「絶賛!もう涙が止まらない。妹を守る兄貴と、娘を亡くした父の 最愛へ贈る言葉!」花まんま The silk skyさんの映画レビュー(感想・評価)
絶賛!もう涙が止まらない。妹を守る兄貴と、娘を亡くした父の 最愛へ贈る言葉!
(※本作が500本目レビュ-です!)
花まんま・・・って何?
そう思った方 多いでしょうね。
私も これ最初何じゃろか?と そう感じてました。
まんまとは、”ご飯”のことを指しますね。”ネコまんま”とか言うかな。
しかし 映画の中で説明されるまで分からなかった。
この ”花まんま” が重要な繋がりポイントの映画「花まんま」を
今日は鑑賞です。
総評から述べると
期待していた通りで、非常に心温まる素晴らしい作品でした。
笑い無しでリアルな展開作風を求める方にとっては評価は若干低いのかもですが
関西のしかも大阪が舞台。そこは半分ベタな誇張表現があったとしても関西では全く問題なく受け入れられるでしょう。
人情芝居に慣れ親しんだ風土が温かく本作を受け入れると思います。
今年は優秀な傑作公開が続きぱなしで、来年の日本アカデミーは混戦するの間違い無しでしょうね。きっとそう感じます。
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原作:朱川湊人氏 「花まんま」(2005年)第133回直木賞を受賞
監督:前田哲氏
配給:東映 (さすが東映様、本領発揮)
--------感動を綴る素晴らしい役者陣--------
(加藤家側)
加藤俊樹 役(兄貴):鈴木亮平さん
(子供時代):田村塁希さん
加藤フミ子 役(妹):有村架純さん
(子供時代):小野美音さん
加藤恭平 役(父、交通事故で死亡):板橋駿谷さん
加藤ゆうこ 役(母、過労で病気死亡):安藤玉恵さん
中沢太郎 役(フミ子の婚約者):鈴鹿央士さん
(繁田家側)
繁田仁 役(娘を亡くした父):酒向芳さん(名演、凄く良かった)
繁田宏一 役(大学教授 長男):六角精児さん
繁田房枝 役(長女):キムラ緑子さん
繁田喜代美 役(バスガイド、亡くなる):南琴奈さん
三好駒子役(居酒屋女将):ファーストサマーウイカさん
三好貞夫役(居酒屋大将):オール阪神さん
山田社長役(山田製作所社長):オール巨人さん
チーちゃん役(喜代美の幼馴染)馬場園梓さん
主題歌:AI 「my wish」
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(展開 流れ 他)
いきなり冒頭 夢の中の場面、トラックに乗った加藤兄弟の両親が
兄へ ”妹を守るんだぞ!”と言って去ってゆく。そこから始まる。
両親二人を早くに亡くした兄弟が生きて行く姿がある。
父が交通事故、母がその後 幼き子供二人を必死に仕事を掛け持ちして育てるが、過労にて悔しくもこの世を去る。
そして製作所で働く兄貴の俊樹。
”兄貴はホンマ損な役回りやで~” この言葉 本当に良く聞くし分かります。
妹を守る様、父、母から願いを託されて。
自ら犠牲に?一生懸命仕事して そして妹を大学へ。
しかも やがて結婚へと。
しっかりした相手へ嫁がせたい思い。
”フミ子さんを僕に下さい”・・・
”君は昭和か~!”
このセリフ、大好きですわ。
ベタの王道ですけども この切り返しが関西人なんだなと思う。
俊樹は妹が生まれた時、父と病院の外で万歳をして一緒に喜んだことを思い起こしていた。あの頃、家族が3人から4人に。それは可愛い妹の誕生であった事を。
一方、繁田家側。
喜代美さんは夢のバスガイドに成って。
仕事が順風満帆、しかも数日後に大切な日を控えた中で
暴漢に殺されてしまう。この無念さ。
神様は、この生まれる命と、消えて行く命を重ねる運命を
二つの家族へお与えに成る。
それはきっと 無念さを抱いた魂へのせめてもの救いで有ったのでは無かろうかと感じます。
子供のフミ子が 姿は変わったけど、もう一度父へ逢う事が出来た時、
父が ”フミ子か・・・?” そう声をかけた あの言葉。
半信半疑な想いが ”花まんま” 弁当のそれを見て確信に変わった時
本当に、本当に涙して嬉しかったと思うのです。
誰でも、大切な亡くした人と もう一度 何かの形で出逢う事ができたなら・・・
それほ叶う事が到底有り得ない事が起きたなら
それ程 嬉しくてうれしくて有難い事はない。
そして どんな事にでも感謝する事でしょう。きっと。
そう心から思うのです。 だから どっと涙が溢れました。
そう言う想いをさせてくれる作品なんです。
そして、やがてフミ子の挙式へ。
最後の 親族の挨拶。兄として妹へ、そして今まで自分達兄弟へ
温かい手を差し伸べてくれた方々への感謝の言葉。
そして、父、母への報告と感謝。
ここは涙せずにはこの場面は語れませんわ。
客席の方々 総ての人の心へ
この優しさがしっかりと届いたと思います。
是非、ご家族、ご夫婦、
ご友人揃って
劇場へお越し下さいませ!
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無事 レビュ-500本目を迎えて 一言。
yahooの方で書き始めてやっとこの数字に。
10年程かかってる様な気がします。
(映画comでは240本程足りません、filmarksでは350本程減となりますがyahoo側に埋まってます)
私は全て新作封切した作品で劇場鑑賞(映画館)したものしかレビュ-は致しません。よってビデオや配信での視聴レビュ-は有りませんし、試写会などにも行きますが一切書いて無いですね。(多分)
いつも鑑賞時間枠を組んで、お金を払って、観客席の皆さんと同じ目線の位置(条件)で鑑賞し、そして感想レビュ-をする事をモット-にしています。
映画鑑賞歴は今年で41年目。集めたチラシが4万枚を超えてますね。
ビデオ、配信作も含めるとどれ位か分からないですが、そんなに多くも観てないと思います。
実の所、作品本数を多く観るより いかに色んなジャンルをしっかり作品を味わうかだと感じてます。
最近 時短モードとかで配信作見入る方がいますが、私から言えば愚の骨頂ですね。何の意味も無いですね それではね。
視聴本数稼いで記録出して、フォロワ-増やして・・・って
多分ね そう言う人は目的方向が違う所にあるのだろうと思います。
映画館で映画を鑑賞していくって言うのは ホントに時間のかかる事ですよ。
丁寧に1作毎に観て行くのでね。(ちなみに1作1回しか観ません。2回観る事はほぼ無いですね)
そう言う想いに成れるのは 映画製作現場に参加した事が在るからなんですよね。出た事もあるし、お手伝いでスタッフとか。
映画祭も開催したり、イベントで監督さんや俳優さんとトークやったり。
昔の事ですけどね、凄く楽しかったですわ。
この先 どれ位書いて行けるか分からないですけども、もしも
途絶えたら 多分この世には居ないんだなと 思って頂ければ幸いですかね。
ハハハ (;^ω^) (*´ω`*)
それでは また、さいなら サイナラ sainara・・・
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