「フィルムとしてのまとまりがよかった」怪獣8号 第1期総集編/同時上映「保科の休日」 コージィ日本犬さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5フィルムとしてのまとまりがよかった

2025年4月9日
PCから投稿

ここまでTVシリーズと編集を変えてくるとは。
たくさんいるほかの防衛隊メンバーの視点が大幅に整理され、カフカがいかに怪獣と向き合い、ミナの横に並べる防衛隊員になりたいかに絞っていて。
各話しまいの「引き」がなくなった分、連続性ある盛り上げ方を意識して繋ぎ。
音楽もおそらく新録、または別バージョン、ないしは長さや録音レベルをいじったりして別物な印象を与える、などの工夫を感じられ。
そして、2期へのつなぎとなるであろう、四ノ宮功長官との戦い(TV1期11~12話)はバッサリカットしたことで、作品単体として「締まった」感じ。
劇場版とTVシリーズの差の付け方で、『ユーフォニアム』シリーズをどこか思い出したりして、フィルムとしてのまとまりがよかった。

『保科の休日』は、人気キャラ全員出すゆるい日常話。
本編がカフカ中心だった反動で、こちらはカフカ以外のキャラを描くのが目的だったような。
ついでにミナと保科の(食の)好物が判明、というファンムービー(よく単行本限定盤などに付属するOVA的なやつ)クオリティでありました。

コメントする
コージィ日本犬