劇場公開日 2024年10月25日

「ライリーのラッキーガールっぷり」トラップ ジョンスペさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5ライリーのラッキーガールっぷり

2024年11月6日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

鑑賞中に薄々気づいたが、めっちゃ濃い顔立ちのレディ・レイブンがシャマラン長女だったことが最大のトラップ。サレカと父シャマラン=娘ライリーに甘々な親ばか主人公という構図は、毎度の待ってました!なカメオ出演のシャマランの役柄(レディ・レイブンの叔父だか親戚だか)からも、けっこう意識的だと思われる。

今作はかなり大掛かりな作劇で、いつもの、んなアホな!な一発ネタと比べると差し込まれるサスペンスのアイデアはおもしろいのだが、話が進むとだんだん場当たり的になり納得感のなさが増していく。娘の友人ママやFBIの女性捜査官など母親の幻視に絡んだせっかくの設定はもう少し話に活かしてほしい気がしたし、クーパーの几帳面さも取ってつけた感はあるが、娘に気づかれまいとする会場でのあたふたぶりや、突然来訪したスーパースターに「何か食べていきます?」と妻が聞くとか、やはりいつもの「なんかちがう」な展開には爆笑した。

今作は歌って弾けて演技ができるサレカに☆プラス。次女イシャナは先に監督デビューして着実に芸能ファミリーの道を進むシャマラン家。娘はもう一人いるようなのでどんなデビューをするか次作同様に楽しみである(マジ)。

ジョンスペ