海の沈黙のレビュー・感想・評価
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ミスキャスト
小泉さんの役はとても重要だと思うが、どうしても「~してますの」みたいなお上品な奥様言葉が似合わなくて笑ってしまった。どうしてこの役に抜擢したのかわからないけど、せめてこういう言葉がすんなり言える女優さんにすべきだったと思います。小泉さんじゃどうしても元ヤンでいまだ「~じゃん」とか言ってる役しか無理でしょうよ。なんか全体的に暗い情動みたいな映画なのに、小泉さんだけ浮いてて残念でした。
あと、もっくんと仲村トオルとキョンキョンが同級生はわかるけど、そこに石坂浩二は無理でしょ。せめて石坂浩二は恩師役にでもしないと、ギャップがありすぎて理解できないよ。石坂浩二は恩師役で、若い才能と恋人を奪ったでいいじゃん?なんで同級生にしたのよ、どう見ても変でしょ。
言葉ではないもので伝える
絵画界を去った男性と女性が時代が流れ、それぞれ立場を変えて数十年ぶりの再会と別れ。
現代とは違い想いを言葉にしない表情や仕草は鑑賞するこちらに数十年溜まった憎しみと愛情をのせた想いを想像させられる。
この想像がある意味心地いい人間ドラマとなっている。
だから?
美の無限
“贋作”と言うと一見本物そっくりだが、プロの目からすれば本物に劣る偽物、紛い物という印象。
しかし劇中でも語られていたが、この世には、見分けが付かず、“本物”として認知されている“贋作”だってあるかもしれない。
“偽物”が“本物”を超えた時、果たしてそれは“贋作”と言えるのか…?
世界的画家・田村の展覧会が開かれるが、名画の一つが贋作である事が判明。
田村自身が認め、作品を飾っていた美術館の館長が責任を取って自殺するなど波紋が拡がる中、北海道・小樽で身体中に刺青が彫られた女性の遺体が発見される。
何の関連も無いと思われたが、贋作画家と刺青彫師が同一人物の可能性が。
田村と同期で、当時異端の天才と呼ばれながらも、問題を起こして絵画界から抹消された津村の存在が浮かび上がる…。
世界的名画が贋作だった…!
ミステリータッチの導入はいい。
『嘘八百』や『コンフィデンスマンJP』などで贋作を扱った話があり、それにプラスして殺人や複雑な人間模様のミステリー(雰囲気的に松本清張風)を期待したい所だが…、
表舞台から姿を消した一人の画家の、画や美への凄まじき執着のドラマであった。
世界的画家が展覧会中に贋作である事を認める=敗北を認めるほど。稀代の天才か…?
絵画界から抹消された理由。キャンパスを買えぬほど貧しく、ある時師の描いた画の上に自身の画を…。絵画への冒涜、問題児か…?
父親が刺青彫師。自身も刺青を彫る。美しい女性の身体を求め…。エロオヤジか…?
末期の癌。血を吐き、倒れながらも、画を描く。狂気とも言えるその執着。
かつて田村の妻・安奈と恋仲。今回の件で再び再会し…。哀しき男の愛。
複雑な内面と人間像。狂気と哀愁滲ませ、減量し、自ら筆も持ち、本木雅弘が圧巻の熱演で魅せる。
小泉今日子、中井貴一、清水美砂、仲村トオル、石坂浩二らベテラン/名優陣。
倉本聰の脚本、若松節朗の演出。
アニメや若者向けの昨今の日本映画の中でも、じっくりと大人の鑑賞に耐えうる作品になっている。
しかし、“名画”にはなり損ねたという印象。
美への飽くなき追求、美へ囚われたと言っていいほど。
そこに倉本聰の哲学さえ窺える。構想は60年…!
だが、いまいちよく分からないような、分かり難いような、分かる人には分かる、分からない人には分からないような…。
美への追求や執着なのは何となく分かったが、でも結局の所、何を伝えたかったのか…?
登場人物の言動も。中井貴一演じる津村の番頭と名乗る男、何者だったの…?
清水美砂演じる牡丹が自死した理由は…? モックンと清水美砂の『シコふんじゃった。』以来の共演は嬉しいが、彼女の役回りは必要だったのか…?
小泉今日子演じる安奈との過去の悲恋も何だか陳腐。
モックン、石坂浩二、仲村トオルが美術学校の同期という設定も無理がある。
濃密で深淵さを打ち出しているが、詰めが甘い点多々。
大人向けの作風ではあるが、それは格調高く洗練されたものではなく、古臭さも否めない。
劇中の問題の絵画、“海の沈黙”。
そこに何が見えるか…?
激しさ、荒々しさ、鮮血のような赤、繊細さ、静けさ…。描いた津村にとっては…。
本作もそれが言える。本作から何を感じるか…?
崇高な名作、ヒューマンな秀作、キャストの熱演以外見所がない凡作、TVの2時間ドラマで充分…。
あなたが見えたもの、感じたもの、それぞれでいいのだ。
美に明確な答えはない。一つじゃない。
“本物”に魅力を感じなくても、贋作に魅せられようとも。
あなたの心に感じたものが美。
美は美であって、それ以上でもそれ以下でもない。
最後の最後にこの台詞を聞いて、倉本聰が言いたかった事が少し分かった気がした。
巨匠の原作脚本を演者が超えちゃったかな(^◇^;)
自宅レイトショー『海の沈黙』Netflix
タイミング合わず劇場パスした作品
モッくんの役作りでの痩せ方は、水抜きなのか!?ってくらいカサカサで壮絶で、KYON2との共演はデビュー当時から知る同年代には胸熱なんですが、続・続最後からを観た後なので、貴一さんとの共演ギャップがツボでしたw
他の出演者も主演級レベルで安定感抜群なので、作品的にも賞レース席巻するかと思いましたが・・・
巨匠の原作脚本を演者が超えちゃったかな(^◇^;)
映画に一筆付け足したい…
怒られるだろうか。もっと竜次と安奈の過去やスイケンとの過去、田村との確執、牡丹やあざみとの関係、村岡の贋作「落日」への想い等々。芸術の上手い下手、つまりは美はお金では買えないとか分かるが、出演陣も良いし、それだけに惜しかった。しかし、本木雅弘と石坂浩二、仲村トオルが同窓って年齢的に無理があるとずっと思ってしまった。
尊敬する倉本聰の作品だっただけに少々残念。 そう言えば、昔から倉本...
忘れていた気持ちを思い出した!!
ミステリーでは無いなあと思いながら観ていたら、贋作の話は取っ掛かりに過ぎず、美しいもの全般について述べていて、他の邦画には無い美意識がありました。牡丹の刺青カタログの話、入れ墨のシーン、先生を温めるシーンと、直接的なエロスは無いものの、女性の体は美しいなあという忘れていた気持ちを思い出しました。倉本聰さんの世界観を丁寧に映画にしていると感じました。贋作とトリックの話ならコナンでもできるだろうけれど、この何とも言えない後味は本作だけです。
ミステリー的に話が進んでいく面白い物語
冒頭から小泉今日子さんが出てきます。
彼女のイメージとは違う有閑マダムを演じていましたが、上手いと思いました。
ミステリー的に話が進んでいく面白い物語だと感じました。
全体的に映像が美しいです。
本木雅弘の演技はとても良い。
しかし、石坂浩二さん83歳が中村トオルさん59歳と本木雅弘さん58歳の2人と同学年の美術学生だったという設定は、無理があり過ぎではないでしょうか。
小泉今日子さんは、以前にドラマの撮影をしていたのを見たことがあります。小さくてスゴく可愛かった。
この映画では、重みのある良い演技でした。
芸術家の業の深さ
美を追求することに憑かれた主人公。人様の描いた絵の上に自分の絵を塗り重ねたのは経済的な理由だけではないでしょう。謎の多いお話でしたが、元恋人に何十年ぶりで会ったとき瞬間的にその手をとった場面、蝋燭の涙が流れたとき、自分の人生と重なり心がぎゅっとして泣いてしまった。
期待大でしたが…
出だしは、倉本聰らしい、テンポがいい話運び(「大都会」「ブルークリスマス」「6羽のかもめ」みたいに)。これは結構面白そう、と期待大でしたが…。
ちょっと一人よがりの映画になってしまった。
降旗康男監督の「駅/STATION」はラストを、監督が変えた。倉本聰の脚本は甘くて(別れた妻と会うラスト)、監督が変更したラスト(健さんの一人の表情で終わる)の方が良かった。
そんなことを思い出した。
この映画の監督若松節朗はうまい監督だと思う。「沈まぬ太陽」は良かったし。今回も監督としては、いい仕事をしていると思う。
ただ、面白くない。倉本聰の脚本に問題があると思う。
もっくんは、映画映えする色気があり、いい役者だと思うし、キョンキョンは相変わらずいつものようにいいし。他の演者もそこそこ見せる。レベルの高い映画だと思うけど、面白くない。
海の沈黙
果たしてどこに価値を見出すべきか…
登場人物たちそれぞれが「過去」を抱えながらも、あまり多くは語られないために、その交錯する複雑な関係性を観客があれこれと想像する余白が大きく残されている。2時間の映画ではなく連続ドラマとして制作されていたら、それぞれの人物描写や関係性の描写が詳しくなされたかも知れないな、とは思う一方で、1から10まで全て説明されてしまうテレビ的な作りを敢えてしたくなかったのかな、と思ったりもする。
それは、「美術(品)」に対して、評判などは無関係に作り手や鑑賞する人間の心の中にある純粋な「美」を追い求めることに価値を見出すのか、それとも権威や金額に換算してその価値を測るのか、というこの映画のテーマそのものとも重なってくるような気がする。
おふくろ
もうすぐ終わりそうで
良かった観れて😊
最初サスペンス的な
ハラハラ感が良かった
どんどん作品に惹き込まれる感じがとても良かった
2人が亡くなるが
誰かに殺されたと思って観ていたが
そうではないようで、、、
誰が犯人なんだと思ってたので笑
あれれ
美とは何かを考える映画
もっくん良いですね
迫力がありすぎる
美術絵画の価値
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