「もふもふでおまけに泣けちゃう」たべっ子どうぶつ THE MOVIE tottoさんの映画レビュー(感想・評価)
もふもふでおまけに泣けちゃう
知人が絶賛していたので、夕方上映がなくなる前に、と仕事帰りにふらっと観に行ってきました。
番宣キャッチコピーの「武器なし、策なし、意気地なし」くらいしか知らずに行きましたが、ほんとに面白かったです。
登場人物(?)は造型上も性格付けも混同しようがないほどキャラ立ちしてるし、絵がとにかくキレイで、カラフルでつやつやでなのにしっかりもふもふもしている3DCGアニメを堪能。
個人的におきにいりのキャラクターは、うさぎちゃんとネコちゃんのギャルっぽいコンビです。とにかくかわいい!「かわいいが世界を救う」ってフレーズも納得しちゃう。
あとイケメンすぎるポリンキーたち。お菓子(しかも湖池屋さん)なのにイケボが過ぎるやろ、と思って観てたら、エンドロールで速水さんが声をあててはると知って大ウケでした。
それだけかわいくきらきらしいビジュアルを前面に出しながら、人は生まれながらにして不平等であって誰かの幸せは誰かの不幸であり、どれだけ輝かしく華やかな世界であっても嫉妬や羨望が調和を破壊しうるし、けれどそれを超克するには相互理解しかないんだ、って現代的なテーマが直球すぎて途中何度も泣いてしまいました。
らいおんくんの幼い嫉妬心はむずがゆくももどかしく思えるくらいでしたが、黒幕・マッカロン教授の動機や行動が明快すぎて理解できちゃうんですもの…。
けれど、よくよく練られた脚本が、学習(ペロの英語学習が世界を救う)や、科学技術(ワニさんがさりげに大活躍)、成長して大人になること(ひよこちゃんのクライマックスでの進化)を肯定的にあかるく描いて嫌味がなくて、とても清々しい気持ちになれました。
わたあめのゴッチャンみたいな相手には巡り合えない人も、ゴッチャンのようにともに袋小路に迷い込んで出てこられない人も世の中にはごまんといるのは百も承知で、学習や科学技術の発展や歩み寄りで誰もがお菓子を楽しめる世界になればいいよね、と純粋に祈りたくなる作品でした。
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