ファーストキス 1ST KISSのレビュー・感想・評価
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接する瞬間に
駈の死が一瞬のことのように描かれているが、ハルキゲニアが化石として堆積していた時間を考えれば、私たちの人生も一瞬にしか過ぎない。
あってもなくても大差がない今日という一日。死んでても生きてても今日という日は進んでいく〈私〉の存在。人生に定まった意味もないのだから、私たちはただ死が訪れる瞬間を待っていればいい。
でも、
どうして私たちは恋愛をしたり、誰かと生きることを選ぼうとするのだろうか。
カンナも駈の早すぎる死を回避しようと行動する。離婚届を出すほどに関係は冷め切っていたのだから積極的な動機はないのだろうけれど、タイムスリップしたのなら仕方がない。
ここで印象的なのは結婚を回避する行動が失敗に終わる点だ。カンナの発想は正しい。結婚後の行動を変えようとしても難しいのならば、そもそも結婚しなければいい。彼には好意を寄せてくれる里津がいるのだから、尚更カンナと結婚する必要もない。彼女が存在する理由はない。
しかし、物語はこの選択を挫折させる。駈とカンナが赤い糸で結ばれていることを変更不可能な運命として決定づける。それなら〈私〉がいなくなることではなく、〈私〉がどのように他者や瞬間に接するかが問題となってくる。だから本作のタイトルが「ファーストキス」なのだろう。
口に運んだ途端に溶けてしまうかき氷を食べようとするとき、はじめて〈あなた〉に会ったとき。数年前に頼まれた餃子が届いたとき、パンくずがマグカップに入っているのをみてしまったとき、隠されていた手紙を読むとき、どのように接するか。失敗もあるかもしれない。でも写真のように瞬間を振り返ったとき、笑っていたり、よかったと思えているのが多ければいい。それは運命を変えたということではないけれど、解釈は変わっている。
それこそ日常の再解釈や肯定と言うべきものであり、私たちが誰かと生きようとする理由だろう。人生や〈私〉の些末さに変わりはないが、その一瞬は何にも代え難い美しいものだ。
思えば映画だって、瞬間を連続させて動かしたイメージである。
それなら、どう接する?
全てのマンネリ夫婦に捧げる最高のラブストーリー
今一番面白い脚本家・坂元裕二と今をときめく監督・塚原あゆ子が初タッグを組んだオリジナル恋愛映画。これは絶対面白いだろうと、期待して映画館に足を運んでも、決して裏切られることのない安心感。素敵なMOVIX DAYを過ごすことができます☺️
驚くべきは、若い頃の松たか子さんの透明感。松村北斗くんとの年齢差18歳を全く感じさせません。誰がどう観てもお似合いの夫婦に見えるのが素晴らしい。そしてさすがヤマザキ春のパン祭りを四半世紀にわたり請け負ってきた松たか子さん!朝はパンがお似合いなんです♪
元ジャニーズには、二宮和也さんや岡田准一くんなど、俳優として頭角を表すアイドルグループの方が沢山いますが、今を代表するアイドルグループでまさに俳優として頭角を表しているのが、SixTONESの松村北斗くん。昨年の映画「夜明けのすべて」では、数々の賞を受賞しており今後ますますの活躍が期待されています。彼は作品にも、共演者にもいつも恵まれている気がします。
そして何より、作品として完成度が高いのは、松たか子さんと松村北斗くんの圧倒的ナチュラルな演技力によるものでしょう。いい意味で、顔も演技も個が立ちすぎていないので、観る側はすんなり物語に集中できるのです。ストーリーは、これまでの坂元ワールドを打ち破るタイムスリップ系?!これを不快と思う方は、評価は若干低いかもしれませんが、私は素直に面白かったです。
どんな夫婦でも思い返せば、
好きで一緒になったハズ。
「恋愛」は、いいとこ探しで
「結婚」は、嫌なとこ探しなんて
そんな寂しいことは言わないで
もう一度思い出そう!あの頃を🙄
全てのマンネリ夫婦に捧ぐ
最高のラブストーリーの爆誕です♪
鑑賞後久しぶりに旦那と手を繋いで帰った
結婚して⚫︎年、付き合い当初のトキメキや、お互い良いところしか見えなかったあの頃はとっくに終わった。そんな夫婦に特にオススメしたい。刺さると思うし自分ごとのように思って見れると思う。
私は正直恋愛映画が得意ではなく、キュンよりも照れくさいが先にきてしまい、基本ゆるい涙腺も、恋愛シーンになると固く絞まってしまう。
なので『花束みたい〜』はあまり刺さらなかった。
けれど今作は違った。純粋な自分が久しぶりにムクっと起き上がったみたいにキュンとして、感動して、最後は泣いてしまった。素直に2人が素敵だなと思った。そして夫婦生活の初心に戻れた。
これは脚本やカメラワークだけではなく、松たか子さんと松村北斗くんの演技の力も大きいと思う。
見る前は多少歳の差の違和感とか無理感を感じるかなと思ったらとんでもない。もしこれが別の人が演じていたら、カンナは若作りイタいおばさんになっていたかもしれないし、駈は少女漫画実写化歳下男子になっていたかもしれない。
けれど2人のとても自然体で、感情を滲ませるような演技がめちゃくちゃ良かった。
ビジュアル面でも、20代の肌艶編集加わった松たか子さんは、昔のドラマの頃のようでめちゃくちゃ綺麗だったし、40代の松村北斗くんのメイクも自然で驚いた。
台詞回しは坂元節はありつつも『カルテット』や『大豆田とわ子』よりはマイルドで、ロマンチック度が上がった感じ。好きな人はコレコレーってなるやつ。
またもう一度見たくなる、素敵な夫婦再生物語でした。
そいつ、おばちゃんのこと、好きなんだよ
日本映画界のヒットメイカー、といつの間にか言われるようになった塚原あゆ子監督。正直、「わたしの幸せの結婚」(’23)とドラマ「海に眠るダイヤモンド」しか観ていないが、TVドラマの経歴は長い。「わたしの」「海に」を観る限りは、主人公を際立たせる、という最大の要求をきっちりこなしつつ、世界観のバランスを崩さない、という、結構難しいことをこなす方だな、という印象。
だがちょっと悪く言うと、演出の強弱が見る側にあまり感じることがなく、ストーリーの弱い部分は補えず、観る側におっと思わせるストーリー展開であっても、決めどころがさらっとしすぎるため、どこかもやもやが残る、カタルシスを得るところまでには到達せず、キャラと演者の力のおかげで、面白かったね、という作品が続いている印象。力業でねじ伏せる、強弱でインパクトを与える、という点が1本の映画では必要だが、話が途切れ、視聴者側にリセットがかかる「ドラマ」はそれが必要ない。そういうことだ。
もちろん、キャラと演者で映画は成り立つ、を持論とする名監督もいるわけで、そこから先はある意味ないものねだりや、好みの問題だ。
そこにかつて「トレンディ・ドラマ」で名を馳せた坂元裕二の脚本とのタッグ。オレは「花束みたいな恋をした」(’21)はあんまりかってなくて、近年の「怪物」(’23)は観ていない。そもそも塚原監督は今や名脚本家と言われる野木亜希子氏とともにキャリアを築いてきた人だ。
なので、塚原さんと坂元さんの初タッグという話題性には特に惹かれることはないのだが、本作を初日に鑑賞したには訳がある。
タイムリープ。
これです。現在の日本の映画界最高峰とされる、スタッフ、キャストでのこの題材。「オール・ユー・ニード・イズ・キル」(’14)がこの題材の最高峰としているメンドクサイおっさんが本作を鑑賞。
「ファーストキス 1ST KISS 」
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タイムスリップする方法や帰ってくる方法は、まあ、いいです。気にしては本作、その時点で楽しめなくなる。
問題なのは、同じ時間にしか帰れない、そうではない、が結構あやふやで、「何度やっても失敗する」という悲壮感が薄すぎる。「最愛」の旦那を絶対に死なせない、という理由ではないので、危機感はどうでもいいことではあるが、終盤の写真の枚数の積み重ねがただの枚数でしかなくなる。(積み重ねを写真で、というのは上手いんですけどね。)
また、積み重ねはおばちゃんの方であり、若い旦那は「いつだって」初めてなのに、話の展開が積み重ねあっての心情の変化に見えるのも強引。ただし、演者の松村さんはそのことが分かっているかのようで、いつだって「初めて」の演技をしているのは素晴らしい。
しかし、いろいろ欲張っているものの、ストーリーの緩さと演出の強弱がないため、なんだが、「あえて」中途半端な形で終わらせようとしている感がある。完成までに時間がなかったのか、という風には思える。それともタイムスリップものに腰が引けたのかな。
腰が引けた感は、偶然靴下にくっついたポストイットで終わらせにかかるところなんかもそうだね。
なんだか、演者の力と、坂元脚本の「例の」会話のやり取りで作品できました!ってな風にみえすぎちゃって、今回特にセリフに押しつけがましさが目立ち、見どころである会話劇もオレはノれなかった。
ひねくれたおっさんはやっぱり観てはだめだな。
予告では、おばちゃんが、死んだ旦那の若いころの時代にタイムスリップし、死なないように手を打つが、青年旦那におばちゃんのほうを好きになる、という、言うまでもなく「バック・トゥ・ザ・フューチャー」の例の展開が想起される。
おばちゃんが若いイケメンの子に好かれる、というのはこれはこれで立派なネタだ。そして本作の話の原動力は間違いなくそこである。
だがおばちゃんと若いイケメンの子が結ばれる、という表立って熟年層のおばちゃんが「ムフフ」というような映画にできなかったのは、死んだ旦那の死因がああいったもののため。
松さんと松村さんの「1ST KISS」で満足できればいいが。
死んだ旦那の死因の設定がこの映画の最大の欠点。この死因でなければ、もっと面白くなったかと思うし、日常の尊さのテーマと旦那の決意が飛躍しすぎるので、正直その設定は不快だった。
松さんも、独り言がおおく(もちろん、孤独感、イタイ感もあるが、タイムスリップの説明をさせる言い訳でもある)なに、このおばさん?というウザイ役も素晴らしい。
だが、オレが一番面白かったのは、かき氷の並びのところで、後ろの人に「そいつはおばちゃんのこと、好きなんだよ」と「モブ」に言わせる点。ここ最高だった。
追記
stではなくて、STなんだね。ST(大文字)は「本当の初めて」ではないよ、という意味なのかもしれない。でもターゲット層にはシンプルにアピールしたいから、「本題」「副題」として、「1ST」を入れたのかな。
トータルとしては、ゆるい感はあるが、「ターゲット層へ向けた」という意味では非常に「欲張り」な作品になっており、結果、塚原あゆ子監督らしい「お客さんを呼べる」娯楽作品に仕上がっているのは、いい意味で、演者の力で作品を持たせた、ということできっちり仕事をこなした、という点で素晴らしかった。
追記2
全く余談。
「オール・ユー・ニード・イズ・キル」がいつも同じ時点にタイムリープするが、うまいのは、前任者がいて、理解、協力する存在、その人がうまく機能(美しい女性に主人公を殺させて、タイムリープしなおす)していた点。
そういう意味では、森七菜さんや吉岡里帆さんをそういう存在にしてもよかったんじゃないかな、と思ったが、主人公2人の「セカイ」だから、難しいところだ。
追記3
おっと、忘れていた、ヴィルヌーブの「メッセージ」(’16)。
冒頭に、それらしいナレーションはあり、本人はそれでいいかもしれないが。
タイムトラベルの掘り下げ不足を感じるも「会話劇で魅せる不思議なラブコメ映画」としては十分面白い。
本作は、会話劇が楽しく、ベースの完成度は高いと思います。ただ、会話がリアリティーを醸し出しているぶん、タイムトラベルという非常に「特異」な設定については受け止めが分かれるところ。個人的には以下の2点がマイナス要素に。
1点目は、松たか子が演じる妻は、とても論理的な人物として描かれていて作品の魅力を高めて良いと思います。
その一方で、「タイムトラベル」についての根本的な考察がほぼ抜けていた点は不自然に思えました。高速道路を走り、たまたま「15年前の2人が出会う直前の場所」にタイムトラベル。ただ、どうやって現代に戻るのか? 戻った際の時間はどのくらい過ぎているのか? 再びタイムトラベルできたら、いつのどの世界に移動できるのか?
このような初歩的な大前提について、せめて「東京リベンジャーズ」くらいの最低限の考察は劇中で欲しいところでした。
2点目は、妻が15年前の過去に何度も行き、松村北斗が演じる夫の将来に変化を与える設定は面白さを生んでいます。それなのに、終盤での夫は、2つの可能性のうちの「片方だけ」を前提にしていて、論理的に必然性が欠けているように思えました。
以上のような特異な設定に起因する不自然さも見られますが、「会話劇で魅せる不思議なラブコメ映画」と割り切って見れば、十分に面白い映画です。
結果ではなく人生を変える
死んだ夫を救うために過去に戻る妻の話。
よくある設定ではあるんですけど、
物語が進むにつれて、
ずっと一緒にいたいから未来を変えるという
単純なものではなかったところが良かったです。
こういうタイムトラベル系って
未来を完全に変えちゃう系か
やっぱり変えられなかった系に
分かれると思うんですけど
この作品はそのどっちの要素もあって
新鮮味がありました。
結果は変わらないけど人生を変えるって
とても素敵なことだなと思いました。
リアルな台詞たっぷりの坂元さんの脚本も
あいまって非現実的な話なのに
すごく現実味のあるように見えました。
ラストは29歳側の松たか子で終わってたと
思うんですけど個人的には44歳側の松たか子が
手紙を発見しておわったほうがよかったような。
出来たらもう一度、という気持ちを持つ映画
涙、笑い、バランス
ギャグと感動が巧みに織り交ぜられ、観客を笑わせた後に深い涙を誘う構成。
最後の手紙は少し長すぎたが、それでも心に残る感動があった、と思う。
観客の心を揺さぶる力
恋愛映画で泣ける作品との面もあり、観客がすすりく雰囲気がした。
タイトルの意味の深さ
一見ベタなラブストーリーに見えるが、観終わった後に「ファーストキス」
という題名の意味が胸に沁み、何度も泣かされ、同時に幸福感に包まれた。
批判的視点も存在
一部では「ご都合主義的展開」との指摘もあり、「結婚詐欺のような映画」
と辛口に評する声も。しかしその“ベタさ”を凌駕する会話劇の面白さが魅力とされる
『ファーストキス』は、「過去を変えたい」という切実な願いと、「愛の本質は変わらない」という真理を同時に描いた邦画です。観客は笑いながら涙し、終映後には「人生で思い出すだろう」と語る人もいるほど。 感性を刺激するレビューの多くは、「泣ける」「心に残る」「タイトルの意味が美しい」という共通点を持っています。
失って気付く事。
結婚15年目に離婚を決意した当日、夫・駈(松村北斗)を事故で亡くした硯カンナ(松たか子)。
付き合い始めて僅かで結婚を決めた二人にも、カンナが仕事を始めた事もありボタンのかけ違いは加速度を増し、やがて別れが…
タイムリープして来たカンナに自分が人助けをして死ぬ事を聞いた駈は、カンナとの結婚生活を幸せなものにしたい、そして自分が居なくなった後のカンナの幸せを願い、そしてそれはほんの少しの相手を思う気持ちで15年の結婚生活を豊かなものにするべく努力したのでは無いでしょうか。
カンナが最初にリープした時、美しい鹿が現れたのは崩落事故からカンナを助けるべく生きさせる象徴だった様に思えます。
忘れていた自分の感情を取り戻すが如く、幸せな結婚生活を送る筈だった二人にチャンスが与えられたのでは無いでしょうか。
それに応える様に何度も何度もミルフィーユの様に、駈を助けようと過去と現在を行き来するカンナ。駈もそんなカンナの事がやはり好きだった。
結局、駈の運命は変える事は出来なかったのが少し皮肉だと思えたのは、「駈の死」が無ければ二人は忘れていた気持ちを思い出す事が出来なかったのかなと…でも確実に15年の月日は変える事が出来たので十分かなと思ったり複雑です。
因みに無くした片方の靴下は忘れた頃に見つかる事も多いけど😅
なんかもやもや
うーむ。タイムリープものは大好物だし、運命がわかりながらその人生をやり直すのも好き。でもなんかもやもや。あんなに奥サンド仲良く幸せに暮らせる様になったのに、死ぬとわかってる現場に行くかな。奥さん置いて。死ぬとわかってるからこそ、全力で奥さんを愛したってことなんだろうけど、何かなあ。
「バタフライエフェクト」の夫婦版。
15年前は愛し合って結婚したはずの夫婦もいつしかすれ違い、険悪になっていよいよ離婚することに。
が、離婚届を提出しようとしていたその日に夫は駅でホームに落ちた人を助けて事故死した。
それからしばらくして未亡人となった元妻は車で走っている途中にトンネルを潜ったら15年前の夫と初めて出会った頃にタイプスリップしていた。
当時の夫は結婚式場で働いていて、大学教授の娘婿になるかもしれなかったのだが・・・結局主人公と結ばれて研究者の道を諦めていくことになるのだった。
過去と現代を行き来するうちに、過去を変化させると現代の状況にも変化が起こることを感じた主人公が、夫を亡くす未来を回避しようと奮闘するのだが・・・・。
つまりは「バタフライ・エフェクト」の邦画夫婦版。
過去の変革を起こしても思うように未来が上書きされず、夫と結ばれる基本線上では夫の命を救うことはできない。
では、どうすれば良いのか?もっと根本的な変革を起こさないとダメ。
主人公は自分と夫が結婚しなければ夫が死ぬ未来も回避できると考えて、全てを過去の夫に話して自分との結婚を止めさせようとするのだった。
未来が上書きされると過去のそれまで奮闘していた主人公は存在しなくなってしまうような感じになるのは釈然としない部分もある。それまで感情移入していた主人公と、ラスト付近の主人公とは同一人物でも接点が無いので視聴者は感情移入ができずに戸惑うこと必至である。
それと、夫婦仲が良くなったのに結局15年間「子供作らなかった」というのも不自然な気がしますよ。
駆とカンナにまた会いたい!
2月公開時に何度も劇場に足を運んだ
松松コンビの掛け合いが楽しかった
後半はお二人のお芝居の凄さに圧倒され
久々に映画で泣いた
松村北斗さんが素晴らしかった
硯駆に惚れた
また劇場で上映しませんか?
クリスマスも近くなったら、大切な人と一緒に駆とカンナに会いたくなった
もっと早く
もう一回ちょうだい
首都高からタイムトラベル?
15年前の8月に?
ちょっとこの辺りがいい加減な作り。
ちょっと納得し難いなぁ、
ラストの駈からの手紙には駈からの愛情がたっぷり
詰まっていてカンナ好き❤️好きが
ビンビン伝わるのだけど、
この手紙を書くのって
15年前に現在のカンナに会い
2024年に亡くなる、
と聞いたからだよねぇ。
その時離婚するという未来にはショックを受け
結婚生活をやり直そうと決心。
そして15年後も二人仲良く生活している。
離婚にはショックを受けるのに、
駈自身の死には抗おうとしないのか⁉️
理解しにくい、😓
この朝、会社に行かず休めば良かったのではないか⁉️
それとも生死に関してだけ変更できないのか⁉️
15年前の駈は、45才のカンナに積極的だった、
なぜか⁉️
大学の助手で女性とは話もできない駈なのに。
カンナがタジタジするほど。
吉岡里帆さん、
イヤな役だったなぁ、配役もったいない💦
駈の為に結婚の事実も断ち切るカンナと
死よりも離婚を嫌がる駈との愛情物語、
松村北斗さんの真面目ながら積極的な求愛が
心❤️にジンジン来ました。
松たか子さんは実際超美人だろうけど、
やはり若い頃には敵わないかな。
あの若い頃のカンナをどうして出せたのか
教えてください。
前提からしておかしい
昨今の安易なタイムスリップ物に辟易してる所にこの作品
ヒットしたのである程度は楽しめると思ったのだが、、、
物語は離婚届けを出すはずだった日に事故死した夫をある日偶然タイムスリップし過去の若き日の夫に出会い事故死を防ごうとする
いかに離婚するほど嫌いな人でもさすがに無残な死から救ってやろう
ここまでは理解出来ます
しかし何度やっても上手くいかない
嫌いな人をそこまで労力を使って救おうとするでしょうか?
それなら何故大好きな夫の設定にしなかったのか?
もちろん後に未来から来たことを明かすので夫がいかに嫌な人間だったか反省させ仲の良い夫婦の姿を見せたい意味があったのでしょう
そこも理解出来ます
しかし人間ってそんな簡単に変われますか?
そう思っていても結局は離婚するのではないか?
また若き日の夫が老けた妻に恋するのも不自然です
恋してもらわないと近づけず物語にならないから強引だなと感じます
普通に吉岡里帆さんの方に惹かれるのでは無いですか?
もちろん未来で結婚するほど馬が合うとはいえさすがにあのイケメンが恋愛対象にするとは無理があります
脚本のこじつけにしか思いません
この納得出来ない前提があるからギャグのシーンも笑えないしラストも泣けませんでした
普通に退屈でしたね
冷めきったご夫婦へ
冷めきったご夫婦が鑑賞すると、もしかすると作品鑑賞中だけは、結婚前の気持ちに戻れるかもです。冷めきったとはいえ、カンナが必死になって駈が死なない様に奔走するの、これ、愛ですよね。
さすが坂元裕二
時空を超えて描かれる夫婦の再生物語(パラレルで)
WOWOWで「1ST KISS」鑑賞。
2025年の映画、時空を超えて描かれる夫婦の再生物語。
駅のホームに転落した赤ちゃんを助けるために人身事故に遭った夫の駈(かける)の姿から物語は始まる。
すっかり冷め切って会話もなく「無」になっていた夫婦関係の駈とカンナ。
3年待ちの餃子が焦げたことで強く「戻りたい」と願って職場に戻る道中、妻のカンナはタイムトラベルできるようになるという設定に少しクスリとしながらわりと早めに物語は展開していく。
妻を残して死んでしまった夫の過去の行動や嗜好等を変えたら、夫は生きていて、未来も変わるんじゃないか?と思い始めたカンナ。
あんな関係になってしまっていたけど、タイムトラベルを続けていくうちに、一からやり直したいと願い始めたカンナの想いにまず涙。
何度もタイムトラベルを繰り返し、行き着いた先の答えを見つけた時の懸命さに号泣。
カンナ役の松たか子さんの色々な表情も見られてそこも愛おしかったです。駈役の俳優さんの絶妙な表情の差も。
歳を重ねた声と、若い頃の声の使い分けもうまい。
若かりし頃の駈に会いに行くためにカンナが費やしてきた日々を知った時の駈の姿にもとてもあたたかい想いを感じられる。
夫の若い頃との交流を重ねていくうちに出会った当時の恋心を思い出していくカンナが可愛らしくてまた涙。
のちの夫になる15年前の駈が、カンナの想いを知ったあとのターンからの「僕側が出来ること」をしている姿には、あたたかく幸せな涙が止まらないまま終わりました。
もしもの世界とはいえ、その変わるための努力ができる人がどれだけいるのか分かっている人なら共感できるものがあります。
正反対で、好みが違っても心を交わすことを忘れずに気にかけ続けること。
いってらっしゃい、いってきます、ありがとう、ごめんね、今日はどうだった?
そんな毎日は当たり前のようで当たり前じゃないこと。
日常の中で育んで積み重ねていくものは、出会った頃の特別なイベント以上に、毎日の生活の中にもっともっとあること。
出会い方だけじゃなくて、なぜか惹かれてしまう人、運命って切っても切れないものがある。
やっぱりこの人が好きだ、と再発見したカンナと同じように駈も最初からそうだった。
夫婦として何を意識していく必要があるのかを、時空を超えてタイムカプセルのように置いてきた…そんなカンナの行動には意味があったと描いてラストに向かう。
前半後半でお互いの視点が完全にあるわけではないけれど、実際もし死ぬ日を知っていたら、心がけられることがある。
何度でもやり直したい、貴方に生きていてほしいから…貴女がこれからも幸せに生きていてほしいから…
そんなもしもを描いて、家族としての日々を大切に…と出来ることを伝えてくれる作品。
細かい描写や表現が多く、セリフも染み入るものがたくさん散りばめられています。
惹かれ合う時の絶妙な距離感や、夫婦のあるあるネタも含めて全てに共感できる作品でした。
駅からの帰り道、家に着くまでの間にアイスを食べちゃう2人。
厳密には同じ世界線の未来ではなく、分岐したことによって、パラレルの未来が変わった時には、出かける時のやりとりや、餃子が届くシーンも変わることができた。
夫となった駈の意識により、何気ない日常の中で見出してきた、愛しい瞬間をたぐる手紙。
経験したことがある人にはその繊細な心情描写が響くのではないでしょうか。
カンナに宛てた手紙を読む駈の涙声にもらい泣き。
劇場で観ていたら泣きすぎて放心状態でしばらく動けなかっただったろうと思います。
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