ファーストキス 1ST KISSのレビュー・感想・評価
全689件中、301~320件目を表示
タイムリープが教えてくれた大切なこと
現実はタイムリープなんてできない。
だからこそ この作品でファンタジーとして描かれている部分はファンタジーとして、リアルに描かれている部分はリアルとして受け取る。
そして その内容を自分自身の毎日にそっと重ねてみる。
この映画が教えてくれる大切なことは SF的な設定の粗探しに目を凝らすことではなく、駈がカンナとの15年に残してくれたたくさんの愛を見つけることです。
大切な人を大切に想うこと、そして最初の気持ちを忘れないこと。
そこを理解していれば きっと温かい気持ちで何度も観たくなる作品だと思います。
映画を観た後には パートナーのことを思い浮かべてしまうような、そんな素敵な作品に出会えました。
日本版バタフライ・エフェクト…か?!
昔々、俳優アシュトン・キャッチャーの出世作となった『バタフライ・エフェクト』という名作が有ったのだけれども、その作品の影響がとても強く見て取れますネ。
その作品では男女の立場が逆で、彼女の人生を不幸にしない為にラストに主人公が採った行動は、“彼女と出会わなかった人生を選ぶ”というとても切ないものでしたが、この作品では更にその先が有るという様な話の展開でしたネ。
結局、どんなにタイムスリップして人生をやり直そうとしても、大きな運命の歯車は変えられない。
けれども、その運命を受け入れる二人の心の受け入れ方・心の持ち様は変えられる…という話にはなるのでしょうか?
一日一日を大切に生きて、目の前にいる愛する人との時間を大切に紡いで行けば、その日々の時間そのものが、大切な思い出という宝物になるという事なのでしょうか?
何度も出会い直して何度もトキメキ直して、そうして改めて気付き直されたのが、”この人しか居ない。この人でなくちゃ駄目なんだ“っていう事…。
そうして、日々の生活を丁寧に大切に慈しみながら過ごして行く…っていう事。
松たか子さんの演技がとても秀逸で、可笑しいのに切なくて、切ないのに可笑しかったりもしましたww
あの、犬に絡まれて何度もノタウチ回りながらも学習していく処が凄く笑えたww
途中後半、冗長過ぎる会話の場面が散見されたので、もう少し尺を短く出来たかな?…とも思います。
観賞中、周りがカップルだらけでとても肩身が狭かったww…と思ったら、当日はバレンタインデーでしたww
チョット恥ずかしかったけど…少し幸せなひと時を過ごさせて貰いました。
命がけの愛
未来から来たカンナに、2024年に死ぬことを知らされても、15年間のカンナとの幸せな結婚生活を優先させるため、結局 死を選んだ駈のカンナへの命がけの愛に感動しました。(駈が死ななければカンナが未来からやってくることもないため、夫婦仲が悪化し離婚してしまうということを2009年時点で知ることができず、態度を改め円満な夫婦関係を築くことができない)
心優しい駈が、ベビーカーがホームから転落することを知っていながら見過ごし(緊急停車ボタンが駄目でも、転落前から母子の側にいて気を配っていたはず)、助けた際に犠牲になったとは思えないので、未来のカンナと出会った駈は自ら命を絶ったのか···(最後のカンナ宛の手紙は遺書?)
重いテーマですが、主人公2人のコメディーシーンが面白く、楽しく見れる映画でした。
追記
明らかな自殺だと、更にその先のカンナが何度もタイムスリップするシーンと整合性が取れないので、ベビーカー転落は変えられない運命だが、駈自身は救助する際に自己犠牲をいとわなかった、あるいは、自身も避難する余裕はあったものの、それまでの結婚生活のために、人生に終止符を打ったというところでしょうか。
追記2
そもそも、駈の死を防ぐためにカンナが未来からやってきているので、予告映像にもあったカンナの「うまく書き換えればあなたが死ななかった今を作れるかもしれない」というのは残念ながら不可能なのでは?
(駈が助かれば、うまく過去を書き換えて駈を救おうとしているカンナも存在しない)
上述の矛盾は生じるものの、2024年のカンナが、2009年の駈に姿を見せることなく2009年のカンナとの出会いをなんとか阻止し2024年に戻ることができれば、部屋から駈の遺影や遺品が全てなくなっていて、駈が赤の他人として生存しているという今も作れたのでしょうか。
坂元裕二的「いま、会いにゆきます」
まず、松たか子と松村北斗がすごい。
素晴らしい。
物語の80%は男女のコメディであり、坂元裕二の魅力が存分に盛り込まれた会話劇だ。
このコメディ(しかも本当にちゃんと笑いをとる方のコメディ)会話劇を、演じきった2人の力量に感嘆する。
この2人の力であっという間に2時間とちょっとの物語が過ぎていく。
と、これだけで十分お金を払う価値があるのだが、この話はタイムトリップものだ。
しかも途中からは「ループもの」としての展開もある。
ここからは松たか子の芝居力を存分に味わうべきだ。
そして制作陣の手間の掛け方に敬意を払うべきだ。
カット数の多さ、松たか子の衣装のパターン、、、丁寧に丁寧に作られた作品だった。
(ちゃんとお金かけて作ってる)
運命は変えられない、かもしれない。
でもそこにいくまでの道のりは変えられるよ。
何度生まれ変わっても僕は君に会いに行くだろう。そして君を選ぶだろう。
そして出来ることなら少しでも君を幸せにするような人生を生きたいと願っている。
カンナ(松たか子)は何度も駈(かける)(松村北斗)の人生を変えようとしたけど
変わらなかった?
いや、きっとそうではない。
カンナは自分の人生を変えることができた。
それは駈(かける)とカンナが2人で作った道のりだったんだ。
もしあなたにパートナーがいるなら、この作品を見終わったあと
相手を見る目が少しだけ違ってくるに違いない。
伝え直したい言葉や思いが滲み、沁みる
伝え直したい言葉や後悔を持ったまま続く人生、
やり直したい相手はもういない、自責の念、関係が壊れるに至った後悔、そこに残ったままの思いが滲み、沁みる
いくつかの後悔は心にしまい忘れながら生きてく現実、タイムトラベルで過去を何度も上書きできるファンタジー、この対比が可笑しくて切ない
ファンタジー部分がキラキラすればするほど、思いが残ることの残酷さを突きつけられ、涙
カンナの部屋、
自分の意思で手放した人を予期せぬ出来事で永遠に失ってしまった喪失感を表現するカンナの部屋
駈のモノがそのままとっ散らかっていて時間が止まったまま、喪失感の大きさが胸に突き刺さる
カンナの部屋の細かな造作や装飾、演出が素晴らしい
タイムトラベルのターン、
過去の言葉や行動の数々を何度も上書きしようとするカンナが本気で可笑しくて楽しくて、駈との時間はピュアな多幸感満載でニタニタしながら楽しめる!最高!
松たか子さんと松村北斗さん、このおふたりがカンナと駈だから、ファンタジー感満載な甘く切ない時間にも違和感なく没入できました!
キュートで軽やかなオトナの魅力あふれる松たか子さん、コミュニケーションが不器用だけど心優しいピュアな恐竜オタク青年の駈を演じた松村北斗さん、タイムトラベルで出会うふたりの時間はキラキラした光が放たれているのかと錯覚するほど!大きなスクリーンで観て心から良かった!ふたりがほんとに素晴らしかった!
最後に、
この物語のラストはどんなカットで終わるのだろう、、どんな風なら納得できるかな、わたし、、
途中からとても気になって、気になって、、
心がザワザワした、、
タイムトラベルから覚めず、未来を知らずに生き直せたら、ふたりが紡ぐ優しい時間をあびながら、そんな気持ちにも
終盤はカンナの駈への思いと感情に心が侵食されていた
想定内の涙
坂元裕二といえば一風変わった小粋な会話劇と想定外の意外なエンディングで一世を風靡した脚本家
今作もその軽妙な台詞は満載
松たか子&松村北斗の芝居は素晴らしかった
何度も何度も過去にもどる松たか子演じるカンナが得た幸せな新しい過去と残された手紙には涙します
が
しかしこの坂元裕二独特のクセの強い会話劇を同じシチュエーションで何度も何度も2人だけで繰り広げて、結局変わらない未来の90分間
正直中盤からくどくて長く感じてしまった
時計を見始めて、途中で寝てしまいそうで瞬間的にカクッとなったくらい
少しの会話で未来が変わらない巻き戻されるカメラ音を何回聞いただろう
あの場面はもう少し短くして欲しいかな
最終のタイムトラベルで正体がバレたあたりから物語がやっと動き出して眠気は消えましたが、結末はまさかの素人の想定内だった
クセのある会話と想定外の意外なエンディングが売りの坂元裕二らしからぬ、素人の予想を越えない結末だとは
悪くはないけど残念ながらタイムスリップ設定の甘々な普通の映画でした
松たか子と松村北斗のキラキラと光る魅力がなければただの凡作になっていたでしょう
いつも通り「ヤバい」
終わり方がなぁ…
松たか子と松村北斗の魅力満載の映画。
ファンの方にとっては最高の作品だし、むしろ新しいファンが増えるくらいでは。
松たか子演じるカンナが過去にタイムスリップして若い頃の夫と出会うというものなので、年の差があるキャスティングなわけだけど、そんな年齢の差も、何度も年上の女性であるカンナに恋に落ちる駈も気にならないくらいふたりの相性がよく、自然で心地よい空気が映画全編に溢れていた。
「どうしたら夫が死ぬ運命を避けられるのか?」
そこがストーリーの肝であることは理解しつつも、過去を行き来することでゆっくりゆっくりと、夫を失ったことへの喪失感や生前見逃してきた愛情に向き直っていくカンナの姿がより印象的だった。
タイムスリップというファンタジー要素に包まれているけれど、すべてカンナの妄想でした、と言われても納得してしまいそうになるくらい、彼女の自己セラピー的な側面も強く感じた。
ふたりで過ごしてきた長い時間の中で忘れてしまったこと、諦めたこと、傷つき傷つけたこと、後悔したこと、失ったもの、逆に自ら手放したもの、そんなやりきれない全てを見つめなおしていく心の作業。
辛く孤独なその作業を軽やかに、どこか可笑しく、そして必死にやり切ろうとするカンナがとても愛らしくて、時々笑ってしまうのに泣きそうになる、そんな不思議な気持ちになった。
だからこそ最後の終わり方を残念に思ってしまった。
夫が死なない未来を必死に探し出そうとするカンナが、最後のタイムスリップで若い頃の駈に自分の正体や過去に戻ってきた理由、ふたりの未来について話す。
「たとえ死ぬことになっても…」とカンナと一緒に歩む未来を選んだ駈と最後の時を過ごして、未来に戻ったカンナ。
そこから映画は駈の目線に移り変わり、離婚や自身の死の未来を知った駈が今度はカンナと幸せな結婚生活を送っていくシーンが続く。
結果として彼は自分の信念を曲げずに小さな命を助け、やはりカンナの元から去ってしまう訳だが…。
もちろん、駈が最後に残した手紙にはグッときたし、彼の死を避けることはできないんだろうなぁと何となく予想できていたし、何よりふたりが今度こそは幸せな結婚生活を送れたことはすごく良かったのだけど…だけど、それじゃあ元の時間軸のカンナはどうなったんだろう?と思わずにはいられないのだ。
観客はずーっと、愛を無くして夫を失った時間軸のカンナを見守って応援してきた。
だからこそ、最後のタイムスリップを終えた彼女のその後が見たかったし、見せるべきだったと思う。
夫が死ぬという未来を明確に変えることよりも、彼との愛を見失わない未来を選択し、そして一縷の望みを彼に託したカンナが戻った未来。
その未来はどう変わっていたのか?その変わった未来を彼女はどう受け止めたのか?
そして受け止めた先のカンナの心は?
駈は変わらず亡くなっていただろう。でも、一人帰ってきた部屋にベッドはきっかり一台で、トースターのプレゼントが届いていたり、カレンダーに旅行の予定が書き込まれていたり、ふたりで遊んでいたであろうゲームが残されていたり、お揃いの靴下があったり、沢山の笑顔の夫婦の写真が壁に飾られていたかもしれない。
そして、本来のラストと同じように駈からの最後の手紙を見つけるかもしれない。
それらを見た時、実際の思い出はなくとも、カンナの心は大きな愛に満たされたんじゃないだろうか。
そしてそこでやっと彼女の心の旅は終わりを告げるんじゃないだろうか。
という理由で個人的には元の時間軸のカンナを最後まで見たかった。
その後に、若い頃のカンナと二度目のはじめましてをして、恋に落ち、結婚し、一緒に生きていく駈の姿で締めくくったら………とか、お前クリエイター気取りかよ?みたいなうざいことをエンドロールを見ながら考えてしまったりとかした。
でもそれくらいどうしても元の時間軸のカンナの最後を見たかったんだ~~。
ただ、とにかく主演のおふたりが素晴らしかった!!
最後のタイムスリップで「君と結婚できないのは嫌だ」の言葉に思わず顔を覆って泣くカンナとかものすごい心に来たし、「こりゃ恋に落ちるよ」な駈の誠実なキャラクター性も最高だった。
ジリジリとした真夏の質感や、最初の方のケーブルカーの時のふたりの撮り方も切なさに満ちていてとてもとても好きだった。
坂元裕二特有の台詞回しがちょっと個人的に合わないなと思ってしまうところもあったのだけど、総じて切なくて愛らしい観てよかったと思える映画だった。
※教授の娘がわざわざ訪ねてきて「幸せだったのか?」とか言い始めた時は「カンナがやらないなら私がやる!」とぶん殴ってやりたくなったけど。あれはどんな夫婦関係であれ伴侶を失った人間にかける言葉ではなく、ものすごく残酷な行いをする女だなと思った。
夫婦再生の物語
兎に角、松たか子の硯カンナが、いじらしく可愛い。松村北斗の硯駈を死なせない為にタイムスリップを繰り返す姿が、何とも可笑しく愛らしい。最高のコメディエンヌだ。
SFファンには申し訳ないが、タイムスリップは手段であって、この物語の本質ではない。
人生に疲れた中年男性を松村北斗は見事に演じていた。
今いる人間なんて百年先には誰もいない、地球の46億年に比べれば、人の人生なんて"ちゅん"と言う間に終わる。
"ちゅん"
冒頭の遺影の駈は仏頂面だ。
夫婦仲は冷え切り、生活に疲れた中年男性。
けれど、心優しく熱い情熱も消えては居なかった。
誰も助けなかった、赤ちゃんを線路に飛び込んで助けたのだから。
恐竜展のチケットも買って居たね。
カンナが偶然タイムスリップした先に、15年前の、二人が出会う前の駈が居た。カンナは若かりし頃の駈に再び恋をする。駈の人生を変えるべく、何度もタイムスリップを繰り返すカンナ。若い駈も45才のカンナに恋心を抱く。人生を達観している駈には、45才のカンナとの会話が心地良い。
同じ年の様ですね。なんて言ってるし。
最後のタイムスリップの時の二人の会話は、坂元脚本の真骨頂!
駈は、今のカンナに会えるのなら、二人の出会いも間違えて居ないし、死ぬ事も間違いじゃない。やり直すなら夫婦生活をやり直したい。
2度目のプロポーズ。
15年後、駈はカンナに手紙を書く、とても幸せな15年だったと。
この手紙の独白は泣かせる。
あぁ、これは、駈がどう生きるかの物語なんだとしみじみ思えた。
駈、最後の遺影は笑っていたね。
ありがとう
カンナの笑顔で映画は終る。
幸せな映画だなぁ〜
寂しさの前に、好きが有る。
あなたの横に居る人と向き合いましょう。きっと幸せになるよ!
観終わった後ちょっとボーッとしていたいくらい心が動かされた
餃子が届いた理由が、
初めは、自分が忘れていたのかも、だったけど、
最後には、自分のためにカケルが頼んでくれたのかも、と変わったところ、いいなと思った。
ちゃんと相手のことを考え合えるように変わったんだよね。
あんなに不仲だったのに、
カケルのために意地になって未来を変えようとしたカンナには想いが残っていたんだと感じた。
そして最後にどうなるか聞いた後、
カケルは、2024年の結末を知って、ずっと仲良くしたいと思い続けて行動したんだと思うけど、
結果、2024年にも無にならず、仲良いままいれたのは、
結末を知らないカンナも同じように行動したんだと思うし、
そうなるようにカケルがカンナに仕向けていたこともあったのかもしれない。
死ぬという悲しい結果は変わらないのに、
人生の中身は変わった。
そうありたい。
この映画を好きな人と一緒に見れて良かったです。
松たか子さんが、素敵
どこをしっかり描くか?どこを端折るか?
というところでは、タイムリープものとしては、どうやってタイムスリップして、戻るか?が大切かなと思うので、そこら辺が結構雑だったのが残念でした。そこなんとかできなかったのかなぁと、、。
松たか子の映画として、素敵なら映画であることは間違いないです。
設定は雑だが会話が面白い
マンネリ化、倦怠期、離婚危機の夫婦は見てください笑
結婚して15年になる夫を事故で亡くした硯カンナ。
夫の駈とはずっと前から倦怠期が続いており、不仲なままだった。
第二の人生を歩もうとしていた矢先、タイムトラベルする手段を得たカンナは
過去に戻り、自分と出会う直前の駈と再会。
やはり駈のことが好きだったと気づき、もう一度恋に落ちたカンナは、
15年後に起こる事故から彼を救うことを決意する。
といったあらすじ。
タイムトラベルものです。
最初は東リベやALL YOU NEED IS KILLと重ね合わせながら観ていた。
何度も何度も過去に戻り、出会う前の駈に接しながら、
未来(というか現代)を変えようとする。
そして、徐々にカンナが昔の恋をしていたころに戻っていく。
恋は盲目、結婚したら解像度が上がって4Kとか、
好きなところを発見し合うのが恋愛、
嫌いなところを見つけ合うのが結婚、とか。
グサグサ刺さるし、うける笑
しかしまあ、ときめいたのか、ホントに何度もしつこいぐらい戻る。
リセット、リセット、リセット、って感じ。
そのたびに流れるシャッター音。
ただ、このままいくと、この二人の出会い、その後はどうなるの?
と疑問が頭をよぎる。
しかし、そこはちゃんと回収、さらには変えられない運命に逆らわず、
それでいながら、夫婦生活を改善していく展開は、素敵でした。
15年前の夫に恋をし、15年後の妻に恋をする。
タイトルのファーストキス、そういうことだったのか。
バッドエンドなんだけど、ハッピーエンドなのかな笑
主演のカンナ役は松たか子さん、チャーミングでした、コミカルでした。
夫の駈役は松村北斗さん、こういうまじめそうな役、ささやくような話し方、
ぴったりだよね。
実をいうと、私は2024年末から、あることがきっかけで
嫁と別の部屋で寝ているのだが、映画を見終わった後、
なぜか罪悪感をおぼえた笑
別に仲が悪いわけではないですよ笑
せつないラブストーリー
結婚15年目の倦怠期の中
突然、夫が事故死する。
妻は、ひょんなこと(首都高での事故)から
過去にタイムトラベルできるようになり
若き日の夫(彼)に会いにゆく
どうしても彼を救いたい気持ちで
現在と過去を 行き来する妻、
硯カンナを松たか子さんが
自然体で演じられ
その夫、
駆役に松村北斗さんが好演します。
カンナは、二人が出会わなければと思い
フローチャートを作り付箋を貼る
コロッケを買ったのを
買わなかった事にしてみたり等
何度も 試みるが
未来は変わらずであった。
過去の世界で
カンナと駆が
幾度となく
人気のかき氷屋の行列に並ぶが
入店前に終了となったりするシーンも
最初はぎこちない会話であったが
カンナにとっては、
何度も繰り返しているので
最後は、走って並び
ようやくかき氷屋に入れて
注文をしようとした時
カンナの靴下に貼りついていた
付箋(駆の死亡日)が剥がれて
それを駆が 見つけてしまい
問いただす。
カンナは自分はタイムスリップして
運命が変わるようにと
繰り返していた事を伝えるが・・・
死亡の原因を聞いた駆が
選んだ選択は・・。
なんて、せつない物語でしょうか
涙でスクリーンが滲みました。
特に、過去に戻った時の二人の会話や
ラストのカンナに宛てた手紙に
せつない思いでいっぱいになりました。
駆にとって初めてのプロポーズだが
カンナにとっては2度目のファーストキス
このシーンでも泣けます。
駆が注文して3年後に配達された
餃子を受け取り笑顔のカンナの表情も
印象的でした。
久々に ステキな
ラブストーリーを観ることができ感動です。
主演のお二人の他
キャストの皆様の
ご活躍も素晴らしかったです。
拙いレビューで すみません。
もう大看板で見るのはやめよう
熟練の松たか子、気鋭の松村北斗、ラストマイルのヒットが記憶に新しい塚原あゆ子を監督に据え、更に名手坂元裕二を脚本に迎えた磐石の布陣。ほらどうだ!おもしろいだろ!、と
セリフの妙と間のとり方は本当にうまく、SFコメディプラスラブストーリーというなかなか珍妙な組み合わせでも、ハッとさせられるところも多くとてもおもしろくはありました。
結婚して年数日々を重ねた夫婦が、お互いの時間を振り返るのには最適なのかな、と。
ただ、まあSF的なことの細かい点は放り出しているので、つっこむ方がヤボ。ということは重々承知ではありますが、その幸せはパラレルだし、結末を知っていて、かつ悲しむひとがいるというのにその問題を回避しないの?バカなの?と、かなりモヤモヤが残りました
「大丈夫、未来は変えられる」― だれも"運命の人/赤い糸"だなんて言わなくなった、夢も見れない今日に坂元裕二さんが描くこと。おかげで僕らはまた恐竜を発見できる!
恋は盲目、結婚は4K。恋はいいところ探しで、結婚は悪いところ(粗)探し。出会ったときは一億点で、そこからの減点法?そんなふうに離婚が昔より普通の日常になって、誰も夢を見(られ)なくなっている今に、だからこそ坂元裕二さん✕タイムトラベル=脚本家・坂元裕二さんの原点に立ち返るような、地に足の着いたロマンチックなドラマ。何より先ず、坂元裕二さんと松たか子さんという黄金タッグが嬉しい!運命の赤い糸という神聖時間軸を、他の色の糸で上書こうと何度も同じ1日を奮闘する主人公を、松たか子さんがいつもの(割とズバズバとはっきり言う口悪く気難しい?)好演で、観客の笑いと共感を呼ぶ。そこに松村北斗の魅力も加わって、シンプリシティの極致のように飾らずも届くものになっていた。
"運命の赤い糸"や"運命の人"という概念自体が、今ではほとんど耳にすることのなくなった、一昔前の古びた絶滅危惧種なアイデアだと思う。今日、レールのようにあらかじめ決められた"運命"といった概念が作中に出てくるときは、主人公にとってその多くは目の前に広がる打破すべき障壁として描かれる。本作でも入りとしてはそうだ。それらは例えば王子様を待つお姫様プリンセスといったイメージを想起させ、だから女性の自立や地位向上・男女平等などが叫ばれるようになって、主流派から外れ消えていったのだと思う。だが、坂元裕二さんは自身の得意な方法とさすがの手腕で、恐竜のように滅びかけた概念を掘り起こし、こうも素敵に復活させてしまった!そういう意味で、本作はまさしく日本ロマンス映画のジュラシックパークだ!!
「これ以上、僕をドキドキさせないでください」― 主演・松松コンビの科学反応に抗えない!かき氷からトウモロコシ、餃子へ(南府中駅は無さそう)。もう一度あの頃のぼくらの気持ちに戻れたら。残りの人生を誰とどう過ごしたいか選択とお互いの努力や歩み寄り=愛することの連続で、これもまた人生賛歌。比較的わかりやすい王道の図式。つまり夢と恋や、お金持ち(今回の場合は教授)か真実の愛か、みたいな。吉岡里帆の役どころが流石にズケズケ言いすぎて笑っちゃいそうになるくらいビックリした。時間も上下・前後ろ曖昧あべこべでもいいけど、やっぱりぼくらには坂元裕二さんが必要だ!…という当たり前すぎる普遍の真理を改めて発見しました。
P.S. 上映後、周囲のいたるところで号泣している女性を連れの男性がよしよしと慰める微笑ましい様子が見られて、一人で観に行った自分としては坂元裕二作品の中の松たか子くらいヘソ曲げそうになった。ちくしょう、わかっちゃいたけどやっぱりツーマンセル推奨(=お一人様非推奨)カップル映画かよ!
共感と切なさ
全689件中、301~320件目を表示