「実のところ、もっとヒドいかと思ってたけど、実にフツーの映画だった。...」ボーダーランズ kobaさんの映画レビュー(感想・評価)
実のところ、もっとヒドいかと思ってたけど、実にフツーの映画だった。...
実のところ、もっとヒドいかと思ってたけど、実にフツーの映画だった。しっかりおカネがかかったビジュアルでわちゃわちゃしたアクション。制作の現場はちゃんと与えられた職務を高い水準で全うしてると思いますです。
で、ダメダメなのはディレクション。監督なのか、ギアボの偉い人なのかは知らないが、どう考えても原作ミリしら勢が口出しして作品を捻じ曲げるように指揮をとってるとしか思えない。
作中で20代中盤から30前半のヒロインに対して、54歳をキャスティングするのはどう考えてもおかしいだろ。というか、リリスもタニスもモクシィも、女性陣がのきなみお婆ちゃん役者なのはなんなんだ。タニスなんか66歳だぞ。サイバーパンク2077のローグ役ならケイトブランシェットでもジェイミーリーカーティスでもいいけど、これはパンドラの若きセイレーン、リリスだ。
ほんとことごとく、あえていらんひと手間かけて作品を捻じ曲げてる。なにその無駄な労力。例えば冒頭のナレーションもリリスの語りじゃなくて、マーカスが語るべきなのよ。ボダランなんだから。
これが完膚なきまでのダメ映画ならまだクソ映画なりの笑い方ができるんだけど、悲しいまでにフツーなのよ。なんの爪あとのひっかかりもなく、フツーなの。
ボダラン自体はめっちゃ楽しいゲームなので、そっちを遊んでください。Steamセール時なら500円くらいで売ってるんでヨロしく。
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