劇場公開日 2024年11月22日 PROMOTION

海の沈黙 : 特集

2025年1月20日更新

【命を燃やす狂気めいた演技を目撃したくないか?】真
の美を求め続ける孤高の天才画家を全身全霊で表現した
本木雅弘が凄まじい… 1枚の贋作があぶり出す天才の
壮絶な生き様が、早くも配信で何度でも堪能できる!

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映画を観ていると時々、俳優の演技の熱にあてられ、スクリーンの前でただただ動けなくなることがある。「海の沈黙」(倉本聰脚本、若松節朗監督/2024年11月22日に劇場公開)での本木雅弘の演技が、まさにそれだった。

演じたのは、“真の美”を求め続ける孤高の天才画家。情熱という言葉では生ぬるい、命を燃やすかのような激情を、絵画制作にぶつけ続ける。とにもかくにも、筆舌に尽くしがたいほどの“全身全霊”が凄まじい――。

実は本作、注目度の指標となる映画.comのアクセスランキングで、公開週に3位に登場後、4週連続でトップ10入りした作品。いうなれば、多くの映画ファンが「観たい」と切望した一作なのだ。

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そんな「海の沈黙」が注目のストリーミングサービス、J:COM STREAMで、1月20日から独占先行配信される。鳥肌が立つほどの衝撃、狂気めいた熱演を観たい方は、ぜひ本作を選んでほしい。この記事では、鑑賞から数日経っても余韻に支配されている映画.com編集部員のレビューをご紹介する。

なお、「海の沈黙」が観られる配信サービスは、現時点(1月20日時点)ではJ:COM STREAMだけである。

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【本木雅弘&小泉今日子ショートコメント映像+予告編】

【観たかった超良作】本木雅弘の鬼気迫る、直視できぬ
凄絶さ…「砂の器」的ミステリー絡み、魂震わす結末へ

以下、「海の沈黙」鑑賞レビュー。

●筆者紹介

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【はじめに】自分は本木雅弘が大好きなのだと気がつく――「トキワ荘の青春」「おくりびと」「永い言い訳」などに続く、彼の新作を体感できる喜び
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最初に、うまく説明できるか分からないが、率直な感想を伝えたい。本作を観て、自分が「本木雅弘が好きである」ことに気付かされたのだ。

「トキワ荘の青春」「おくりびと」「永い言い訳」など、大好きな名作の数々で、本木は筆者の胸に忘れがたい感情を残してくれた。気品が全身からあふれる一方、言葉づかいや表情には少年のようないたずらっぽさが隠れている。個人的には「本木雅弘作品にハズレなし」と言っても過言ではないほど、その存在が作品の品質保証になっている。

そんな彼の新作を知った瞬間、心がどうにも疼いてたまらなくなる。筆者と同じ気持ちの人は少なくないはずだ。しかも予告編でも、得も言われぬ“凄まじい形相”を見せている――「本編を鑑賞しない」選択肢はどこにもなくなった。


●【観て良かった①】本木雅弘の“現時点の最高到達点”! 死と芸術に引き裂かれ、“最期の作品”を生み出す気迫、命を削る“狂気めいた”芝居に言葉を失う
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さて、実際に見た筆者は何を感じたのか? まずもって、本木雅弘の“とんでもなさ”だった。言葉では到底説明できそうにないが、なんとか感じたことを紡いでいきたい。

津山の初登場シーン。カメラは、西日に照らされた彼の瞳を映すのだが……その瞳だけで本木は、観客に、津山の身の内に黒々と渦巻く激情や、彼がただひたすら美を追い求めてきた長い年月を理解させる。激しい体重減により、枯れているというより朽ちていると表現をせざるをえない姿から、一切目が離せなくなる。

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ファーストショットでもド肝を抜かれたが、さらに直視をためらうほど鬼気迫る瞬間がいくつもある。そのひとつが、(ネタバレを避けるため抽象的にしか言えないが)津山が、“理想の赤”を探し続けるシーンだ。

「赤をくれ」と声を震わせるその姿は、最高到達地点・集大成といえるほどの境地に達している。こればかりは本当に言葉では説明できない。是非本編で、凄絶極まりないシーンを、目に焼きつけてほしい。


●【観て良かった②】世界的画家の美術展で発見された贋作、全身刺青だらけの女性の遺体… 謎めいた要素が絡み合い、奥深いミステリーにとことん引き込まれる
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魅力は本木だけではない。展開が非常に興味深く、どんどんのめり込んでしまうのだ。

美術界の世界的権威・田村修三(石坂浩二)の展覧会で、海を描いた作品を前に、田村自らが発する「これは私の絵じゃない、贋作だ」という一言で幕を開ける。そして、とんでもないことを呟く。「当時は、いや恐らく今でも、私にはこういう海の力は出せない」と――。

この世紀の贋作事件で、報道が加熱するなか、北海道・小樽で、全身刺青だらけの女性の遺体が発見される。一見無関係と思われたふたつの事件を結び付けたのが、新進気鋭の天才画家と称されながら、ある事件をきっかけに人々の前から姿を消した津山だった。

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“本物以上の美”を宿した贋作の存在。そして遺体の女性は、“刺青のカタログ”と呼ばれていた――ミステリー好きの好奇心をくすぐる謎がちりばめられ、筆者も夢中になって、物語を追いかけた。

現在のミステリーと過去のヒューマンドラマが交錯する展開や、作品全体の雰囲気から、1970~80年代の角川ミステリー映画や「砂の器」「黒革の手帖」など松本清張作品の匂いも感じる。倉本聰作品ファンはもちろん、上記作品が好きな人にもおすすめの逸品だ。

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●【観て良かった③】本木雅弘&小泉今日子が32年ぶりに共演! 豪華キャストの“壮絶な名演”の連続。「シコふんじゃった。」清水美砂との共演も堪らない
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本木だけではなく、小泉今日子、中井貴一、石坂浩二、仲村トオルら豪華キャスト陣が、忘れられない名演を披露している。なかでも、1982年にデビューした同期で、当時はアイドルとして絶大な人気を誇った本木と小泉が、月9ドラマ「あなただけ見えない」(1992)以来、約32年ぶりに俳優として共演した点も見逃せない。

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さらに、「シコふんじゃった。」(92)の本木と清水美砂の再共演も、胸が熱くなるポイント。かつては相撲部員とマネージャーを演じていたふたりが、本作では、画家と、彼のミューズであるミステリアスな女性を体現している。

劇中では、登場人物の過去や関係などが、セリフやモノローグなどで詳細に説明されるわけではない。しかし、キャスト陣には脚本とは別に、倉本自筆の「登場人物の履歴」が手渡された。そこに描き込まれた膨大なドラマをもとに、俳優たちは力強い役づくりが可能となり、撮影に臨むことができたという。見る者の想像力を刺激する、余白が多い贅沢な物語に、どっぷりと身を浸してほしい。


●【観て良かった④】数十年ぶりに再会した恋人と握り合う手、キャンバスに色を重ねる手…雄弁な“手の表情”に心動かされる
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全編を鑑賞後、物語の余韻のなかで目を閉じると、まぶたの裏によみがえったのは、“手”をめぐる表現の数々だった。

津山が数十年ぶりに再会した恋人・安奈(小泉)との会話を終え、別れ際にふと握り合う手。狂気にのみこまれながらも、“色を塗る”というより“色をぶつける”ほどの熱量で、キャンバスに向かう荒々しい手。津山が、自身を慕うバーテンダー・アザミ(菅野恵)の肌にそっと触れる手――。

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握った手はどんな感触だったのだろうか、触れる手はどんな温度だったのか――手がセリフや表情よりも雄弁に感情を語る演出が、鑑賞体験をさらに豊かなものにしていた。

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【観て良かった⑤】倉本聰が伝えたかった渾身のテーマに魂が震える 美への執念を秘めた画家の姿を通して問いかける「真の美とは? 美への評価とは?」
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そしてやはり、大作家・倉本聰がこめたテーマが胸をひたすらに打つ。本作最大の特徴は、「津山による贋作が、本物以上の美を宿している」という、これまでになかった切り口だろう。

この巧みな設定は、「作者によって評価が変わるのであれば、“真の美”とは一体何なのか?」と、誰も答えを出すことのできない永遠の問いを突きつける。

事実、贋作を保有していた美術館の館長・村岡(萩原聖人)はある手記で、「私はあの絵に心底惚れ込んでおりました。それはあの絵が贋作であると指摘された今も変わるものでありません」と訴える。

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倉本聰は、リサーチのなかで知った美術界のふたつの事件を、形を変え、物語に織り込んでいるそうだ。津山は、長年にわたり名作ドラマを作り続けてきた倉本自身の考えを代弁するかのように、権威が美の価値を決める社会の在り方に一石を投じ、その矛盾を指摘しているのだ。本編を通して、倉本渾身のメッセージを受け取ってほしい。

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【映画館で観られなかった人へ朗報!】1月20日から
J:COM STREAM配信 良作ミステリー充実、加入必至

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●「海の沈黙」が見放題で独占先行配信される今が、加入に“ベスト”のタイミング!
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ここまで激しく「海の沈黙」を推してきたわけだが――「気になっていたのに、映画館で見逃した!」「そんなに面白いならすぐ見たい!」という方に朗報だ。何と本作が早くも1月20日からJ:COMのストリーミングサービス、J:COM STREAMにて見放題で配信される。

「海の沈黙」きっかけに、J:COM STREAMへの加入を検討するまたとない機会! 加入&視聴は非常に簡単なので、ぜひ下記リンクから公式サイトへ飛び、ご検討いただければと思う。

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●J:COM STREAMが誇る超強力ラインナップで、さらに広がる映画&ドラマライフ 「砂の器」「おくりびと」ほか、「海の沈黙」と合わせて見たい傑作ミステリー、邦画、時代劇など大量に
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さらにお伝えしたいのは、J:COM STREAM映画&ドラマライフにぜひ導入してほしいツールということ。

日本の映画&ドラマ、韓国・中国などの海外ドラマ、アニメ、そしてParamount+配信作品などを網羅。特に「海の沈黙」が好きな人に刺さりそうなミステリー・邦画・時代劇・海外ドラマが見放題で多数ラインナップされている点は強調したい!

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例えば、「砂の器」「ゼロの焦点」などの松本清張作品、「おくりびと」などの本木雅弘主演作、「鬼平犯科帳」「名奉行 遠山の金さん」を含む歴史時代劇などなど。

J:COM STREAMの超強力ラインナップからは、「海の沈黙」を入り口に、観たくなる作品がたくさん見つかるはず。是非J:COM STREAMと一緒に、2025年の趣味の時間をもっともっと充実させてほしい。

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