劇場版モノノ怪 第二章 火鼠のレビュー・感想・評価
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動く動く、動きすぎ
良いところ
丁寧な心理描写で少しずつ真相が明らかになる過程が無理がない
よく動くし、一切破綻しない
声優がしっかりと合ってる
?なところ
動きすぎて何やってるかわからん戦闘
TVシリーズは観た、第一章は日程合わんで観れてない。そういう人間からしても、話の筋はちゃんと分かるし、キャラクターも四人くらいわかれば話は取れる。いや、7人かな。それはそれとして、雰囲気は独特だが魅力的だし絵面はとにかく目に派手な感じがTVシリーズ同様で画面の情報がとにかく多い。それが目障りじゃなく派手という感じで面白い。
最後のピースは割と明確にわかるように描かれてるが、そこまで自責に駆られるくらいならもっと早くに何らかの行動すべきだったな。お家や政治など感情だけじゃ割り切れないのはわかるが、それでも結局のところ無用に死んだキャラを増やしただけのようなあたりと最後怪異を斬ったところで、誰も浮かばれない虚しさ。一応大奥の改革はできたようだけど、底に至るまでに見えないところで数多くの被害が出てたんだろうな、というところは最後まで気になってた。
話の奥深さは置いといて、単純に楽しめる画面と動きはもっと多くの人に観られてほしい作品ではある。とにかくこの章からでも観たほうがいいし、観てるとおそらく第三章もみたくなるだけの力が入った作品だった。
大奥に潜む業火
女社会の嫉妬の炎、ではなく権力と政治で子を諦めた事への自罰の炎。
すずさんは良い子の顔をして、何よりも大事な自分の子を諦めた事を深く後悔していた。
優しさが呪いになるという言葉の通り、人ひとり殺した罰は常人よりも激しいものになったのだろう。
その心情が吐露されるところで思わず泣いてしまった。
大事な我が子を殺してしまったけど周りや大奥を責めることはできない、なぜなら自分で望んで殺したのだから。
自ら火に巻かれるくらいの後悔をする度に、それを上回る自罰の意識で戒める。
そんな歪さに加え、産んであげたかっただろうなという母として当たり前の気持ちを思うと涙が出てきた。
なんだか凄く刺さった物語だった。
そんなすずさんの無念はおふきさんと牡丹さんが浄化してくれたな。
おふきさんはすずさんの様に良い子でいられないほどハングリー精神が強かったし、牡丹さんは若くして大組織をまとめる立場で気を張っていただけの人格者。
この後世継ぎ問題で頭を抱えて悩むだろうとわかっていながらそれでも当然子供が大事と言い切れる強い人。
すずさんも安心してお産の守り神としておふきさんを見守ってくれるでしょう。
第三章は蛇神。
水といえば蛇だなぁ当然。
今年は蛇年だしな。
エンディングで塔と柱を繋ぐ縄が2本切れて残り1本になったけれど、次回で蛇神が切られたら大奥はどうなってしまうのだろう。
瓦解してしまうのか、それともしがらみから解放されてまた続いていくのか。
1本目の柱の傘をさした女性、2本目の天女と比べて3本目は仁王みたいな絵だったから手強そうではある。
内容というよりこう言う世界観のアニメが好きです。
日本のアニメーション技術の高さを改めて実感できる一本
「大奥×ミステリー」怪事件の元凶となった「モノノ怪」の正体を探り、退治する物語。
主人公の薬売りはモノノ怪を退治するための剣を持っているのだが、その剣を鞘から抜くにはモノノ怪の「形・真・理」(多分「犯人・事件の全貌・犯行動機」みたいなこと)を明らかにする必要があるという設定。薬売りという名前だかやってることは探偵なのでそこを理解しておくと話がスムーズに入ってくるはず。
物語を通して古語や格式高い言葉が多く、たま〜に何を言っているのかわからないシーンも、、、わからない単語を文脈から読み取るみたいなプチストレスはたまにあった。(古文単語をたくさん知ってる人は問題ないかも)
音楽の面では、SEやBGMに和楽器がふんだんに使われていて、日本の伝統芸能の雰囲気をしっかり感じられた。和楽器とEDMが絶妙にブレンドされていて、モノノ怪の世界観にスピード感と爽快さを与えているのも魅力。
そして何より映像が圧巻。和紙のような質感を背景に大胆な色使い、精緻な背景美術。アニメというより、美術作品を観ているような没入感で、日本のアニメーション技術の高さを改めて実感できる一本だった。
見に行く際はネトフリなどで配信中の前作「第一章 唐傘」を観ていくべし!
全てのシーンがアート
独特の映像表現。もはや発明な気がします
TV作品、前作劇場版など予備知識ゼロで、ポスターのビジュアルに惹かれて鑑賞しました
全体が色鮮やかで、CG画像多用のせいか、背景とキャラクターの区別や遠近感などが惑わされるため、かなりbusyな画面構成ではありますが、74分という短めの作品なので大丈夫でした
全ての瞬間をアート鑑賞のように楽しめました
人によっては視聴自体が苦手かもしれませんね
(最近のゲームをあまりやらない人が、3D-CGゲームに馴染めないような感じに近い?)
設定やストーリーはさほど複雑ではないんですが、話はなかなか進まない感じで少しもどかしい印象もありますが、時代設定(江戸時代?ですよね)の話なので、むしろ時代劇や歌舞伎のような"様式美"を描く制作意図を感じました
クライマックスは仏教美術や世界感を色濃く反映している印象があり、単純に絵として美しいです
アイナ・ジ・エンドさんの主題歌もエネルギッシュでよかった
唐傘よりは分かりやすい・・・のか?
映像は圧巻だが、相変わらず愛憎渦巻く大奥での怪異の原因やら何やらが分かりづらい。
女中の肌や髪の色で誰が誰か分かりやすくしてくれてるんだろうけど声優の声が似てて誰が喋ってんのかよくわからん。
小説なりで補完してくれることを祈る。
モノノ怪史上最高傑作
独特で艶やかな色彩が作り出す「悲しくも美しい情念の世界」
売店のグッズを見て、作画の美しさにやられ、何も知らない状態で見に行きました。アート作品っぽい先入観があり、正直、ストーリーには期待せず、シートに体をうずめました。話は、大奥が舞台です。会社の派閥争いのような、俗物たちの思惑が交錯するドロドロな世界をベースに、女たちの情念が描かれています。ストーリーは、わかりやすくスッと話に入り込めました。74分と短いのですが、話の展開がうまく作られていて、最後のクライマックスは、アニメの動きが激しく派手で大迫力でした。主人公の薬売り、ボタンとおすずの3人が強く印象に残ったのですが、登場人物それぞれが魅力的に描かれていて人間味がありました。ボタンさん、凛としていてかっこいいです。
アニメが、エンボス加工した紙のような下地の上に描かれていて、強いこだわりが伝わってきます。絵が美しいせいか、ドロドロした世界も横溝ワールドのようなおどろおどろしさは感じませんでした。それと、顔の表情の動きが細かく丁寧に描かれていて、アニメーターの方々の情熱が伝わってきます。
見る予定のなかった映画で感動し、骨董市で掘り出し物を探し当てたような得した気分です。
帰りは、「薬売り」演じる神谷浩史さんのタッチパネルナレーションを聞きながら、回転寿司を楽しもうと思います。
またまた圧倒的美しさ
なんか良い美術館に行った後のような満足感。
アニメは結局見ておらず、映画一作目も忘れてたのでnetflixで軽く復習、あれ、こんな難しかったっけ。。?と思いつつ、今回はもう少し話もシンプルでわかりやすかった。お陰で美術にもちゃんと没頭できた。
今回は悪代官様みたいなオヤジたち(老中)が多く、またテーマも水から火になり、より荒々しい絵柄、前回の方が全般的に繊細なキレイさだったけど、この素晴らしき映像、本当にどういう天才たちがどういう頭でこの色合いとか動きとかデザインを考えてるんだろう。。と不思議になる。凄すぎる。
色彩設計の方のインタビューを見たが、浮世絵を意識して、キャラに一切影をつけないとか、輪郭を青にする、また朝昼晩と色合いを変えない、など独自の世界観でやっているらしい。そして悪役高官女中の爪の色は赤系らしい。。!あと和紙エフェクトは人に3レイヤー、背景に5レイヤー、そして紙の皺レイヤーも入ってるらしい。なんかよくわからんがすごい。
エンディングの地下の御水様?の祭壇?、張られた縄が一つずつ減っていってるのかな、最後の一本が次回切れたらどうなるのか気になる。にしてもアイナジエンドの渇望、花無双にのせてひたすら祭壇の周りをぐるぐるまわるエンディング、本編で泣く要素はなかったのになんかすごいヒューマンストーリーを見た後かのような気持ちになりそこだけグッときた。恐るべき音楽のちから。
わからずやかと思いきや芯が強いだけの新年寄?のボタンさん、素敵でした。悪者とはいえ実の父親を見捨てる覚悟も。前作のアサちゃんも少しだけ出てきて嬉しかった。
覚書
水の守り人みたいな人何者?
フキさんにはすずさんが乗り移ったように感じたけど最後までああだったということは急に穏やかに改心したの?
毎朝飲んでる御水はもう前回の生臭さは消えてるの?
薬売りさんのあちら側?の世界での姿は一体なに?
形(名前) 火鼠
真(きっかけ?)すずさん焼死
理(怨念?) 身分が低い者が後継を産むことへの対処
色愛、人愛、
やっぱり色のセンスはかなり良い!
前作同様、豪華でうるさいくらいの派手さ。カッコ良い。もっとグロくても好きです!
物語は他の方も言ってますが分かりやすくなってたのですが、毒好きに少し物足りない。
賢雄様の悪役っぷりたら!!!素敵すぎます。
ベテランの技術とキャラの顔とマッチして惚れ惚れします。突き抜けていて気持ちよくなりました。
前作はエンドロール少し長く感じましたが、今回はクラファンがない分そういうことはなかったです。
で、気が付きました。今回のもゆったりとして、スタッフさんの氏名がはっきり読めるのです。とてもたくさんの技術者やデザイナー、各部署?のかたの名前が読める。普通の映画のエンドロールではあまりないように思いますが、気のせいでしょうか?
つまりスタッフさんへの愛なのではと。前回のもそういうことなんだなと今さら思い直しました。長すぎは疲れますが、今回のエンドロールは良かったです。
藤鼠色の業火と妖艶な薬売りの狂宴
最高過ぎます(≧∇≦)
良くも悪くも忖度ワールド日本だなって思いました。登場人物の目を通してですが…フィルターが掛かるとクリアに判断するのは難しいなと納得したり…何度も物怪ワールドにどっぷり浸かりたいと思ってしまうから不思議なんですよね。沼ってあるんですね、続きも絶対観ます!
ワールドに引き込まれた
僕は一見サンでTVアニメと映画1作目は見てないが、一生懸命に登場人物の名前と関係を覚えながら、なんとか筋は追えた。面白かったっすヨ。
モノノケ·火ねずみの哀しいコトワリが明らかになる時、あなたの瞳はきっと涙を禁じ得ないであろう。 ← な~んてほどの感動ではないが (^^)、スゲー面白かった。
伝統と血統を蹴飛ばすフキにグッときた。
お気に入りは、ヒゲそりの跡が濃い坂下と、フキのパパ。パパがナゼか大友の将棋の相手をさせられてるところが笑える。
展開の目まぐるしさに終始圧巻
第一弾のときにも思ったが、一つの部屋で行われている惨劇を360度のカメラで移している作画演出だからか動きのテンポがめちゃくちゃいい。スピーディーかつおどろおどろしさが目まぐるしくてまるでジェットコースターに振り回されるような圧巻の演出は劇場版ならではだ。
TV版が「静」なら劇場版は「動」だと思う。
劇場版の作画が和紙をベースに描いているんじゃないかと言いたくなるが、それはなんとなく紙が透き通っている感覚を覚えた。とても繊細な紙で描いたかのような美しさは癒やしを覚えるし、それと同時に水の清らかさをイメージしているのかなと思った。
水といえば、映画版は全編を通して「水」が印象的なアイコニックになっているのだと思う。水がうねるような流動的さが妖怪の荒々しさを表しているし、水が溜まるように、人の怨念が蓄積しているのかなとも思う。
水が這うように火が灯っていくさまはギミックとしても非常に動作的で面白かった。
作中では大奥というしきたりを守るか、子供の命を守るかという2つの相反するメッセージ性に挟まれた者たちが苦悩する様子というのはとても強烈だったし、閉鎖的で保守的な世界を救うのは部外者である薬売りという第三者の存在だ。内輪で解決できれば苦労しないんだけれど、組織内のパワーバランスがあれば叶わない。終盤では悪い権力者が一掃された感じで幕を閉じたが、少しずつ大奥内が変わろうとしている様子が希望を感じさせる。
薬売りという一筋の光がまるで弓矢のごとく走り回るところは活劇を見ているようで、とても心が踊った。
珠生さんみたいなことするじゃん!
化け猫ライクなシーンが多くて助かる(助かる)
天井にうねうね貼り付くシーンも化け猫っぽかったね。
ネコを模倣するネズミ。
最高じゃん…(最高じゃん…)
ルールガン無視する野郎共が勢いよく大奥に入るときに靴ちゃんと脱ぐの好きやで。
靴脱ぐのも勢いよくて好きやで。
人間ばかりが水子を殺そうとして、物の怪もボタン様も水子を護ろうとしている構図がいい。
坂下や老中たちの深堀も良かった。
水の前回に続き、嫉妬の炎に身を焦がす(物理)も良いわよね。
お父様すら信頼ならないボタン様が受難過ぎて推せる。
でもお父様その服でよく飛んだり跳ねたり出来るわ。嫌いじゃない。いや、やはり嫌い。
斬らなくて良い物の怪が相手の回は外れがない。
斬って尚救われる展開が切なくも味わい深くて助かる。
というわけで神回です!!
母性のある女性に刺さる。
とにかく女たちが強い。
ラップも(少し)ある。
というわけで神回です!!!!
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