「描きたいのはSFではなくサスペンス」不都合な記憶 和音さんの映画レビュー(感想・評価)
描きたいのはSFではなくサスペンス
ハリボテのようなSFだった。
社会を描いていなさすぎて本当に映画として持っておきたいリアリティラインが足りない。
着想が映像型の感じ。
おそらく、夫が妻を何度も殺すなんだよね。何で何度も殺すのか? 殺せるのか? それはね…ってところかなと。
原型が『ソラリス』にありそうな気もする。そのあたりは問題ないというかむりろ好きな部類ではある。
が、大きな違いがある。それは描いていない部分までどう想像させるか。
脚本からなのか監督がなのかは分からないけどそこまで想像出来てない所が原因何じゃないかなって感じです。
登場人物7人?てどうなのよ。もちろん、物語を構成する人物が7人?ならまぁあるかな? というところだけど…地球規模の災害が起きて人口が激減しました! 地球はもうほとんど住めないので富裕層は宇宙います! にしてもなぁ。主人公の2人以外はどうなってんの? むしろ2人が虫かごに入れられた人形みたい。
伊藤さんのサイコパス感は『悪の教典』の方が上手く引き出せてた。今作はサイコパスじゃなくて過去のトラウマにより愛情が歪んだ結果の形だとしても不気味さの演出が弱くて迫力に欠けてしまっている。
ヒロインは別れた原因はDV受けて、逃げた先で出会った人と浮気したって事なんだろうけど。
主人公の「もうしない」に何度も裏切られた、でも自分も裏切りの行為をしてる。隠せてると思ってるから被害者面なのかなんともモヤる。
宇宙の映像的にはCGが絵っぽいっていう謎技術。すごいような違和感あるような不思議な感じ。結構好きです。まぁ室内との質感の違いが違和感になってるのかもしれないけど、そこまで求めるのは厳しいか。
推測で書いてる部分とがあるので話半分で読んでもらえればと思う。また、推測と感想を混ぜて書いてしまったところもある。
とりあえず、こんなところで。
よしなに。