ベルナデット 最強のファーストレディのレビュー・感想・評価
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ドヌーヴよ、痩せてくれ😢
今日実在の元仏大統領シラク夫人、ベルナデットを、現81歳美貌のカトリーヌ・ドヌーヴが演じる、あくまでもfictionとのことわりが2度も繰り返される、史実を織り交ぜた創作。
まだまだconservativeな男性優位の仏政界で、才気溢れた ベルナデットを、ドヌーヴは、怒り·悲しみと、理念·野心も内に抑えたfirst ladyを、微妙な表情の動きで、貫禄たっぷり、贅肉たっぷりに演じている。
“美しからずしてDeneuve在らず“と言わせしめんばかり。ここ数年の彼女の作品を観るにつけ、すべからく同じ、完璧にお手入れされメイクを施した鉄壁の綺麗なお顔は『もうええわ』と言いたくなる。女優業プロとして、例えば、メリル・ストリープのように、変幻自在に鮮やかな役作りができぬものか。シャネルスーツからパンプスにのびる脚線美は流石だが、私には80cmを越えそうな彼女の胴回りが気になって仕方がない。熊に立ち上がれと声をかける彼女の体型が🐻そっくりだ。
実際のベルナデットに比して、あまりに華があり過ぎる姿の彼女は、この役に何を表現したかったのか?? Deneuveなのか Bernadetteなのか?!
半世紀も前、カトリーヌ・ドヌーヴを美の化身と、愛し憧れ続けた少女の私である💫
PS. サルコジ政権誕生の背景など、フランス🇫🇷政治の知識を少し学習出来ました。
なんでみんな見ないの?
ずっと声出して笑ってた。
出だしから大事なことを2度歌われ、そしてシラク政権誕生。
ドビルパンとかサルコジとかラガーフェルドとかいちいちツボ。
シラク時代、エリゼ宮中庭の日中のパーティーで歓待を受けたことがある知り合いが言ってたのは「とにかく豪華」。
日本人からしてみればあんなベルサイユ宮殿みたいなキンキラの装飾の中に住むというのは耐え難いと思うが、そういう階級の文化圏である(革命以降フランスに階級はない、と言い張るフランス人の知人もいるが)。
政治家は、フランスに粛然と存在する「すっごく勉強ができた人=エリート(カネで学歴を買いにくい)」たちが多く、そしてまだバリバリの徴兵があった頃の男たちだから今よりフランスの男度が高い。
クマ使いが連れてきていたヒグマはそんな男たちを象徴していたのかもしれず。
あくまでもフィクションではあるが、唐突に「嵐山に橋をプレゼントしましょう」とありがた迷惑を言い出したこともあるシラクさんのキャラクターがこれで腑に落ちた。
スーパーマンター
【シラクフランス大統領夫人の、夫や男性支配の政治世界に対する強烈なしっぺ返しを、ユーモア溢れるシーン満載で描いた痛快な作品。カトリーヌ・ドヌーブが演じると、ファーストレディに見えるんだよなあ。】
ー 今作では冒頭から、”事実に基づくフィクションである”と2回告げられる。劇中で、散々揶揄される元大統領のサルコジ氏に対する配慮であろうか。
多分、違う気がするなあ。クスクス。-
■今作では、1995年に念願の大統領になったシラク(ミシェル・ピュイエルモーズ)の婦人であったベルナデット(カトリーヌ・ドヌーブ)のその後の12年間の変化を描いている。
夫以上の政治センスを持ちながら、その衣装のセンスや発言から”古臭い。””気難しい”と言われていた事に発奮し、コミュニケーションコーチに着いたニケ(ドゥニ・ポダリデス)をアドバイザーとして活用し、亭主関白な夫を見返すために彼女は奮闘していくのである。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・夫シラクが、故ダイアナ妃の事故の時にイタリア女優と懇ろになっていた事を知ったベルナデットは、彼女を手本にチャリティーに力を入れたり、積極的に本来の自分らしさを前面に出し、国民の人気を得ていく過程は、観ていて痛快である。
・それまで、シラクに”目立つな。”と言われて来たベルナデットは、2002年の大統領選では、シラク陣営の最終兵器とまで呼ばれるようになっていく。
だが、この作品ではそれをコミカルに描いている所が良い。
彼女の進言を聞かずに、議会選挙で惨敗した時の側近だったド・ビルパンたちのあたふたする姿や、彼女を小ばかにした態度を取るシラクに25年仕える運転手に、市場でシャンパンを2杯飲ませて、帰りに手配しておいた警官に飲酒運転で捕まえさせるシーンは、可笑しかったな。
・アメリカ大統領クリントンのファーストレディだった、ヒラリー・クリントンを夫に知らせずに招き、二人で外交したり・・。
で、周囲が言った事。”お互い、夫が浮気をしていたからねえ。”クスクス。
それにしても、あの二人が会話するシーンはフィルムの合成であろうか。
・元大統領のサルコジ氏(長くシラクに付いていたのに、ミッテランに寝返った。)を徹底的に目の敵にするシラクの想いを実現する、ベルナデットのユニークな行いも可笑しい。
彼女の本の出版の際にやって来たサルコジ氏が差し出した本に書いたサイン”トットと、ここから出て行け‼”クスクス。
<そして、彼女の存在感や国民からの人気は急上昇していくのである。そんなベルナデットをカトリーヌ・ドヌーブが、貫禄タップリに演じているのである。流石だなあ。
今作では、親日家で大の相撲ファンだったシラク氏のエピソードもサラリと描かれていて、嬉しい。
そして、シラク氏がサルコジ氏に大統領の座を譲らざるを得なくなった時にも、ベルナデットは彼と取引し、その後も長く政治家として活躍した事がテロップで流れるのである。
”シラク氏には言わなくて良いんですか?”
”夫の許可なんて、必要ないわ!”
今作は、シラクフランス大統領夫人の、夫や男性支配の政治世界に対する強烈なしっぺ返しを、ユーモア溢れるシーン満載で描いた痛快な作品なのである。>
始まるまでずっとムヒカ大統領の話だと勘違いしてた(笑)
真の大統領はベルナデットの方でした
時代が進めば誰だって時代遅れになりますよ。
旦那からも娘からも時代遅れなんてバカにされるなんて真っ平ゴメン。でも大丈夫。変わればいいのです。
そして最強のフランスの大統領夫人の誕生です。
カトリーヌ・ドヌーヴの大統領夫人っぷりが最強なのです。いや、その前後も最強でした。
大衆の感覚を大事にして、多くの国民の支持を得て、最強のヒロインとなりました。
サルコジを後継に指名したのは私。夫の許可なんて必要ないわ。
だって夫を大統領にしたのは私ですもの。
ベルナール・ニケの参謀っぷりも面白く、ベルナデットとのコンビ良かったですね。
少し描写が薄く分かりづらい所もあったけど、そんな事は大した問題ではありません。この映画はカトリーヌ・ドヌーヴを見ていれば良いのです。年齢を重ねられたとは言え、やっぱり素敵でした。
この夫人無くしてシラクさんの大統領への道は無かったのですね。
やはり女性は大切にしなければいけません。
いい映画を見ました
大統領夫人はつらいよ
カトリーヌ素敵!!!
ジュペもサルコジもコテンパン
自分らしくありのままに
レディーファースト精神あふれるフランスなのに…
夫のジャック・シラクを大統領にすべく、内助の功として支えてきた妻ベルナデット。ところがいざ夫が国家元首になった途端に用済み扱い。そこで“復讐”を企てるが…
アメリカ大統領のファーストレディーは、時には夫よりも人気を博す事がある。しかし、どの国よりもレディーファースト精神が行き届いているはずのフランスでも、やはり勝手が違うのだろうか。女性の権利向上はいつの時代も叫ばれているが、それが一向に収まらないという事は完全に向上しきっていないのだろう。本作では、そんなベルナデットを名優カトリーヌ・ドヌーブが務めるが、実在の彼女と比べるとやっぱり華があり過ぎる。お話としては可もなく不可もなく、といった印象。冒頭の注意書きにもあるように事実をかなり脚色しているようなので、その辺もひっくるめて楽しむ方がベター。
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