「前回よりレベルアップしてる」劇場版モノノ怪 第二章 火鼠 ささやまさんの映画レビュー(感想・評価)
前回よりレベルアップしてる
クリックして本文を読む
そして子持ちには良い意味でアカン内容でした……途中から涙腺刺激されまくってしまって泣いていました。
テーマ的にはTV版モノノ怪の座敷わらしに少し似ている気がします。
終盤で火鼠が何故自らを焼き付くそうとするのか、「許せない」という言葉の意味が単純に私利私欲ために子の命を絶とうとする者たちへの恨みの言葉だけではないことに気がつかされた時、
私は昔読んだ「八日目の蝉」という本を思い出しました。
あの作品では、不倫相手の子を妊娠し堕胎したことを後悔して、不倫相手と正妻の子供を誘拐するという犯行に主人公は至ってしまうのですが。
あの作品の主人公が感じていた感情と火鼠を呼び寄せたあの人が感じていた感情は似ていたんじゃないかな。
「どうして手放してしまったんだろう」
「何故生まなかったんだろう」
そんな声が聞こえるようでした。
もう取り戻せない者に対する悲しみ。
全てを焼き付くさんとする炎は子を選ばなかった自分に対する怒りの炎だったんですね。
今回の「許せ」はいっとう染みました。
次回の蛇神が楽しみです。
コメントする
映画チケットがいつでも1,500円!
詳細は遷移先をご確認ください。