなかったのは、ケイタが弟の話をしなかったからだろう。
彼は同時に弟の事故死(多分)を見た。
踊り場から階下に落ちたのだろう。
ケイタは抜け殻のようになった弟の衣服だけを見つけた。
この瞬間、ようやくケイタは弟の死を実感したのだろう。
しかし、
天野はどうなったのだろう?
天野はビデオテープの中に入ってしまったのだろうか?
行方不明になってしまっているので、彼こそ神隠しにあったのだろう。
日向のようなケースで家族がいなくなってしまうということは、家族にとって最悪の状況で、家族そのものが崩壊していくのだろう。
父の死因は不明だが、母は家族が単に家族ゲームのようになってしまった現状から抜け出したくて離婚したのかなと思った。
ただし、日向がいたときからずっとケイタは家族に対して邪険だった。
ケイタは、特に父に対して嫌悪感を持っていた。
その要因は、完全な妄想だが、父の不倫だったのではないだろうか?
母もそれに気づきながらも、口には出せなかった。
この二人の歪んだ関係を、ケイタは一早くから察知していたのかもしれない。
だから、両親に騙されて無邪気に振舞う日向を、ケイタは一人の弟として好きになれなかったのかもしれない。
両親がケイタに向けた視線
実はケイタが日向を殺したのではないかという憶測
これをはっきりと感じていたケイタは、益々両親を好きになれなかったのだろう。
ケイタは最後に天野の気配を感じる。
そこにあった鏡
別の世界
従来必ずある手法を使わず、日本人が信じるポイントを明確にし、そしてケイタの家族や人間性を描いたことは素晴らしかった。
しかし、ホラーという概念 つまり、逆ファンタジーだけで収めてしまったのは少々物足りなかった。
パラレルワールドを絡めてもいいように思ったし、天野が行方不明にならなければならない理由を明確にしてほしかった。
ネタバレ後に見るか判断するのがよろしいかと
安っぽさがちょっと怖い
ホラーの根源的な恐怖。
なんか怖いような怖くないようなこわ・・・
「イシナガキクエを探しています」の近藤亮太監督の初長編作品。
「イシナガキクエを探しています」とはテレ東の地上波で深夜に放送されたドキュメンタリー風のフィクション番組のモキュメンタリーで、内容は「1969年にに失踪した女性「イシナガキクエ」を探し続けている高齢男性の米原実次(よねはら・さねつぐ)の遺志を継いで制作された公開捜査番組という設定の話。
ホラーといえばの演出である「ジャンプスケア」はほとんどなく、古いビデオカメラの映像や、よく見ると怖い不気味な演出など、過度な演出がないまっすぐなホラー作品だった。
非常に興味深かったので、近藤亮太さんの映画は見たいと思っていたが劇場では間に合わず、Amazonプライムで配信されていたので視聴。
あらすじは・・・
弟が山で失踪してから失踪者を探すボランティアをする兄、ある日母から届いたあるビデオテープをきっかけに弟が失踪した山へ向かう話。
全てにおいて過度な演出が無いのが良かった部分でもあり、物足りない部分もあった。
本作は完全な作品として出来上がっているため、「イシナガキクエ」を期待しているとちょっと違う形となっている。
イシナガキクエ同様に、ジャンプスケアによる過度なホラー演出が無いため、「うわ!」っと驚くシーンはほとんどなかった。
どちらかといえば、「あー何か起こりそう、怖そう、怖そう」っていう映画。
怖いホラー映画ではなく、怖そうなホラー映画。
これほど怖そうな映画にはもちろん没入感が必要になる、この作品は映画館でこそ見るべき映画だったと配信で見たことを後悔。
地上波のイシナガキクエを探していますの場合は、放送日の期間が離れていたため、フィクションといえど「前回の放送日から今までの間に、何か進展があった、何か悪いことがあったのか?」と想像させる怖さもあった。
薄ーく、いやだなーって思う怖さが、放送日を重ねるにつれて徐々に増していく一方、本作『ミッシング・チャイルド・ビデオテープ』では同様に説明されない怖さの要素は散りばめられているのだが、104分にイッキ見のため、こちらで怖さを想像する余裕がない。
しかも、ジャンプスケアが起こらず、微妙に怖そうな雰囲気で進むため、失礼ながらどこかテンポが悪く見える。
映画館で見ていれば、この微妙に怖そうな雰囲気に没入し、楽しめるのかもしれないけど、家の配信で見ていると、どこか退屈さを感じてしまった。
あと、キャスト陣のどこか奇妙さを匂わせる演技はよかったし、藤井隆の嫌な感じがかなり良かった。
長編映画となると、この演出を上手く見せるのが難しいのかもしれないけど、今後の近藤亮太さんの作品に期待していきたいと思います。
考えるとジワジワくるけど、もう一息かも
ネットで話題になってたJホラーだったので、ずっと気になってました。
なのでAmazon primeで鑑賞。
恐ろしい霊が現れるとか、派手な霊現象があるとかではなくて、じわじわとくるホラーです。
うーーーん頭の中グルグル🌀です(笑)
弟がいなくなった事、あの山の秘密、霊に付きまとわれてる記者の女性、ビデオテープの謎、敬太の母親のこと、あっち側とこっち側、司のラスト。。なとなど、
どんな意味があるのか色々考えてしまうと、怖いような?そうではないような変な感覚です。
結構こういう、考えないとわからないホラーって好きなんだけど、もう少しヒントが欲しかったかなという感じです。
頭が悪い私は、綺麗に繋がっていかないです(笑)
実家の2階へ上がったのに、敬太は母親を見てなかったし、学生達のあのカセットテープの声「2階は怖い」「そうではない」のやりとりは、敬太と司の声に聞こえました。
時間が交差してるとしか考えられない。
時間軸が歪んでいるので、どことどこが繋がっているのか、考え始めると、うーーーんってなってしまいます(笑)
なんでも捨てる山。いらない物は捨てる。
弟も。。。なんて事はないのでしょうか?
しかし「かくれんぼ」ってよくホラーで使われる手口ですよね😊
司を誰か「みーつけた!」って見つけてあげて。
見た日に悪夢見ました
その空間が怖いと思う映画
勝手に想像して勝手に怖がる映画
この人がどいたら後ろに立ってるんじゃないか?
この人が振り向いたらおぞましい幽霊がいるんじゃないか?
画面のどこかに心霊が写ってるんじゃないか?
と、終始自分で勝手に恐怖を妄想し勝手に怖がってました。
なのでホラー映画やホラーゲームを見てる人ほど、変に想像力が働いて怖くなる映画なんだと思う。
そういう想像をさせるように仕向けてくる演出は秀逸。
逆にホラー映画をあまり見てない人や、ジャンプスケアでしか怖がれない人にとっては楽しくない映画なのかな~と
恐怖演出は結構現実的。でも個人的にはそこがいい。
全体的に漂う黒沢清感。影響受けてるんだろうなあとは感じる。
個人的に最近のJホラーにはガッカリする物が多いので久しぶりに終始不安感と恐怖を楽しむことが出来て満足でした
夜の森より昼間の森の方が怖く感じたのはライティングかなあ・・・
夜の森の恐怖って半端ないので、ちょっとそういうとこで物足りなさを感じた。
廃墟なんかもちょっと物足りない。綺麗すぎる。現実の廃墟もっともっと怖い。
後はやはり映画ということで脚本にもうちょっと深みを持たせてほしかった
今後にも期待です!
Missing child videotape
怖い
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