「本編を観た人限定ではあるが…」ドキュメンタリー オブ ベイビーわるきゅーれ kenshuchuさんの映画レビュー(感想・評価)
本編を観た人限定ではあるが…
本作は「ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ」を撮影するメイキング的なドキュメンタリー。本編を観た人でないと観ようと思わないだろうし、本編を観ていない人は観るべきではない。でも、本編を観て面白いと思った人には、あのアクションがこんなに綿密な組み立てと数々の失敗(失敗といってもディテールの問題で採用されなかったアクション)の繰り返しで成り立っていることを楽しむことができる。間違いない。
ナイスデイズで髙石あかりのアクションもスケールアップしていたこと、宮崎県庁が使われた経緯、「ある用務員」からベビわるが生まれた秘話、池松壮亮と立ち位置、伊澤彩織と髙石あかりの関係性。いろんなことがわかって、納得したり、思ったとおりだったり、嬉しかったり、驚いたり、「ベイビーわるきゅーれ」のことがますます好きになってしまった。余計にここで終わってほしくないと思う。
個人的には、最後のアクションの合間に昼食をとった時に伊澤彩織が弁当を気だるそうに食べているシーンが好きだ。食欲もわかないけど、食べないと動けない。だから無理してでも口に入れていく。そんな食事に見えてしまったシーンが、アスリートっぽくて特に印象に残ってしまった。いや、他のシーンも含めて完全にアスリートだよな。
伊澤彩織や髙石あかりが好きな人にはたまらないドキュメンタリーではあったが、アスリートの努力を描いたという意味でも十分見応えのある作品だった。
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