花まんまのレビュー・感想・評価
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熱かった!! 予告でアウトライン分かっていても超えてきたわー。 こ...
⭐︎4.4 / 5.0
記憶は嘘をつく
もう一昔前の映画になるが、
〔スープ 生まれ変わりの物語(2012年)〕は
タイトル通り「生まれ変わり」をモチーフにした、なかなかの良作。
古くからの題材に、複数の捻りが効いた仕掛けを持ち込むことで、
笑わせて、泣かせてほろっとさせる良作に仕立て上げている。
で、本作。
「生まれ変わり」とは違った印象を受けるのは、
『加藤フミ子(有村架純)』が見ず知らずの他人の記憶を語るようになったそもそもが
冒頭に示されているからで、
生まれた子供に故人の記憶が入り込んだ、が
正しく思える。
とは言え、手垢のついた構図に変わりはなく、
ではここでの差別化は何かといえば、
徹底した{ヒューマンドラマ}化。
亡き両親、とりわけ父親から妹のことを託された
兄『俊樹(鈴木亮平)』がいる。
周囲も彼の境遇を理解し、なにくれとなく手助けをする。
片や結婚式を直前に控えた娘『喜代美』を不慮の事故で亡くした『繁田仁(酒向芳)』がいる。
勿論、彼を気遣う長女や長男は存在も、
あまり救済にはなっていない。
両者を『フミ子』が仲立ちをすることで、
二つの家族が再生する。
そのキーアイテムとなるのが
タイトルにもなっている「花まんま」。
「まんま」は「ご飯」を示す幼児語で、
元々は「飯事(ままごと)」から出ているらしいが、
ここでは「花」を手折って弁当箱に詰めたもの。
それが『仁』に亡き娘の記憶を呼び起こし、
二回の泣かせどころで効果的に使われる。
当然、鑑賞者の側も胸アツ。
場内の彼処からは鼻をススル音が・・・・。
『繁田』家の再生は言わずもがな。
では『加藤』家のそれは何だろう?
『俊樹』の、自分一人で妹を育てた、
そのために多くの犠牲を払ったと
繰り返される自慢話は鼻につく。
一方、妹の身に起こった不思議に困惑し、
幼心にもそれを隠し抑え込もうとする態度には共感する。
とは言え、長じてもなを、妹をコントロール下に置こうとの態度は
自身の価値観の押し付け以外の何物でもない。
役割を果たしたかのように、
次第に薄れていく『フミ子』の中の『繁田喜代美』の記憶。
しかし、『俊樹』にとっての、
妹を守らねばならぬとの呪縛は解けないまま。
父親との自身だけが持つ記憶がプレッシャーになり、苦しめる。
それを一気にひっくり返す出来事がファンタジーなのは
少々興醒めも、終わりよければ全てよし
との言葉がこれほど当てはまる幕切れもそうはあるまい。
素晴らしい!(2回鑑賞)
予告編の感じだと兄妹のストーリーかなって思っていましたけど、観てみると乗り移られた妹さんへの家族愛で後半は涙が溢れて困りました、それも兄役の鈴木亮平さんの兄妹愛じゃなくて、妹役の有村架純さんに乗り移った亡くなった娘さんへの愛情をお父さん役の酒向芳さんの演技力が素晴らしくてウルウルが止まりませんでした、この役者さん、普段はちょっと癖のある怖い犯罪者役が余計に優しいお父さんに演じられてて涙を誘いました。
役者が揃うと…⭐︎
鈴木亮平演じる加藤俊樹と有村架純が妹役のフミ子の兄妹の物語。
この二人が主演というだけでほぼ面白さは確定したようなものなのだけど、
今回はとにかく脇の役者さん達が素晴らしい‼︎
ファーストサマーウィカ、キムラ緑子、六角精児、鈴鹿央士を始め、いつもは
犯人役とかサイコパスなどのイメージがある酒向芳がとても良い父親を演じている。
正直、転生物というかお話し自体はベタなものだけどこれだけ上手い役者が
揃うとそんな話しでも惹きつけられて、ついつい飽きずに最後まで楽しんで
見ることが出来た。
隣の女性はずーっと泣いていたし、館内から啜り泣きが聞こえた。
「花まんま」の題名も効いていて、結婚式後に有村架純が酒向芳達家族に
対する言葉もしめに相応しく良い幕引きと思ったけど自分的には最後の
引き出物はやり過ぎ感ありかなぁ…。
終盤にジワッとくる人情劇
生まれ変わりというより、フミ子にキヨミの霊が乗り移ったような感じですね。
フミ子が繁田のお父さんに「どちらから来られましたか?」と言った時にハッとしました。
中盤まではファンタジーやコミカル要素を含んだ人情劇で、割と平凡に感じたけど、終盤に盛り返した感じです。
みんながウサギをくれたから
予告や粗筋を見て、他人の記憶があって何が悪いんだろうと思っていたが、それは最後まで解消されなかった。
導入から夢演出がビミョーで、しかも中盤にも似たようなことをされて冷めてしまう。
ただ、メイン2人の兄妹感、脇の(実際は知らんが)大阪らしいやり取りは非常に素晴らしかった。
特にウイカは最高で、自然かつ良いキャラでハマり役。
有村架純もあざとさギリギリの可愛さで、鈴木亮平の暑苦しさも好ましいものだった。
コミカルさも烏とバンザイを除けばリアルな可笑しみ。
それだけに、幹の部分が腑に落ちなかったのが痛い。
笑えるシーンにはなっていたが、烏と話せる設定は必要だったかな。
繁田家に行く際は手紙に住所書いてあったハズだし、置いてきたのかと思えば持ってきてたし。
太郎が“花まんま”について質問するシーンも余計。
ムキになってアルバム持って帰ると言ったのに置いてくし、「忘れ物」と言って渡されたのは手紙だし。
式直前に太郎に電話が掛かってきた時は名刺の伏線にすぐ気付いたが、事前に連絡あったから何なのか。
喜代美が旅立つ演出は式の前日だったけど、だったらフミ子は“プレゼント”をどんな気持ちで受け取ったの?
俊樹のスピーチは諸々が誤魔化されそうになるくらいの出来だったのに、尺を取りすぎて間延び。
その前にモブの余興を見せられても何も感じない…
直前に3人追加とか、式場の方たちも苦労しただろうな、とか余計なことまで頭をよぎる。
タイトルは繁田家のみで、俊樹には掛かってない。
近鉄バファローズ時代にジェンダー論は早すぎるし。
役者の芝居が掛け値なしの満点だっただけに、本当に惜しい作品でした。
くるわ〜
自分も妹がいるのでダブルましたね
最後の鈴木りょうへいのスピーチでもう最後までボロ泣き❗️
かすみちゃんはかわいいし綺麗だし!
笑えるとこもあるしほっとするところもあるし、最後までじ〜んとします
最近日本映画ヨイネ
研究すればカラスと会話できるんだ!?
鈴木亮平と有村架純が兄妹でメインキャラなので、かなり笑えるんじゃないかと想像しながら着席。鈴木亮平演じる兄の加藤俊樹と有村架純演じる妹のフミ子の両親はかなり前に亡くなっていて、妹を養ってきた兄の俊樹。この設定、凄いよね。本当に愛してなきゃ若者にそんな事できるわけないよ。えっ!フミ子の婚約者、中沢太郎を演じてるのが鈴鹿央士くんだなんてビックリ。自分の印象としてはめっちゃ若いんだもん。意外にも大学で働いていて、カラスと会話ができるなんて笑えたわ。岡村とキョエちゃんかいっ?回想シーンの子役の2人、とても良かったね。特に女の子の表情が印象的だった。そして不思議な展開のフミ子の記憶。いくらなんでも他人の家族を自分の家族として覚えているなんて納得いかなかった。妹の為にずっと頑張ってる俊樹、自分の印象の鈴木亮平より若い印象だったのと、初めての関西弁の演技がとてもはまっていてよかった。ラストの結婚式に持ってきたプレゼント、予想を超えていて感動しちゃった。とても強い家族愛の展開。めっちゃ楽しめました。
メルヘンandファンタジー
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