「貫禄のカトリーヌ・ドヌーヴ」ベルナデット 最強のファーストレディ ネローマさんの映画レビュー(感想・評価)
貫禄のカトリーヌ・ドヌーヴ
コメディタッチの賛美歌に始まって最後までコメディで貫かれている、ドヌーヴが出演する映画では珍しいかもしれない作品
世界で初めて市民革命を成功させたフランスでも男尊女卑の風潮を完全には拭えないー
主人公の「私が生まれた時代はそうだった」という言葉が印象的だった
それでも自分を変えると決意して
時代に向き合っていく姿を
ウィットやアイロニーに彩られたセリフを散りばめて
ドヌーヴが颯爽と演じているのが
その貫禄とともに
彼女の若き日から半世紀以上も経った今でも
画面から放たれるその瞳の輝きや仕草の優雅さ、美しさに圧倒される思いだった
トリュフォー監督は
“ドヌーヴでなければ撮れない映画がある”
そう言っていたというけど
そのとおりだと思う
“年をとることに恐れはないわ”
ドヌーヴのその言葉どおり
今もなおフランスのみならず映画界の至宝であり続ける彼女の映画を観られるのは幸せだと思う
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