「今、見直してみるとスタッフが超豪華で見どころ満載!」長篇アニメ映画 ザ☆ウルトラマン ウルトラの星へ!! 矢萩久登さんの映画レビュー(感想・評価)
今、見直してみるとスタッフが超豪華で見どころ満載!
今年も開催「円谷映画祭2024」。
本日は放送開始45周年『長篇アニメ映画 ザ☆ウルトラマン ウルトラの星へ!! 』が再編集され大型スクリーンで上映されるとのことで劇場へ。
『ザ☆ウルトラマン』の放送開始は1979年4月。もう45年も前になるんですね。
1975年3月に『ウルトラマンレオ』が放送終了。それでもTBSでは朝6時の早朝や夕方帯でずっと『ウルトラシリーズ』を再放送、いわゆる第三次ウルトラブームで、ビデオも無い時代、ひたすら浴びるように観て幼少期の脳内は99.99%を怪獣・怪人が占めてましたね。
そんなブームの真っ只中での4年ぶりの復活に狂喜乱舞。
放送開始当初は1話完結の怪獣退治定番フォーマットでしたが、次第にスペースオペラ色が強くなって幼稚園児には難解でしたので、今回45年ぶりの再挑戦になりました。
本作品では最終回4部作を長編映画として再構成。
番組終盤は古代ウルトラ人が地球に隠した「ウルトリア」という全長300mにも及ぶ宇宙戦艦に乗り込み、ヘラー軍団の侵攻されたウルトラの星U40を助けに行くという連続した壮大なストーリー。主人公のヒカリ超一郎の声を富山敬さん、ウルトラマンジョーニアスの声は伊武雅刀さん、主題歌はささきいさおさん…まさに『宇宙戦艦ヤマト』を完璧に想起、オーバーラップしますね。
当時のSFアニメブームを考えると今なら納得ですが、当時はあまりの方針転換に子供心に驚きましたね。
ただ、今回見直してみるとスタッフが超豪華で見どころ満載。
アニメーション制作は日本サンライズ(現サンライズ)。ほぼ数日違いで『機動戦士ガンダム』も放送開始、本4部作も富野由悠季氏や高橋良輔氏が絵コンテ参加、メカニックデザインも大河原邦男氏、河森正治氏、音楽も作曲に宮内國郎氏、冬木透氏、作詞に阿久悠氏と凄い制作陣。撮影も16mmフィルムでなく35mmフィルム撮影なので当時のアニメーションと比較しても動きもすごく滑らかでしたね。
この機会に1話から見直してみようと思います。