ファーストキス 1ST KISSのレビュー・感想・評価
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結果は変わらずとも過程は変えられる
ストーリーの終盤に硯駈(松村北斗)が未来を知ったあといろいろ試行錯誤しながら、結果を変えるよりもカンナ(松たか子)との関係を変える過程を重要視するストーリー、脚本がとても良かったです。
クスッとする笑いが散りばめられているからこそ最後の悲しみがより深く心に染みました。
松たか子さんと松村北斗さんは作品の要ですが自然で凄く良かったです。
天馬教授(リリー・フランキー)の、良い人に見えて後半に裏側の性格が見える細かな演出が見事ですね。
ところでひとつ疑問点が。
タイムスリップをしている時に度々写真を撮る子供たち。どこにでも現れるのですが妖精なのでしょうか?ちょっと不自然に感じました。
6回観ても毎回涙が出ます。
とにかく良い映画で、今でもセリフを思い出すと泣けてきます。6回観ましたが、おそらくまだ映画館で観そうです。
鑑賞2回目の感想です↓
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とにかく良すぎて…これを書いている今でもセリフやシーンを思い出して涙が出てきます。
最初はあまり期待しておらすベタな恋愛ものかなと考えて軽い気持ちで鑑賞しました。ですが、公開初日に観てからこの映画のことが忘れられず、どうしても観たくなり翌々日にも行きました。しかも普段はパンフレットも購入することがないのですが、今回はパンフレットとシナリオブックまで購入しました。恐らく上映中は何度も映画館に足を運んで観ると思います。
今までタイムトラベルやタイムリープの話は現実離れしている話も多く、感情移入できないことが多かったのですが…この作品はすんなに受け入れられ、ラストは悲しくもあり心も温かくなりました。
一度目の鑑賞は予備知識を入れずに観たので、ストーリーを理解することに集中しましたが、二度目は落ち着いて観ることができました。
一度目も泣いたのですが、二度目は結末がわかっているからこそ最初から涙が止まらなかったです。
お二人の演技もとにかく素晴しく、最後の演技合戦には圧倒されました。松たか子と松村北斗…恐るべし。
ラストは、遺影の写真も険しい顔から変化し、個人ベッドもなくなっており、クリーニングの件も、トースターも餃子もずっと前に注文してくれていた(カンナの好きそうなものを考えて買ってくれていた)…という伏線回収もとにかく涙が。
久しぶりにこんなに感動した映画に出会いました。
恋人や夫婦がいない人にも響く映画だと感じました。とにかく良すぎる映画です。
「ファーストキス」に寄せて
最後まで観て、この物語は本当はどちらが始まりだったのか?この世界線だとして、やはりあの始まりに行き着くのか?という、不思議な感覚になった
そして、こういう最後なら、きっと2人にとって最悪な結末も、そんなに悪くなかったのではないかと思った
【”結婚したのだから、”その時が来るまで”愛する人とは相手を思い遣り楽しく過ごす事の大切さを描いた作品。”中盤まで何度も時を駆ける松たか子さんの姿を楽しみ、最後半は、グッと来てしまった作品でもある。】
ー 鑑賞中、リチャード・カーティス監督のタイムトラベルラブコメディの逸品、「アバウト・タイム 愛おしい時間について」が頭を過った作品である。-
■結婚して15年になるカンナ(松たか子)と、カケル(松村北斗)の毎日の生活は冷え切っており、カンナはカケルに”離婚届を役所に出して来てね。”とぶっきら棒に言うが、会社に行った夫は線路に落ちたベビーカーに乗った赤ちゃんを助けるために事故死してしまい、二度と帰って来なかった。
だがある日、カンナが車を走らせていると、トンネルの中で崩落事故があり気が付くと、15年前の夏に初めてカケルと会った高原のリゾート地に来ていた。-
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・序盤の冷めきったカンナ夫婦の姿を描く重い雰囲気から、映画の雰囲気は変わって行き、徐々にカンナがカケルの死を防ぐためにタイムトラベルを何度も行う姿が可笑しいコミカルな展開になって行く。冬服で真夏のリゾート地に現れ、慌ててTシャツを購入したり。
で、カンナは15年前の自分を未だ知らない若き純粋なカケルを見て、二度目の恋に落ちるのである。
・そして、カンナはカケルの事故までの生活パターンをポストイットでポイントを書き込み、”カケル死亡”の赤いラインと”カケル生存”の白いラインに分け、”カケル死亡”のラインの赤いポストイットを一つ一つ潰そうとするのである。
カケルの良く行くお肉屋さんのコロッケを貶してカケルに叱られたり、芝生の上で大嫌いな犬達にまとわりつかれたり・・。
そして、その度にカンナはリセットして、対策を考えて来るのである。犬達に対してはフリスビーを何度も投げたり。クスクス。
ー 一々、カンナが登場するとその姿をポラロイドカメラで”カシャ”と映す女の子と男の子も可笑しいが、カケルが気付いた時にカンナが十何枚もあるその写真を見せるシーンに使うとはなあ、上手いなあ。-
■それにしても、カンナが15年前に行った時のカケルとの遣り取りを見ていると、ヤッパリ二人は相性が良いんだよね。カケルも”何だか貴女だと良く喋っちゃうんですよ。”などと言っているし。
カケルは担当教授(リリー・フランキー)の後援会のサポートで来ていて、教授の娘(吉岡里帆)は、どう見てもカケルの事が好きなのに、全然気が付かないのである。
・ちょっと切なかったのは、カンナが”カケルと出会わなければ彼は死なないのだ。”という選択肢を選ぶシーンかな。けれども、矢張りカンナとカケルは出会ってしまうのである。そして、何度も何度も行列に並んだかき氷屋で漸くかき氷を食べる時に、カケルはカンナが落とした”カケル死亡”と書いてあるポストイットを見つけて、漸くカンナが誰であるのかに気付いて行くのである。
・序盤と再後半に映される”三年待ちの餃子”を竹原ピストルさんが演じる配達員が配達に来るシーンのカンナのリアクションの違いも、”脚本、上手いなあ。”と思ってしまったな。
ー 最初は、”こんな餃子頼んでいたかなあ。”再後半は(自分の死の日時を知っていた)カケルが頼んでくれたんだ!”-
<そして、二人は予定通りに結婚するのだが、二人は朝ごはんは一緒に食べて(でも、カンナはパンでカケルはご飯)、夜はベッドに一緒に寝て、カケルは会社に行く時には”行ってきます。”と振り返ってカンナの顔を見ながら言い、カンナもキチンと”行ってらっしゃい。”と笑顔で言うのである。
そして、カケルが事故で亡くなった後に、彼が残してあった手紙をカンナが見つけ、その内容が流れるシーンには、思わず沁みてしまった作品である。
カケルは、ヤッパリカンナの事を心底愛していた、正義感の強い良い男だったのである。
今作は、結婚したのだから、”その時が来るまで”愛する人とは相手を思い遣り、楽しく過ごす事の大切さを描いた作品なのである。>
脚本、キャストすべてに満足
近年、松村北斗さんのお芝居がいいなと思っていたところに 坂元さんと松さんのコラボ。
コレは!と初日に鑑賞させて頂きました。
すべてを伝えられた駈さんが 赤ちゃんの安否を確認して安堵したシーン。
あぁ…彼はここで腹を括ったんだろうな、そしてそんな駈を好きになったんだとカンナも想起したんじゃないかな…と 。
ここですれ違っていた心が揃ったように感じました。
そこからの15年間のふたりの姿に自分も夫に大切にされてるな…とあらためて思うなどしました。笑
まだまだ言い足りない…
他でもたくさん感想を残しますね。
寂しいだけじゃない 愛おしいもたくさん含んだ時間を過ごしていきたいなと気付かされた作品でした。
何気ない日々にも感謝。
仕事トラブルで呼び出しをくらい、職場に向かう途中の高速トンネル屋根崩落事故と同時に15年前のある夏の日にタイムトラベルした硯カンナの話。
結婚から15年の2024年の夏頃、列車事故で夫・硯カケルを亡くし…、タイムトラベルで15年前の2009年で亡きカケルと再会することで、亡くなってしまったカケルの未来を変えようとカンナが動き出す…。
作品を観終えた感想は予告動画からイメージした作品とは違ったってのが本音。イメージした通りのベースはあるけれど、ちょっと遊びの部分が作品の持ってる雰囲気を変えてる様にも感じたかな個人的に。
その遊びの部分…コメディ、コミカルとまではいかないけど、かき氷屋の行列に並ぶ後ろの人とのやり取り、カンナ自身の表情、リアクションで少し違うなと…、ガッツリ泣くつもり、泣ける作品だろうと思い観た作品だったもので。
ただ終盤ラストからの「2024年カケル死亡」の付箋を拾ったカケル…、その流れからの夫婦関係の話、その聞いた話を意識し後に結婚する妻カンナを幸せにしようとするカケルの姿、カレンダーから落ちてきた手紙には涙。
硯カンナ演じた松たか子さんの若かりし頃はロンバケ?!ラブジェネ?!辺りかな?
カケル演じた松村北斗さんは見る度にいい俳優さんになってる。
坂元裕二の良さが引き立つ映画
坂元裕二の世界観がずっと好きで、
公開日に観ると楽しみにしていたこちらの作品。
予告をチラッと見ていた感じ、
結構なラブストーリーなのか?と少し不安でしたが、
ちゃーんと、坂元裕二でした。
ほっとした。
坂元裕二といえばな、軽快な会話劇。
本当はもっと声出して笑いたかったのを我慢したくらい、
私にはツボに入るコミカルなやり取り。
やっぱり、坂元裕二さんと松たか子さんの相性は◎
坂元裕二の良さを引き出してるのが松たか子なのか、
松たか子をより良くしてるのが、坂元裕二なのか。
そこに、割って入らない、主張しない、
そっと引き立てる絶妙な配役の松村北斗。
いやー、良かったですね。
相手役に坂元裕二作品常連を持ってこないことで、初々しさをプラスされたような。
一見、冷め切った夫婦で、
王道なタイムトラベルストーリーで、
未来を変える!というお話のようですが、
松たか子さん演じるカンナさんは、
冷めていったのではなく、
変わっていく旦那への淋しさ、向き合いたい気持ちをずっと抱えて生きてきたんだろうなっていうのを、ほんのり感じさせるあの絶妙な演技が本当に凄いなぁと、、
タイムトラベルを繰り返すことによって、
カケルへの愛を思い出していくような、
死んでほしく無いという思いが強くなっていき、
また恋をしていく様が私にはとても素敵に思えた。
ラストは、15年前からそのまま現在までを表現していて、そこはやっぱり塚原あゆ子監督の世界観なのかな、と。
坂元裕二のちょっとヘンテコな雰囲気を
綺麗にしてくれたのは女性監督らしい仕上がり。
ばっちり号泣しました。
ただ、気がかりなのは、
現在に戻った、元の世界を生きるカンナさん。
きっと戻った先には変わらない旦那の遺影。
絶望したのだろうか、
元の世界のカンナさんが救われる何か変わったことが伝わるもの(写真など)があるのだろうか、
そんなことを考えてしまう私は、
きっと純粋に映画に没入出来ていないんだろうなぁ笑
なにはともあれ。
やはり坂元裕二さんの世界観は素晴らしい。
そう思わせてくれる、とっても素敵な映画でした。
もう少し経ったら、もう一度観に行きたいです。
階層を行き来できるのは、そこに迎える資格を有したからなのかもしれません
2025.2.7 イオンシネマ京都桂川
2025年の日本映画(124分、G)
未亡人が15年前の夫と再会し、彼の死を止めるために奮闘する様子を描いたラブロマンス映画
監督は塚原あゆ子
脚本は坂元裕二
物語の舞台は、都内某所
不動産屋で勤めている夫の駈(松村北斗)は、駅のホームに落ちた人を助けるために飛び降り、そこで命を失った
妻のカンナ(松たか子)は英雄の妻という扱いに困惑するものの、それは破綻した夫婦関係があったからで、その日は離婚届を提出する日でもあった
ドラマ化の話などで盛り上がるものの、カンナ自身は冷めていて、日常生活に還っていた
彼女は舞台の美術スタッフとして働いていて、かつてはデザイナーを夢見ていた
駈の方も古生物学の研究員だったが、結婚を機にサラリーマンへと転職していた
些細な指摘から始まる諍いは、最終的には無言になり、言葉を交わすことも無くなった
そして、とうとう離婚を決意することになったのである
物語は、ある日の夜に仕事場から呼び出されるところから動き出す
首都高を走っていたカンナは、トンネルの崩落事故に巻き込まれそうになるものの無事に回避する
だが、トンネルを抜けた先は見知らぬ場所で、いきなり少女(山田詩子)にポラロイド写真を撮られてしまう
一緒に居た少年(山田暖絆)も訳のわからない存在で、カンナはその道の先へと向かうことになった
そこにあったのは星ヶ丘リゾートホテルの敷地で、新婚カップルが結婚式を控え、新しいウェディングベルのお披露目が行われようとしていた
カンナを見かけた支配人の鳩村(神野三鈴)は従業員に連絡をし、カンナは逃げるようにその場を飛び出した
そして、あるクッションスペースに飛び降りたところで、15年前の夫と再会してしまうのである
映画は、その日の半日だけに行き来できるタイムリープのような構成になっていて、現在のカンナとの接触によって、微妙に未来が変わっていく様子が描かれていく
それによって、駈が死なない未来を作り出せるのではないかと考え、カンナは様々なことにトライすることになった
だが、何をしても事故は防げず、場合によっては更なる大事故を引き起こしてしまうことになってしまう
これらの現象は、映画では「ミルフィーユ」と呼ばれていて、過去も現在も未来も同時に存在しているという理屈になっている
そこを行き来できるようになったのがカンナなのだが、前述の少年少女も15年くらい前から来た駈とカンナのようにも思える
そして、本作の面白いところは、ラストチャンスの時から、駈目線に変わっているところだと思った
これまでのチャレンジは全てカンナ目線になっていて、彼女が起きるところなどから始まっていた
そんな中で、一度だけ「ホテルで目覚める駈」から物語が始まり、それがラストチャンスの近くのチャレンジになっていたと思う
そして、カンナがどこから来たのかがバレて、自分がどのような死に方をするのかを知っていく
さらに、結婚生活がどのようなものだったのかを知ることによって、その先の未来が変わるという感じに紡がれていた
映画のラストは、離婚しなかった世界線を描いていて、駈が残した手紙をカンナが見つけるというエピソードに繋がっていく
彼が手紙を書くときには、手元にポラロイド写真があるのだが、あのホテルの会話のときに入手したものだろう
駈はその写真を見るたびに、カンナが苦しんだ結婚生活を思い出し、離婚しても良いから生きていてほしいという彼女の想いを受け止める
一方の駈は、死んでも良いから離婚したくないと考えていて、その想いが交錯することによって、あの世界線が生まれたのだと思った
映画では、駈が自分の死について知ったことによって、その時点で離婚しない世界線が生まれている
なので、それまでに何度もリープしたカンナは消えてしまい、彼女自身の記憶からもそれが消えているように思えた
事故の日のことを知っているのは駈だけで、それゆえにカンナの死の受け止め方が変わっているのだが、そうなる方が自然な形なのだろうか
事故死をするという運命を受け入れた駈にとって、離婚をしないという結婚生活を手に入れたことは、神様のギフトのようなものなのかもしれません
いずれにせよ、よくあるタイムリープものではあるものの、着地点が珍しいタイプの映画だったと思う
タイプリープを繰り返して、最後の日以降に事故のことが記憶から消えた理由はわからないが、駈の行動が変わり、離婚が回避されたことで、これまでに抱えていたはずの死の受け止め方というものが変わっている
ある意味、結婚生活を取り戻すという物語にもなっていて、それが夫の行動が変わったからなのかはわからない
カンナの記憶が消えた理由は言及されないが、あの出来事全てが崩落事故に巻き込まれた彼女が見た夢という可能性もある
その後悔の念のようなものが階層を飛び越して15年前に戻り、その出来事によって、駈もカンナも幸せな時間を取り戻したのかもしれない
だとするならば、カンナ自身も駈の事故死後に崩落事故に巻き込まれていることになるので、それはそれで悲劇的な解釈になるだろう
だが、二人がすでに死んでいることで階層を行き来できるのだとしたら、謎の少年少女があの世界線に来れる理由もわかるような気もするし、後半の夫目線の物語は「駈がタイムリープした物語」だったと考えることもできるのかな、と感じた
やり直し
最後が1番良かった。途中なん度も繰り返すタイムループに若干飽きましたが終わり良ければ全て良し。
ラストは泣いてる女性がチラホラ。
あんなに頑張ったのにやっぱりダメでしたね。なんでなんだろ?
でも仲良く終われた進化だけでも良いのか。だって良い思い出に変わったのだから。
45歳女性の理想的、シュタインズ;ゲート
試写会で見てビックリ!
内容が、まるで45歳の女性版のシュタインズ;ゲートだった。
シュタインズ;ゲートとは2011年にAT-Xで放送され、その後、映画化、その続編も放送されたアニメで、いまだに多くのファンを持つ。
もちろん、SF要素は弱まり、キャラクターもかなり弱い(リアリティーがあるとも…)が非常にストーリーは似ていて、何度も現代と昔を行き来して、亡くなるはずの愛する人の未来を変えて、死なないようにしようと奮闘するというお話。
まあ、それは良いとして、ちょっと気持ち悪いのが、おばさんの理想的な感じ、つまり15年前の昔に戻って、まだ20代の男前の時の夫から、おばさんが告白されるという、現実には「いや、ありえないだろ!」的な感じがちょっと・・・
いやしかし、そう感じるという事は、美少女が老紳士を好きになる的な話も…、まあ、おばさんよりは可能性が高いものの、同様に女性にとっては気持ち悪いんだろうなと思った。
ちゃん、ちゃん。
PS,本家のシュタインズ;ゲートでは二人の年齢差が開いてるわけではありません。
大切な人を再認識
人生において宝物のような作品でした。空気のように存在して、さして会話も無く目を合わすこともなく過ごしている夫氏を、新婚の頃のようにとは行かないまでも尊重しなければと思いました。失くしてから気づくでは遅いんですよね。塚原監督の手腕、坂元裕二さんの脚本、主要キャストのお二人、本当に素晴らしかったです!!
車に乗ってタイムリープするのはBTTFのオマージュかな
試写会で観させてもらいました。
『カルテット』と『大豆田とわ子と三人の元夫』が好きだった身としては、やはり松たか子と坂元裕二脚本の組み合わせは最高!
今作でも坂元裕二節は絶好調ですね。
「恋愛感情と靴下の片方はいつかなくなります」、一番好きな台詞です。
松村北斗の演技も相変わらず素晴らしい。
私はたまに彼の出演作を観るくらいでパーソナルな部分は全く存じ上げないのですが、憑依型の演技と言うのか…演じる役柄によって声色や表情がガラッと変わるのが好きです。
終盤は彼の演技を起点として涙が溢れていきました。
(余談ですが、実写『ホリック xxxHOLiC』でアニメ版の声優の声に寄せた彼の演技を観て感心した気持ちを思い出しました)
満足できる素敵な映画だったのですが、どうしても気になる点が二つ…
展開上仕方ないとはいえ、吉岡里帆演じる天馬里津は未亡人にあんな捨て台詞を吐き捨てるようなことはするかな?疎遠になっていたようだから離婚のことも知らないだろうに…
それと、やはり妻の「家族を置いて逝かないでほしい」という思いは無視しないでほしかった。
この二点が引っ掛かってしまったので星マイナス1です。
②29才の@@@さんは、CGなのでしょう。よくできています
タイムトラベル系恋愛映画なので、本作を鑑賞するのを散々躊躇(ちゅうちょ)しましたが、結局友人と映画.COMの評判が良いので、本作を観ました。
BIGネームの@@@さん、"頬"とお腹周り"が、だらしなく垂れた賞味期限切れ俳優さん
これからは、恋愛作品ではなく。初老助演者として、演じるようにした方が賢明です。
"15才年下の好青年からの恋愛"は、中年女性の願望なのでしょうが、
大きな違和感があり、リアリティがありませんでした。
劇中での舞台助手のエピソードは、面白いけれど、本筋にはまったく不要なシーンでした。
子供写真隊がでてくる無理くり脚本は。。。
餃子はマム村北斗さん演じるご主人の"心の象徴"なのだが、その役割を、いまひとつ演出不足だった。
本作を鑑賞したのなら、竹内結子さんが熱演した改心作「いま、会いにゆきます(2004年)」を観てのがっかり感を中和した方が良いでしょう。
伴侶彼氏と愛犬(愛玩動物)の違い
まず、この作品を心から素直に感動できたような方はこのレビューを読まないほうがいいかもしれません。と、先に書いておきます。
現時点では他の方のレビューなどは全く読ませていただいていない状態でこれを書いているので、さんざん言われ飽きたような事を書いてしまうかもしれません。
この映画作品を観た率直な印象は、「よくできた大衆エンタメ作品だな」ということです。
売る事に専念されて構築されているのがよく伝わりました。
軽度発達障害的な二人が出会い、運命的な出来事の中でもがき、それでも心は繋ぎとめられた。という話だと解釈しました。
運命は変えられないけど、それを可能な限り幸福なものにしたい。という努力自体は素晴らしいことだと思います。結果が同じなら過程なんてどうでもいいだろうというような荒んだ価値観がまかり通るような世の中ですから、なおの事。
日本の映画では、若い時代とそれよりも齢を重ねた後の姿のメイクなり配役が、正直あまり上手くないな・・・と感じることが非常に多いのですが、この作品における松たか子さんと今作のメイクや撮影技術は特に素晴らしいと感じました。ちゃんと20代と中年女性とでハッキリと同一人物だと区別でき同一性も保たれた印象。
作中で、相談というのは話をちゃんと聞いてくれればよくて解決を望んでいるんじゃない、みたいな流れがあったとおもいますが、それは相談ではなく「愚痴」だという私の解釈で、「相談」というのは相手と談話する相互性のあるもので、且つどうすればよいのか相手にも訊ねている行為だと認識しています。言葉の定義や解釈はひとそれぞれ違うところはあるでしょうけど、私個人としてはそのあたりは釈然としませんでした。「愚痴を聞いてくれ(ただしアドバイスは求めていないし、話をただ受けとめて欲しいだけ)」最初にそう取り決めておいたり前置きとして宣言しておけばいい事です。そもそも、そういうニュアンスの意識のズレも擦り合わせられない関係性に陥っていたということでしょうけども・・・。
この作中では主人公の女性に対して、救おうとする伴侶である若い男性と、そしてあまり表面上では意識されないように?かわからないですど、同時に犬とも対比しているように見受けられました。
主人公の女性はなぜか知らないけど犬にやたら懐かれ好かれる体質。そして相手の男性からも同様に「どうしても好かれてしまう」。男性の運命の寿命は15年。そして犬の一般的な寿命も長くて15年。二人の子供についてや妊娠やセックスの話は全くナシで、共働きで経済的に相互に独立性が高い(が、男性側は自身の夢や目標を諦める運命)
いろいろ考えて作られているんだな・・・と感じました。
後でまた追記するかもしれませんが、とりあえずこのあたりで。
悪趣味がすぎる
ラストシーンが謎でした。
ラストシーンの松たか子は、「タイムリープした松たか子に自分の死のタイミングや離婚に至った経緯を教えられた松村北斗」が出会った同じ時間軸に生きている当時29歳の松たか子が年齢を重ねた姿で、この松たか子はタイムリープをしていない松たか子であり、松村北斗の死のタイミングを知らない松たか子のはず。
15年も同じ家で過ごしてきた夫が数年前から遺書(手紙)を準備し、しかも何度も書き直していて、自分の死のタイミングを知っていたことに恐怖し、松村北斗の死が自殺だったと気づいて絶望した松たか子を観て感動している人が理解できません。
松村北斗はこの日ベビーカーが転落することを15年前から知っていた。だったら駅に着いた時に反対側のホームに行ってベビーカーが落ちる前に止めるなりすれば誰も死なずに済んだわけです。にもかかわらず、それをせずに電車に轢かれることを選ぶなんて自殺以外の何物でもないと思います。
夫に自殺されてかわいそうな女を見て、自分の方が幸せだと再認識しているのだとしたら、作り手も観客も悪趣味すぎると思います。
ありきたりなタイムリープ映画
何も知らずに、連れられて見に行きました。
タイムリープのお話。
まずこの時点で、面白くない。
松村北斗があまり好きではないのもあるが、役として、勝手に年上を好きになり、結婚まで申し込んでいるのに、離婚するまでの流れは同じ男でも最低かなと。そこまで廃れてるのに…人助けして死んでしまうのは少し無理がある。
あと、最後に死ぬとわかってからの態度の急変さも違和感あり。あそこまで態度が変わると、言動含めろくな男ではないヤツになっているのも…。
改心して?一筋の純愛に変わってるが、なんかね。それなら、死なない選択をするとかしたら?って思う。
松たか子は、役は別として、可愛い場面がいくつもあった。個人的に、若かりし頃の顔が田中麗奈や浜辺美波にもちょっと雰囲気が似てるような…部分もちらほら。
朝食のパンはヤマザキのCMに絡めてる?という違和感。
餃子のシーンはなくてもよかった。となると、ピストルも不要か。
吉岡里帆は胸にしか目がいかなかった。もっと揺らしてほさしい。笑
森七菜は必要なし。
感動する部分がないわけではないが、もうタイムリープやマルチバース的な内容はお腹いっぱいです。脚本力がないって言っているようなモノです。だって何でもアリですから。
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