ファーストキス 1ST KISSのレビュー・感想・評価
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テレビサイズなお話
主演のお二人が好きなので鑑賞しましたが正直このお二人でなかったら観るに耐えない駄作だと思いました。
タイムリープの不自然さは、まあいいとして奥さんである松たか子さんが旦那さんを死なせたくなくて何度も必死に行く割には全く悲壮感がなく、ただ同じことの繰り返しでうんざり・・・その度に初めましてな松村さんの演技は爽やかでしたけど
結婚生活でのすれ違いで愛情がなくなるっていうのももうちょっと深掘りしてほしかった
エピソード薄いな、、、って思ってました
何よりも納得できなかったのが結婚生活やり直して仲良しのまま亡くなった旦那さんに対する松さんの態度?想いみたいなものがあまり以前と変わって見えなかったこと
トースターのくだりとかはあったけどイマイチ効果的じゃなかった
多分当て書きだと思うし、松さんのサバサバした感じを出したかったんだろうけど嫌な人にしか見えなかった
嫌な人なのか良い人なのかわからない教授とその娘さん(吉岡さんの使い方もったいなさすぎ)にしろ何もかもが中途半端な映画、、、というか映画じゃなくてお正月特番みたいなテレビドラマ
この監督さんもう映画作りはいいのでは・・・?
ベタなタイムトラベルものも、この脚本家、監督だと…
自分の日常を考える
うーーーん。これは・・・
高評価の嵐のところを書きにくいけれど、私の好みじゃなかったです。
理由を一言で言うと
「ほらほら、女性は(とくにある一定以上の年齢の女性は)こういうのが好きなんだろ~」
という全編に漂う空気に胸やけしたから。
こう思う私は、心がひねくれてしまったのかもしれません。
(逆に高評価をつけられるような人間でいたかった、とも思う)
タイムスリップものとしては私には難しく感じたのでそこは深く考えず、主人公2人と同じくらいの年数の結婚生活を送る者として共感できる部分があるかなと思ったのですが。
私自身は夫と楽しく暮らしているので、結婚生活の格言?(靴下がどうちゃらとか教官がなんちゃらとか)を聞いても「???考えすぎでは・・・」と思うばかり。
「花束みたいな恋をした」を思い出しても、坂元裕二さんって男女関係に悲観的過ぎじゃないだろうか。こんなの独身者が見たら結婚生活が怖くなってこの国の未婚率はますます高まりそう、なんて、映画を観ながら余計なお世話を焼いてしまった。
2度目の結婚生活(って言い方もおかしいが)では2人で楽しく過ごし、ついに駈が亡くなる日が来て後日残した手紙をカンナが読むシーンは、私もウルッときました。
が、裏を返すと「ここまで衝撃的な経験(自分の死期を自覚する)をしなければ仲良い結婚生活を送ることはできないのか」とも思ったり。
ただ主人公2人のかけあい、日常のささいな会話の妙やちりばめたエピソードはさすがの一言です。
すごいよね、こういうの。日々書き溜めてストックしているんだろうか。
あと、若い頃のカンナや老けた駈の化け具合もびっくり!!
今の松たか子にメイクを施せばこんなにイケるのか??(失礼!)と、じーっと見入ってしまった。
駈の老けメイクはそれよりは難しくはないだろうけど、声もちゃんと老けてるし。
目をつぶって聞くと、高橋克典?という感じでした。
さらに余談ですが「ファーストキス」ってタイトル。
これも「ほらほら、エモいだろ~」って意図が見え隠れしますが、それよりもこっぱずかしい気持ちの方が強かったです。
映画館でスタッフに聞きたいことがあったのだけどそこでタイトルを口に出す時、小声になってしまった笑
振り返ると、塚原あゆ子さん監督の映画って、この半年で3本見ていることになるようです。売れっ子ですねー。しかも、ジャンルがどれもかぶらないのがすごい。
今回はちょっと違うなと感じてしまいましたが、次回作に期待してます!
2人にしかできない会話劇と空気感
製作陣の豪華さに加え、安定の松たか子に昨年の「夜明けのすべて」で印象的だった松村北斗というキャスティングで公開前から期待値の高かった作品。
初日の時点でクチコミ評価の高さに驚きながら2日目に劇場へ。
松たか子のチャーミングさとコミカルさがやはりすばらしく期待を裏切らなかった。
テンポよく進んでいく前半に、後半これから何を描いてくれるのか?と期待が高まった。
タイムトラベルをすることによる、タイムパラドックスやその仕組みや現代における影響などが気になってしまうとのクチコミを見かけたが、今作においてその説明は不用に思えた。
無理やりと言ってしまえばそれまでなのだが、そこを突き詰めるSFではないし、重要なのは過去に戻ることで起きる気持ちの変化のみであると感じたし、主演2人の芝居はそこに説得力を持たせていたと思う。
後半の硯駈のセリフにも「生きるか死ぬかよりもそれまでどう過ごしたか」が重要だというようなものがあり、タイムトラベルのことに言及するのは野暮ではないかと感じる。
また、この作品において硯駈の葬儀等のシーンやそれに関わる硯夫婦の両親や親戚•友人がなかったのも良かった点の一つと感じた。
葬儀等のシーンで残された側の感情や置かれた状況を表現するのはありきたりと感じることもあるし、そこを見せないことで想像力が掻き立てられる。
そこに変わって「死亡届の提出」を描くのは、配偶者との死別において、葬儀等のシーンよりもリアリティがとてもあるし、より別れを実感する生々しいものではないかと感じた。
後半のホテルのソファのシーン。
塚原監督によると台本12ページに及ぶ長いシーンだ。
2人だけのあのシーンを演じきった主演2人は見事だった。
15年後からきたカンナに伝えられた事実を、だんだんと受け入れていく様が駈の様があまりにも素晴らしかった。
「そんなあっさり受け入れられるのか」と思いそうな展開だが、松村北斗の演技が全く違和感を感じさせない。
考古学を研究している、どこかロマンのある人で過去•現在•未来は同時に存在するという説を信じている人という設定の上で、初対面のはずのカンナに対して、好意を抱いているのがわかりやすいのできっと納得するんだろうな、と。
その描写は多いわけではないのに駈のカンナへの好意は松村北斗の目だろうか、こちらがなぜか照れてしまうような、初恋を思い出させるような気持ちにさせられた。
かき氷屋の行列で後ろに並ぶ女の子2人に、駈の好意が気づかれてしまうのも納得である。
カンナが後の自分の結婚相手と気づいてからの、駈の口調や表情の変化も素晴らしかった。
自分はまだ出会ってすらいないはずなのに、隣にいることへの違和感のなさや、「ファーストキス」のシーン。
クスッと笑いながらも結末を予想すると涙なしに見られないシーンであった。
そして、なぜかこちらも恥ずかしくなるような初々しさと、長年連れ添った夫婦がするキスとの両立が不思議であった。
松村北斗の色気がすごくて、これはアイドルだというのにファンの子は大丈夫なのか?と思うほど。
事実を受け入れた駈が、作品の中では少ししか描かれてないが自分が死ぬまで15年間をカンナと幸せに過ごせるように努力し続けたんだなというのが泣けた。
きっと15年の歳月の中でカンナにイラッとすることもあっただろうし、嫌な態度をとってしまうこともあっただろうに、そこをしっかり修復しながら別ルートから結末にたどり着いた努力を思うと、、、。
冷凍餃子が着払いでなくなっていたのにも愛を感じる演出。
説明的なよくありがちなシーンを削ぎ落として、大事にしたかった部分を存分にみせてくれて満足感の高い作品。
もう一度観たい。
この2人でよかった
歳の差恋愛モノは納得感が難しいけど、松たか子さんがとてもキュートで全く違和感なく観れた。たった数時間で恋に落ちる駈。赤い糸が繋ぐ運命の人=パラレルワールドでの夫婦ならありえると思わされる。駈が振られるシーンのみるみるしょんぼりして行く演技に痺れた。
螺旋のオブジェレシートとと付箋とビニール紐とハサミ。トウモロコシと餃子とポラロイド写真と遺影。
小道具たちも良い。
現代部の舞台、銃のシーンの必要性が分からなかった。パンフレットに書いてあるといいな。
“夫婦”について共感と学び
松たか子は“推し”ではないけど、好感は持っているのと、予告編に興味が湧いて観賞。
【物語】
偶然の出会ったカンナ(松たか子)と駈(松村北斗)は忽ち熱い恋に落ち、出会ってからわずか1か月婚約し、結婚する。しかし、2人の距離は様々なすれ違いから徐々に大きくなり、15年後には離婚を目前にしていた。そんなある日、駈は駅のホームで他人を救うために危険を冒し、亡くなってしまう。
呆然自失となったカンナだったが、新たな人生を歩み出そうとしていた矢先、深夜に仕事で呼び出され、車を走らせているとトンネルの中で異常な感覚に襲われ、トンネルを抜けると15年前の駈と出会った場所に居た。
そこで若き日の駈と再会し、15年前の思いが蘇る。 その後現代と15年前を行き来する方法を知ったカンナは、未来を変えて駈の事故を回避しようと考えるが、思うようには変わらず、何度も15年前に足を運ぶ。
【感想】
最初に書いておくが、本作はタイムスリップものだが、SF色は極めて薄い。一応、設定は考えられてはいるものの、scientificとは言い難く、fantasyのみ。つまりはおとぎ話。そこ(理屈)はどうでもよいものとして扱われているので、そこを突っ込んではいけない(笑)
結婚して30年以上経った俺には刺さるラブストーリーだった。
事故前には冷え切った夫婦仲だったにも拘わらず、必死に駈の命を救おうとするカンナ。もしかすると、未婚の若い人は不可解に思うかも知れないが、夫婦ってそういうものかなと思った。
一緒に暮らせばお互い嫌なところも目に付くようになり、長く暮らせばそれが繰り返されるから、婚約当時の関係とは違って来る。それでも、日々積み重ねられるものはあって、突然共に暮らしている相手を失ったら、「ああ、清清した」とは決してならないと思う。少なくとも俺はそうだ(妻も同じと信じたいが、自信はない(笑))。
終盤カンナが15年間の不満を駈にブチまけるシーンも身につまされるものがあった。身に覚え、“ありあり”だ。そこから結末への展開も良かった。「なるほど、そう来たか」と、じんわりと温かい思いが込み上げて来た。
役者について言うと、
松たか子ならではのちょっとお茶目なカンナが魅力的。 “ラストレター”でも見せたこのお茶目さは松たか子の真骨頂だと思う。「駈を死なせない」ために奮闘するわけだが、そこに悲壮感は皆無で、作品全般をとても楽しい気分で観られる。
また、20代を演じるシーンがあるのだけど、無理を感じなかった。メイクやライティング等々撮影技術もあるのだろうけど、実年齢47歳の彼女の若々しさにも感心した。
松村北斗はアイドル・グループのメンバーなんですよね。そちらの活動を見たことが無いし、ここ数年ドラマ、映画で度々見かけるので、俺の中では“俳優”。今回も悪くないと思う。決して演技が上手いとも思わないけど、こういう熱くもなく、冷たくもない、ニュートラルな感じを出せるところに特徴があると思う。この作品でもちょっと煩いカンナの対比として上手くフィットしている。
本作は20代から高年齢層まで幅広い層の方が楽しめると思うけど、やはり夫婦生活を長く経験している中高年層に響き易い作品のように思う。「最近冷めかけてる」夫婦に一番ピッタリかも(笑)
ツッコミどころはあるけど
試写会にて鑑賞。「夜明けのすべて」で認知した松村北斗さんに惹かれた部分が大きい。
タイムスリップの類の概念?について考えていたら一生この作品に集中できないだろうと思い、考えないことにした。
自分の性格が悪いからか、未来を変えずに家族を捨てて他人を助ける行動に最後まで納得できず、うーんとなってしまった。
赤ちゃんを助けることが駈の人間愛ということなのだろうか。
真意を読み取れない私はまだまだ未熟ということだろう。
夫婦円満だった結果からなのか、それに納得して前向きになっていけるカンナが普通にすごいと思ってしまった。
主人公達が良くも悪くも純粋であることで成立する物語では無いだろうか。
技術的な話としては、光の使い方が個人的に好みでした。
ストーリーは普通に面白かった。もう一度鑑賞し、1回目で気づけなかった部分などをじっくり探してみたりしようと思う。
タイムスリップに至る展開はかなり強引。絵空事になりそうな話を現実世界に着地させたのが、ふたりの日常生活の描写のリアルさでした。
「花束みたいな恋をした」「怪物」の脚本家・坂元裕二と「ラストマイル」「わたしの幸せな結婚」の監督・塚原あゆ子が初タッグを組み、オリジナルストーリーで描いた恋愛映画です。
●ストーリー
結婚15年になる硯駆(松村北斗)とカンナ(松たか子)。恋愛気分の延長のようだった新婚時の初々しさも消え、互いに愛情よりも嫌悪を抱いていたのです。いつしか夫婦生活はすれ違っていて、離婚届けを出そうとしたその朝に訪れた夫の悲報。駆は出勤途中の駅で、線路に落ちた乳児を救おうとして、犠牲となったのでした。
思ってもいなかった別れに直面したカンナが、第二の人生を歩もうとしていた矢先、出勤途中の首都高のトンネルの崩落事故に遭遇してしまいます。とっさにハンドルを切った瞬間、カンナの車は別世界にワープしてしまうのです。その世界をさまよっていたら、死んだはずの駆に遭遇します。しかもそこにいたのは、初めて出会ったときの若き日の駈でした。カンナは、15年前の夏に戻り、自分と出会う直前の駈と再会したのです。若き日の駈を見て、やっぱりわたしは駈のことが好きだったと気づき、もう一度恋に落ちたカンナは、15年後に起こる事故から彼を救うことを決意するのです。
タイムトラベルは一定期間続き、その間何度も同じ過去に行き着き、20代の駈と気持ちを重ね合わせようとする40代のカンナ。
時間を行き来しながら、事故死してしまう駈の未来を変えれないかと願ったカンナは、、ある日過去が変われば未来も書き換えられることを知りえます。でも何度も何度も過去の世界で駈を誘導しようとしても、結果は何も変わりませんでした。
そこでカンナは思い至るのです。わたしたちが結婚して、15年後に夫は死んでしまうことに。
だったら答えは簡単!
駈への想いとともに、行き着いた答え。それは、わたしたちは出会わない。結婚しない。たとえ、もう二度と会えなくてもとカンナは決意するのでした。
そう決めた矢先に、カンナが15年前の世界から引き上げようとした時、若き駈から引き留められて、「君は何者?」と詰問されます。
すべてを知り、自分の身に起こる15年後のことを知った駈は、果たしてどんな決断をするのでしょうか?
●解説
過去と現在を行き来するいわゆるタイムスリップもので、狂ってしまった歯車を修正するというアイデア自体は、もはや珍しくありません。作品の成否は、どれだけ細部を豊かにしていくかにかかっており、坂元脚本はその積み上げに成功しています。読みにくい名前、一緒に食べに行くかき氷、電気の消し忘れ。挙げれぱきりがありませんが、恋が生まれ、気持ちがずれていくきっかけは、日常に転がっていたのです。
心に残るのはありふれた暮らしの景色や生活音です。皿を使わず、コーヒーが入ったマグカップの上にのせたトースト。つけっぱなしの電気。出会い直しを描く今作には、そんな日常を慈しみたくなる効能を強く感じました。
倦怠期を迎えていたふたりだったのですが、15年前に戻れば、そこにはかき氷や柿ピーにまつわる、いとおしい記憶があります。夫への愛ゆえに、駈が自分と結婚しない未来を選ぶように仕向け、奮闘するカンナ。その姿がコミカルであればあるほど、涙腺が刺激されてしまうのです。
結婚、恋愛、生活。その中で誰かと生きていくということ。言葉にすることで、カタチになったことで見えてきます、そのおかしみとかなしみ。本作もまた普遍的な物語で世界に通じるものながら、これまでにない坂元作品ともなっています。
松も松村も素晴らしい演技です。特に、松のやりすぎないコメディエンヌぶりは秀逸で、小気味よい塚原演出とよく調和しています。
また松はドラマ「大豆田とわ子と三人の元夫」などで、坂元の書くセリフに適度な体温を宿らせてきました。
今作ではどこかずれた真面目さを持つ駈を松村がチャーミングに演じ、声の響きが坂元の脚本との親和性を感じさせてくれます。
●感想
タイムスリップに至る展開はかなり強引で、なぜ起きたのか説明は一切ありません。ともすると絵空事になりそうな話を現実世界に着地させたのが、ふたりの日常生活の描写と離婚に至る経緯でした。
特にカンナが若き日の駆に説明する結婚後の実情は、身にしみました。カンナがいうには、恋愛期間中や新婚時代は、相手のいいところを褒め称え合うけれど、結婚してしばらく経ってしまうと、相手のいやなところを暴き立てて、裁き合う日々になってしまうというもの。いやはや映画の中とはいえ、そんなこと真顔で言われたら、百年の恋も一瞬で冷めてしまいそうになります。
でもラストで読み上げられる駆からカンナの手紙をしれば、そんな悲観もきっと和らぐことでしょう。
坂本脚本には、人間観察の鋭さを感じさせてくれました。そして悪しき運命でも、それが自らの信念に叶うなら、運命に身を投じ殉じていく選択もあり得ることを教えてくれたのです。
見たくなる要素が詰まった映画
設定がちょっと
設定も甘いし、トレンディドラマを観ていた中年女性に向けて、若い男との疑似恋愛を提供してやった感が透けて見えて気持ち悪かった。
この後、残された主人公は、全てをわかったうえで死すら受け入れた夫から、こんなにも私は愛してもらえて幸せって思いながら生きるの?
なんかすごい主人公にとってご都合主義なストーリーでとてもエゴイスティック
それに夫婦も恋人も、お互い思いやりが必要だと思うんだけど、このラストだと主人公は事情を知らないわけだから、元は不仲だった夫婦でも、夫が献身的に思いやりを示せばうまくいくと言ってるようで、不仲の理由は全部夫側が原因ってこともないだろうに、なんだかな〜って感じだった
結婚は、両者が教官の教習所
ここまでコミカルな作品とは思ってなかった。
導入はやや退屈で、2.5次元舞台っぽいのにあんなに予算と労力を使った理由も分かりません。
最初に過去の駈と出会った際に、どういうつもりで接していたのかもまったく読み取れなかった。
しかし、タイムトラベルのテンポが上がると面白くなる。
やはり松たか子はコメディの方が好き。
ズレた会話、抜けた行動など思いのほか笑わされた。
駈が16歳も離れたカンナに惹かれることに関しては、“ミルフィーユ理論”でなんとなく納得できる。
どの時間軸の話かもカンナの髪の長さと服装で判断できたり、色々と上手い。
反面、やや雑なところも散見された。
過去の自分と接触しなければいいだけなので、日を跨いでみないことに疑問が浮かぶ。
ベビーカーを落とさせない方向を試さないのにモヤモヤ。
また、脱線事故のパターンでも駈が死んでるのはおかしいのでは。(自責の念で自死したとかなら分かるが)
『STEINS;GATE』と違い時空転移のきっかけが駈の死ではないため、改変できない説得力も薄い。
演技に関しては総じて満足。
松村北斗は年齢で、森七菜もちょい役なのにヒロイン役の時とは声色を変えていたのはポイント高い。
「結婚しないこと」に辿り着いた後の部屋を出るまでの数秒の間は、近年稀に見る最高の“余白”だった。
結末は安易なハッピーエンドよりは好みだが、最後のカンナは我々が見てきたのとは別?元の彼女は??
コミカルさが後を引きすぎて、シリアスへの切り替えが上手くいかなかったのも惜しい。
駈の選択はカンナの悲しみを無視したエゴでもあるし。
現実的には、あれくらいのキッカケで15年間も夫婦円満になるわけないとも思ってしまい…
最後に、僕ならショートボブの吉岡里帆という最強キャラを前にして松たか子は選べません。
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