ドキュメンタリー オブ ベイビーわるきゅーれのレビュー・感想・評価
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息が詰まるようなアクションとスタントの現場に肉薄
仕事の絡みがあっていち早く鑑賞する機会を得たのですが、王道のメイキングドキュメンタリーでありつつ、ちょっとそこらのメイキングものでは味わえない類の感動が去来する、一本の映画になっていた。
『ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ』の撮影は過酷だったこと、肉体的精神的にも追い詰められていたことはまひろ役の伊澤彩織がいろんなインタビューで語っていることだが、映画を見てもアクションシーンの凄さに「大変だったんだろうな、すごいな」という「よくやったね」的な感想に落ち着いてしまう。しかし、映画はOKテイクを繋いだもので、撮影現場がどれくらい過酷だったのかは最後までわからないし、観客として映画を楽しむために裏事情まで知る必要はない。
とはいえこのメイキングは、アクションの撮影がどれだけ身を削るものなのかを、克明に記録し続ける。あの凄まじかったラストバトルが、もはや一流アスリートにしか見えない、身を削るような努力と熱量によって生み出されていたかを目の当たりにする。もはや畏敬の念をもって見守るのみ。アクションやスタントというものが、実に生々しく迫ってきて、こちらもぜいぜいと息が上がる錯覚に陥る。
ほかにも次々と撮影現場を襲うトラブルの数々など、「映画制作の映画」でおなじみのピンチがわんさか襲ってきていて、非常にエキサイティング。よくもまあここまで赤裸々に見せてくれたものだと、感心と驚きと戸惑いと感動が一度に襲いかかってきて、なんだかおかしなテンションになりました。
まさに満身創痍!
「ベイビーわるきゅーれ3」のアクション見たらドキュメンタリーも見たくなるよね。
「ドキュメンタリー オブ ベイビーわるきゅーれ」と言うより「アクションメイキング オブ ベイビーわるきゅーれ」。
まさに満身創痍!みんなギリギリで作ってたんですね。
「寝っ転がる位」
今年250本目。
池松壮亮足を痛めながらあの動き。
伊澤彩織に引っ張ってもらった。
訓練したよりYou Tubeで見て取り入れた。
彼が出た事でこんな凄いアクションになった。
休憩に寝っ転がる位疲れる。
それ位自分も動きたい。
あの2人があれだけ頑張ってる自分も頑張る。
伊澤彩織がお弁当を食べるシーンあれが全てを表している格好いい。
本編に勝るとも劣らぬ感動を味わえる
本当は「ナイスデイズ」本編を先に観たかったのですが、上映時間の都合でしかたなく本作を先に鑑賞しました。ネタバレになってしまうのではと心配していましたが、ストーリーに深く関与する部分はなく安心しました。むしろ十分すぎるほどのウォーミングアップとなり、本編への期待値がさらに上がりました。
内容は、「ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ」の宮崎県ロケでのクランクイン前日からクランクアップまでの撮影現場に密着し、主演の二人や関係者らのインタビューを交えて、撮影当時を振り返りながら、作品にかける製作陣の思いや出演者の素顔を紹介していくというもの。
全編通して、どんな短いシーンも些細なカットも決しておろそかにしない、作り手の矜持のようなものをひしひしと感じます。特に、アクションシーン中心に編集されたドキュメンタリーであるため、現場のピリピリした緊張感、ワンカットからにじみ出る凄みは、スクリーン越しでも十二分に伝わってきて、こちらも呼吸を忘れて見入ってしまうほどです。
中には何テイクも撮り直すカットがあり、映像をチェックしながら手足の位置や動きやタイミング等のわずかなズレを修正しているようでしたが、正直言って素人目には違いが全くわかりません。ただ、そんな細かなこだわりをもって作品を届けてくれているのかと思うと、その熱意にうれしくなります。「OK!」の声を聞くと、こちらまで安堵と高揚から拍手したくなります。
もちろん全てが順調にいくはずもなく、天候、けが、体調不良など、さまざまなトラブルに見舞われます。その結果、撮影の遅延が発生し、日程変更や追撮といった決断を迫られます。役者やスタッフのスケジュールのみならず、資器材の調整や資金繰り等、細部にわたって多大な影響が出ることも伝わってきます。本作に限らず全ての作品において同様の苦労があり、作り手はそれを乗り越え、少しでもよい作品を作って世に送り出そうと奮闘しているのでしょう。こうしている今も、きっとどこかで撮影や編集が行われ、公開の日に備えているかと思うと、本当にわくわくします。
主演の髙石あかりさんと伊澤彩織さんはもちろん、阪元裕吾監督や園村健介アクション監督らのインタビューも盛り込み、宮崎ロケの密着映像とともに、「ベイビーわるきゅーれ」シリーズの作品世界にどっぷり浸れる本作。シリーズファンなら、ぜひ本作もご鑑賞ください。これまで以上に、ちさまひ愛が高まること請け合いです。
これを観たら直ぐにまた本編が観たくなる
過去三部作中の最高傑作と確信する『ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ』の撮影過程を追ったドキュメンタリーです。
こんなの本編の映画を観た人しか観ないでしょうが、本編を観た人ならば必ず観たくなる筈です。よくぞこの記録を残して下さいました。
出演者やスタッフのインタビュー映像もあるのですが、何と言っても引き込まれるのはアクション・シーンの撮影現場です。何度も何度もリハーサルして打ち合わせて修正して本番。うまくいかなければもう一度。こんな激しい事を一日中遣っていてよく体が持つなと唖然とします。
特に、本編終盤の対決シーン。激しいアクションがスムーズに流れて行く一連のシーンも、当たり前ですがカット割り毎に打ち合わせてリハーサルしてを繰り返しながら進めて行きます。そこが殆ど説明もないまま記録されているのですが、それを観ているだけで本編以上に胸が熱くなって来ました。
「う~、あの映画をもう一遍観たくなって来たぁ」
こうして、再び本編を観る人が増えればこのドキュメンタリーは観客動員の隠れたテコになっているのかも知れません。いやぁ、凄かった。
フィクションとノンフィクションの狭間
ドキュメンタリーってのに、本編と同等の興奮と感動。こんなに感情が溢れ出るとは、思ってもみなかった。自分がどれだけこの作品が好きなのか改めて実感したし、キャスト・スタッフがベイビーわるきゅーれに掛ける思い、そして捧げる愛がどれほど強いかも知ることができた。もう一度、まひろとちさとに会いたい。そう思わせてもくれる、本当によくできた素晴らしいドキュメンタリー。ベビわるとしてだけでなく、1本の映画として、すっごく大好きな作品だった。
ゆるーいドラマは、ハードなアクションは、どのようして生まれたのか。「ドキュメンタリー オブ ベイビーわるきゅーれ」とうっているだけあり、これまでのベビわるのドキュメンタリーでもある本作。知られざる背景、壮絶な現場、俳優たちの真意...。奇跡に奇跡が重なったこのシリーズのリアルが、余すことなくカメラに写っていた。
ベイビーわるきゅーれ4を見ているかのような面白さ。現場もゆるーい笑いが沢山あって、2人を始めとしたキャスト・スタッフの会話にすごく癒される。ドラマパートを作っている阪本監督の人柄にもまた惹かれる。アクションパートになると一転。あんなに笑っていた現場とは思えない、緊張感で張り詰める空気。すごい眼差し。熱気がとてつもない。そのバランスが本編そのもの。こうやって傑作は生まれてるのか...。
とにかく構成が秀逸。
「ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ」の流れ通りに撮影風景、合間にインタビューが挟まれているためすごく見やすいし、おかげでナイスデイズをよりいい作品に仕上げてくれるものになっていた。ナイスデイズは必見。円盤の特別映像と思ってくれたらいい。だけど、ボリュームはその何倍も。
併せてみたい。そう思わせてくれるのは、ナイスデイズに込められたメッセージと、まひろ役・伊澤沙織とちさと役・髙石あかりの思いが、ピッタリ重なっているからだと思う。演じてくれて、作ってくれて、本当にありがとう。胸が熱く、いっぱいになって、涙が込み上げるほど刺さってしまった。
池松壮亮の役者としてのストイックさにも驚かされた。貰った台本の通り、監督の指導通りに芝居をするが、いつだって想像以上のものを見せてくれる。常に高みを目指す、しかもそれを見せつけない、自然な姿勢に惚れてしまう。アクション俳優ではないのに、アクションにもストイック。普段は会話劇、人間ドラマに出演しがちなのに、狂気的な殺し屋が求められたら、求められたもの以上の完壁な演技をしてみせる。また好きになってしまった。カッコよすぎる。仕事人として、本当に尊敬するばかり。「本心」も楽しみすぎる。
映画製作ってすごい。これだけの人、これだけの時間、これだけの労力をかけてようやく1本の映画が出来上がる。ベイビーわるきゅーれという作品だけでなく、この世の全ての映画に感謝と敬意を示したくなる、映画製作のドキュメンタリーとしてとても意義のある、最高の映画だった。
まひろとちさと。フィクションだけの世界と思っていたけど、彼らの関係性はノンフィクション。伊澤沙織と髙石あかりは、現実でもまひろとちさとだった。
ナイスデイズ、また観たくなる
単体のドキュメンタリー映画というよりはファンサとしての機能重視の映像集という趣きで、だからこそ撮影開始から終了まで満遍なくたっぷり見せてくれて満足。ヒリヒリするアクションシーンの裏側は見ていてホントに痛々しくて、この熱量の撮影から緩いシーンの撮影へよく移行出来るなと思ってしまった。その意味ではアクションシーン以外の撮影シーンももっと見せてほしかったかも。あと阪元監督とアクションの園村監督との分業、あまり口出さない信頼関係がシリーズ成功のポイントの一つというのもよく分かった。『シン仮面ライダー』とそのドキュメンタリーを観ると、その違いのデカさがよく分かるよ…。
髙石あかりの高い仕上がり
まったく予定外なことに開始2分で落涙。本編のパンフやYouTubeなどの情報で大体想像していた通りの事が語られるのだが、絵で見せられ本人が語る映像の強さに。そして繰り返されるアクションシーン撮影風景の痛さに。
髙石あかりのインタビューではその姿勢の良さに感動した。本編で感じたアクションのキレも再確認。また伊澤彩織が語る「彼女にとっての髙石あかりの存在」と言う筋が、「かえではちさとがいなかったまひろ」と言うことと重なり、思いのほか重い。
伊澤彩織はすでにスーパースタントマンと言うバイアスがかかっているのだが、やはりOKが出るまでには相当な練習と本番の回数をこなし、時に「壊れる」ことも今更ながら知る。
そしてやはり池松壮亮の動きと振る舞いは素晴らしく、映画への姿勢も素晴らしい。次々と様々なタイプの仕事が入るのも納得だ。
苦手な前田敦子が出過ぎなかったので良かったが大谷主水のシーンの割合が多いのは宮崎のスターだから?ここら辺は製作上のストーリーがありそうな感じがしたことは邪推です。
カチンコが鳴る時。
本編観てから、めっちゃ気になってこっちも行って来ました。アクションシーンがメインのドキュメンタリーで1シーン毎にどれほどの時間が割かれているのかが改めて分かって、いや、ほんと映画って最高です!
演技部門とアクション部門が完全分業制になってるのは日本では珍しいらしいけど、絶対この方が理にかなってる。これによってあの圧巻のアクションシーンが誕生したのはきっと間違いない。満身創痍で撮影に挑む出演者と、度重なるトラブルに直面するスタッフ達の激動の日々。1つの作品を完成させることの難しさ。時には妥協しなくてはならないこともある。
俳優陣の素の部分が垣間見えるのも面白かった。ほんとに皆さんお疲れ様でした。これ見たらまた本編が恋しくなってきた。もう1回行こうかな。
BDの特典映像となるのか⁉️それとも・・・⁉️
メイキング・ドキュメンタリーが劇場公開されること自体、「ベイビーわるきゅーれ」の人気、勢いを象徴してますよね‼️3作目の「ナイス・デイズ」がまた観たくなること間違いなしの楽しく、映画製作の情熱に溢れたドキュメンタリー‼️特にアクションシーンの撮影に真剣に挑む池松壮亮と伊澤彩織が印象的‼️さて、このドキュメンタリー、「ナイス・デイズ」BDの特典映像となるのでしょうか⁉️それともこのドキュメンタリー単体でBDが発売されるのでしょうか⁉️
ドキュメンタリー、ではない気もするけど
ベビわるシリーズの核を為す壮絶なアクションシーンの裏側を、これでもかと見せてくれる一本。
あの怒涛のアクションの裏には当然、緻密な計算や長い長い練習、高い技術と豊富な経験が必要、それは頭では分かっていましたが、実際に見たらもう脱帽の一言。
本当に神経擦り減らして、魂削って演じてらっしゃる。
無言でアイシングを続ける池松さんや、お弁当の箸がなかなか進まない伊澤さんの姿はもはや痛々しい…
こうした映像に、無闇にナレーションを入れず淡々と流すのみという構成も気に入りました。
アクション撮影終了!と出た時にはなんかこっちまでホッとしてしまいました…
髙石さんと伊澤さんの絆も垣間見えて、大変尊かったです。
今のハリウッドの撮影スタイルを否定する気はないが、
肯定する気もない。
ブルースクリーンに、ワイヤーアクションで作られたシーンでは、どんなに高尚なストーリーでも説得がない。
何度も何度もリハーサルを繰り返し、そこから生まれる信頼関係や、リスペクトが詰まって出来たシーンだからこそ、観る者の心に突き刺さるのだ。
このドキュメント観たら,本編シリーズまた観たくなるやろー!
撮影は思っていたよりハードで過酷だった.ふたりとも撮影中に体調崩したようだし,池松壮亮さんも左足大腿つけねのあたりをいつも揉んで,coolingしていたし…
宮崎県庁のシーンを撮り終えた後で池松さんが監督に「昨日,身体 痛すぎて一睡もできなかったんですよ〜」て話したエピソードも,「そうか…,そうだよな〜」と.それでもポーカーフェイスの池松さんはカッコよかった.
確認モニターを見る2人の瞬きしない真剣な眼差し,背筋をピンと伸ばしてインタビューに答える姿.
このドキュメント観たら,本編シリーズまた観たくなるやないかーい.
何故か自分も,もっと頑張らないと と思った.
まず、映画版ベイビーわるきゅーれを3本とも観てから。 伊澤彩織を褒...
まず、映画版ベイビーわるきゅーれを3本とも観てから。
伊澤彩織を褒め称えるための作品。
予算超過の話とか、何気に生臭い部分も、少し見せてくれるのは、太っ腹だと思う。
特段、ナレーションなど入れずに、淡々と撮影風景を見せてくれるのも珍しい。
部活のようでした
ヘロヘロになって胃が受け付けないのに無理矢理口の中にご飯を詰め込んでる伊澤さんを見て、高校時代の部活の辛かった夏合宿を思い出しました。
あんなの何日もやってりゃ流石に体調壊しますよ。
でもあれだけ身体を張って何度もテイクを重ねてるのを見れば面白さは納得ですねー。
ナイスデイのまひろのを格闘シーン以上のものが今後見られる気が全くしないので、次作は当分無さそうな気がしてかえって寂しい思いをしていたのですが、このドキュメンタリーはダメ押しになりました・・・。
髙石さんはまだ二十歳そこそこのようですが、ずいぶんしっかりとした方なんですね。
演技も達者ですし、アクションも今作で開花したようなので、俳優としてより高いところに行きそうな気がしてます。
でも阪元組がホームだって事忘れないで欲しいと思います。
良かったね池松くん
2024年劇場鑑賞253本目。
パンフレットなしなので一応減点。
まぁメイキングにパンフレットなくて当然だとは思いますが映画館で上映しているので。
もちろんナイスデイズ鑑賞後に観たのでネタバレ気にせずに楽しめます。
前半はインタビュー多め、後半はアクションスタント多めという印象。もうちょっとインタビュー多くても良かったかな。ただ、この映画の煽りがさまざまなアクシデントを乗り越えた奇跡の作品みたいな感じだったのでロスト・イン・ラ・マンチャくらいに期待しちゃったのでそれは良くなかったですかね。あれだと完成に二十年かかっちゃいますからね(笑)
シン・仮面ライダーでアクションに振り回された池松壮亮がこの映画だとやり切れた感出していたのが良かったね、撮影逆じゃなくて本当に良かったね、と思いました。
気合いと覚悟
主演の一人 伊澤さんが何かのインタビューで「アクションは魂が削られる」って言ってたけど、
この映画観て納得👏
高石さんも池松さんもみんな満身創痍、
演者もスタッフも良いものを創ろうという気合いと覚悟がスゴイ!
こんな人たちがいるならきっと日本映画は大丈夫
ちょっとグッときた😭
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