劇場公開日 2025年2月7日

「鑑賞後久しぶりに旦那と手を繋いで帰った」ファーストキス 1ST KISS AZUさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5鑑賞後久しぶりに旦那と手を繋いで帰った

2025年2月9日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

幸せ

萌える

結婚して⚫︎年、付き合い当初のトキメキや、お互い良いところしか見えなかったあの頃はとっくに終わった。そんな夫婦に特にオススメしたい。刺さると思うし自分ごとのように思って見れると思う。

私は正直恋愛映画が得意ではなく、キュンよりも照れくさいが先にきてしまい、基本ゆるい涙腺も、恋愛シーンになると固くしまってしまう。
なので『花束みたい〜』はあまり刺さらなかった。
けれど今作は違った。純粋な自分が久しぶりにムクっと起き上がったみたいにキュンとして、感動して、最後は泣いてしまった。素直に2人が素敵だなと思った。そして夫婦生活の初心に戻れた。
これは脚本やカメラワークだけではなく、松たか子さんと松村北斗くんの演技の力も大きいと思う。

見る前は多少歳の差の違和感とか無理感を感じるかなと思ったらとんでもない。もしこれが別の人が演じていたら、カンナは若作りイタいおばさんになっていたかもしれないし、駈は少女漫画実写化歳下男子になっていたかもしれない。
けれど2人のとても自然体で、感情を滲ませるような演技がめちゃくちゃ良かった。
ビジュアル面でも、20代の肌艶編集加わった松たか子さんは、昔のドラマの頃のようでめちゃくちゃ綺麗だったし、40代の松村北斗くんのメイクも自然で驚いた。

台詞回しは坂元節はありつつも『カルテット』や『大豆田とわ子』よりはマイルドで、ロマンチック度が上がった感じ。好きな人はコレコレーってなるやつ。

またもう一度見たくなる、素敵な夫婦再生物語でした。

AZU
みかずきさんのコメント
2025年2月19日

はじめまして、みかずきです

花束みたいな恋をしたと同じ脚本家でしたので、愛する二人の会話劇だと思っていましたが、その通りでした。

但し、仰る様に、花束みたいな恋をしたは、同年代の男女の対等な会話劇であまり感情移入できませんでしたが、本作は年の離れた男女の会話劇で、動のカンナ、静のカケルの相性が抜群で、感情移入し易かったです。

最後のタイムトラベルあたりから、作品が落ち着いて、大人味の切ないラブストーリーとして堪能できました。どんなに愛し合っていても会話は大切なんだなと感じました。

ー以上ー

みかずき