花まんまのレビュー・感想・評価
全300件中、101~120件目を表示
フィクションだからこそ伝わること Because It’s Fiction, It Tells the Truth
映画の面白さは、
虚構のストーリーから真実を拾うことにあると思う。
実際に起こったことから受ける教訓もあるけれど
実は物語に載せた方が、
その伝えたい真意が広く伝わることもある。
それは、世界中にある宗教的な神話が証明している。
自分が映画やドラマなどの物語が好きな理由の一つだ。
この映画の骨子になる部分は虚構ではあるけれど、
人との関わりについては真実を伝えていると思った。
故に物語の中で登場人物に起きる変化に違和感がなく、
起こる出来事も個人的にはすんなり入ってきた。
制作に関わった人たちの気概もあるが、
何より役者の演じる力というのもを
あたらめて見せつけられた。
だからこそ、映画のタイトルになっている
花まんま
が真実味を持って胸に迫ってきた。
こういう出会いがあるから映画は面白い。
What makes movies fascinating, I believe, is the way they allow us to uncover truth through fictional stories.
Of course, we can learn lessons from real-life events.
But sometimes, when those truths are woven into a narrative,
they reach more people and convey their deeper meaning more effectively.
This is something that religious myths from around the world have long proven.
It’s one of the reasons I love stories—whether in film or television.
While the central premise of this film is fictional,
I felt that it spoke the truth when it came to human relationships.
That’s why the changes the characters undergo never felt forced,
and the events that unfolded were easy for me to accept.
The determination of the filmmakers certainly played a part,
but above all, I was once again reminded of the power of actors to bring their roles to life.
That’s why the title of the film, Hanamanma,
carried such emotional weight and rang true in my heart.
It’s encounters like this that make cinema so captivating.
中盤から涙腺緩みっぱなし。
泣いてたまるか
予告段階から「どうせ泣かせに来るんだろ!」と思って、身構えていったのですが、あっけなく泣かされてしまいました。
主演の二人はもちろんよかったのですが、他のキャラクターたちも想定外に味のあるキャラクターばかりで、事前の予想よりもかなり好きな作品です。
ベタベタのファンタジーではあるのですが、細かい機序の説明とかをすっ飛ばして、わかりやすく原因となったシーンを映し、カラスと喋れるキャラを脇に配するなど、リアリティラインをきちんと低く保っていたのも好印象。
鈴木亮平さんとファーストサマーウイカさんがダラダラ飲んでるだけのスピンオフ作ってくれないかな~。
酒向芳さん名演
結婚披露宴での有村架純の涙にやられる
関西弁の包容力
フミ子(有村さん)の抱える秘密は、シリアスな悲しい話だけれど、
全編にわたる関西弁、その会話のやりとりの明るさ、軽やかさ、包容力が
すごく良い空気感を作り出してこの映画の魅力は倍増していると思う。
ファンタジー的、少し非現実的な要素は、
場合によっては冷静に受け止めて一歩引いてしまうけれど、
この映画では見ているこちらが共感する俊樹(鈴木さん)の関西弁のツッコミを起点にして映画の世界に留まり、引き込まれます。
ボケ役たる太郎(鈴鹿さん)も良いコンビです。
鈴木さん、酒向芳さんの表情には、
ある程度予想していた展開でも、泣いてしまいました。
子供時代の家のセットの時代感の作りこみもすばらしく、さらに感情移入しました。
日常の小さな明るさの積み重ねがあるからこそ、
その対比として悲しさが際立つのだと思いました。
映画の概念を変えた映画!!!
こちらの映画は、おおよそ予想が出来る感動系の映画のため観るつもりはありませんでした。
観ようと思ったキッカケは、レビューが高評価多数なのもありますが、こちらのサイトのあらすじ書きがかなり中途半端に感じたため。
こんなに高評価があるのにナゼ!?って思い、心が荒んだ仕事始めの今日観ることを選択!!
感想は観て良かった!!
自己プロフにも書いてありますが、映画=迫力満点で見せつけられるのが好きな僕にとってこちらの映画は、全くの真逆なのは百も承知。
正直、合わんやろうと思ってた。
でも、この作品を観て概念がかわった。
それは、俳優たちの細やかな演技を大スクリーンに映すことにより、登場人物のより細やかな心情を伝える事が出来ことに今日気付いたからだ!!
こんな体験をさせてくれてありがとうと言いたい!!
映画の内容としては、SF要素がありそれを上手く現実風社会に落とし混めているなと感じた。
故にストーリーにはすぐ没入できた。
起承転結もしっかりあり、伏線回収していく感じも面白かった!!
気になる点をあげるとするならば時代設定だろう。
登場人物のファッション(有村架純を除く)やアイテムや車が1980年代なのだが、時代設定としては2024年となっているのに違和感を感じた。
あまりにも古すぎる。舞台を1985年頃にすればドンピだったとおもう。
後、余談だが、兄が結婚式遅刻しそうなシーンの理由は、ルートチョイスミスで名神を選び、瀬田東I.C.付近で渋滞にハマったと設定する方がスッキリする気がした。まぁ~どっちでもえーねんけど。
滋賀県民(特に彦根地域)、近江鉄道ファン、心が温かくなりたい方にはオススメですので、是非~(ちなみに僕は3回泣きました。)
父への想いを盛り付ける花まんま
両親と早く死別した兄妹の絆と、妹の結婚を機に明らかになる不思議なつながりを描くドラマで、お話しの語り口が抜群に上手くてジーンときました。兄の妹へのひたむきな愛情、妹の記憶に生きるもう一人の父への想い、二人を暖かく見守る周囲の人々の眼差しが、関西出身の出演者の皆さんのテンポのいい関西弁のやり取りもあってメチャ盛り上がります。予定調和的でベタな展開ではあっても、肉親の絆とはかなさがしっとりと心に染み込んでくる、前田哲監督の演出の呼吸がいい感じで、ラストの掌の中の美しいワンカットもうまい幕切れでした。役者では、鈴木亮平が花嫁のパパならぬ花嫁の兄の微妙な心境をうまく表現し、もう一つの家族の前で心情を爆発させるシーンは胸を打ちます。しかし、なんと言っても、花嫁の父の酒向芳の鈴木亮平の爆発への受けの演技がすごく、娘を持つ世の父親達の涙を絞り尽くします。この人、強烈な悪役のイメージでしたが、台詞回しや立ち姿が見事でした。
鈴木亮平の演技がうまい
涙は出なかったけど、良い話しです
本作と「今日の空が、、、」のどっちを観ようかと最後まで迷ったんです。気分的にはインディーズがよかったんですが、中々タイトルが覚えられない作品もなんだかなーと思ったのと、女優の好みで「花まんま」を観ました。予備知識ほぼなしです。「花まんま」って何かなと考えていたんですが、猫まんまなんですね。
女優の好みとは、勿論、有村架純さんです。「ちひろさん」あたりから大好きになりました。いやいやいや、ともかく美しいです。女優として画面の中で映えてます。円熟。ウエディングドレス、まぁ見事なこと。最近、不祥事をかますトップ女優が多発してますが、しっかりこれからも出演して欲しいです。
映画は、はじめの方では失敗したかと思ってしまいました。安い関西弁ドラマのごとく開始したからです。が、途中からわたし好みの展開になりました。
『人と人とのつながりと助け合い。しかもそれが気づかないところで行われている関係』『信じられないがあり得る、ちょっと不思議な出来事』『人間、1人で生きている訳じゃない』
コンプラ的にオイオイみたいな案件もありましたし時間にマジかとも感じましたが、ラストに向けて、しっかりと盛り上げまとめている前田監督は流石うまいなと思いました。
キャストでは酒向さんが素晴らしいです。ガイコツは可哀想ですが、日本映画界で他にこの役できる方いますかね。どうでもいいですが六角精児とか久々見ました。酒でも呑んで、へんてこな歌でも唄ってろってところです。
酒向さん、絶好調!
全300件中、101~120件目を表示








