エルダリー　覚醒

眠れない夜のお供に…前からなんとなく気になっていたのでB級感ぷんぷんしていたが見てみた。
うわあ…理不尽すぎるし、前提の話がなにもないので唐突感半端ないやん。なんでこうなんねん😣息子呑気すぎるしな。妻妊娠中で精神不安定なお父さん(義理)同居ってそりゃあ悪いけど嫌やろ…挙げ句の果てに仲良くご飯食べてたらいきなり明日殺す！とまさかの宣言。私が妻の立場なら追い出すより自分が出ていくなあなんて思いながら見ていた。
題材はいいのに、なーんか全てが説明不足で勿体無い。

序盤中盤は冗長、だが不穏はフリなのでそれはいいとしてオチも普通に読める範疇。オチが読める読めない以前の問題のような気もするが、なんせ思わせぶりなだけで核心には何も迫らずに文字通り「世界の終わり」とは……これは一本取られましたわ！

原題は"年寄り"。出演者の平均年齢が異様に高い作品。最初から一貫して、暑苦しさと気持ち悪さが蔓延している。そして、気温はどんどん高くなる(今年もヨーロッパは暑いらしいが映画では50度を越す)。途中までは不気味なホラー、途中からは訳が分からないSFタッチの映画に変わる。マリオがとにかくポンコツ。彼の態度には同じ男としてイライラした。

ラスト15分までを膨らませ間違えた、
のか、カーペンターの『光る眼』老人版や
『Xエックス』みたいなモノを撮りたかったのか。
ほら2人の監督の前作は『ヒドゥン』みたいだったし。
撮影（照明）は正直すきである。

粗相をした老人男性に妊婦が服を脱がせ水のシャワーを浴びさせる。
冷たいと男性は言うのに文句で返し温度の調節をしない。
このシーンは怖い。
こうやって介護現場は事故を招く。
（日本も介護現場での事故が多いですから。）
介護ができない人は無理をしてしないほうがいい。
ほら、こうなってしまうから。
（特に男性老人は腕力あるから、気をつけてください。）