「みんながウサギをくれたから」花まんま uzさんの映画レビュー(感想・評価)
みんながウサギをくれたから
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予告や粗筋を見て、他人の記憶があって何が悪いんだろうと思っていたが、それは最後まで解消されなかった。
導入から夢演出がビミョーで、しかも中盤にも似たようなことをされて冷めてしまう。
ただ、メイン2人の兄妹感、脇の(実際は知らんが)大阪らしいやり取りは非常に素晴らしかった。
特にウイカは最高で、自然かつ良いキャラでハマり役。
有村架純もあざとさギリギリの可愛さで、鈴木亮平の暑苦しさも好ましいものだった。
コミカルさも烏とバンザイを除けばリアルな可笑しみ。
それだけに、幹の部分が腑に落ちなかったのが痛い。
笑えるシーンにはなっていたが、烏と話せる設定は必要だったかな。
繁田家に行く際は手紙に住所書いてあったハズだし、置いてきたのかと思えば持ってきてたし。
太郎が“花まんま”について質問するシーンも余計。
ムキになってアルバム持って帰ると言ったのに置いてくし、「忘れ物」と言って渡されたのは手紙だし。
式直前に太郎に電話が掛かってきた時は名刺の伏線にすぐ気付いたが、事前に連絡あったから何なのか。
喜代美が旅立つ演出は式の前日だったけど、だったらフミ子は“プレゼント”をどんな気持ちで受け取ったの?
俊樹のスピーチは諸々が誤魔化されそうになるくらいの出来だったのに、尺を取りすぎて間延び。
その前にモブの余興を見せられても何も感じない…
直前に3人追加とか、式場の方たちも苦労しただろうな、とか余計なことまで頭をよぎる。
タイトルは繁田家のみで、俊樹には掛かってない。
近鉄バファローズ時代にジェンダー論は早すぎるし。
役者の芝居が掛け値なしの満点だっただけに、本当に惜しい作品でした。
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