「原作を上手く使っていました!」シン・デレラ nevila21さんの映画レビュー(感想・評価)
原作を上手く使っていました!
原作の設定から、ネガティヴのスプラッターに持っていけるんだなぁと思いました。全体的に雰囲気がまとまっていて、80分という短さの中でも登場した悪のキャラクター全員に報いがあったのは良かったところ。視聴者に不快感なく帰ってもらえる映画かなと思いました。
以下、脚本構成でみたところのアウトプットに使います。
タイトルは呪いのシンデレラでいいだろ。このタイトルで日本放映されると、庵野監督が作った作品かと勘違いしてしまうよ。
テーマ提示はどうなんだろうこの作品。「辛くても耐える、そうすれば良い事があるよ」っていうのが義母のセリフで出てきたから、序盤は原作通りのテーマかなと思ったけど、なんかわからん。
ジャンルはバカの勝利じゃないかなと思ったけど違うかもしれない。そもそも原作のジャンルは?魔法のランプか。これもそうか。でも、これだけ主人公をバカに描いたら、バカの勝利でもかわらないよな。メイド殺した後でも、平然と義理の家族を信じて安心して生活してる時点でコントみたいなもんだからな。
きっかけはメイドサブプロットで、1stターニングポイントはメイドを自分の手で殺したところ。
サブプロット混ぜつつなんだけど、ネガティヴな感情のシーンしか作れてないから、全体的にストーリーが重くなりすぎてマイナス。
楽しみの流れはスムーズだった。シリアスシーンの連続で上映時間も短いから観れたね。シーンを楽しむなら良い作品なのかも。
2ndターニングポイント後は即エンディング。これは時間的にしょうがないか。
総評
脚本は改善点あり。どうすればいいんだろうね。まず最初のシーンの回収はして欲しいけどね。繋がらないパズルは止めよう。
願いに対して、報いが弱すぎ。
主人公バカすぎ。でも、登場人物ほぼ全員を悪にしたのはすごい発想。こういう発想は好き。
笑い要素は入れにくいよね。でも、脂マシマシマシマシで終わるのはちょっとグドい。終わり方を違う方向に考えれば良かったのかな。考える気にならない。