「絵画の美なんて99.9%の人は理解してないでしょ」海の沈黙 PINOさんの映画レビュー(感想・評価)
絵画の美なんて99.9%の人は理解してないでしょ
作中で「美は絶対」という格言が出てくるが違うかな。美は相対的なものであり、押し付けることができるものである。一般人は1億円の絵画を見て、「なにかすごい気がする」と思い込むだけ。値段が付けられてる絵画なんて、お金の価値と同じで、信用が無くなったら紙クズになる類のものじゃないかな?
で、作品の最後で「美は値段を付けるものではない、権力者によって守られるものでもない」というメッセージが出たが、結局は究極の自己満足を主人公の津山(白髪のオッサン)がしてるだけだったという感じか?「自己満足」という言葉を、聞こえの良い言葉に置き換えたに過ぎない。
以上のことから、合理性を求めてはいけない作品だとわかった。
問題は面白かったかどうかだが、無難な人情系物語と言ったところか。今後、同じレベルの映画が出たら、わざわざ映画館に行かないだろうという感じ。見なきゃわからないから行っちゃうんだけどね。
泣けるというか鬱になったというのが正直な感想かな。
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