「唐傘に比べて見易かった」劇場版モノノ怪 第二章 火鼠 田中さんの映画レビュー(感想・評価)
唐傘に比べて見易かった
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前作唐傘は、モノノ怪の姿と真と理があまり明確ではない印象だったけど、今回は見やすかったし分かりやすかった。多分前作の難しさから身構えていたのもあるかもしれないけど、火鼠と続けてみることで、「大切にすべきものを大切にできなかった」という共通点があるんだろうなと思った。多分唐傘だけでは、大奥の話は理解しきれないと改めて思いました。
火鼠は、中盤くらいからだんだん理の予測がついてきて、フキの口パクで確信に至った。内容としては非常に悲しい話だった。そして、「こんな展開もあったよねー」的な考察入れた感想ですが、モノノ怪のキャラクターによっては、怨嗟はフキにも十分向いたと思うと、かなり綱渡りな話なんだなあと思いました。
それから、組織がいかに「個」を抑圧するのか、大奥は結局は男性社会のためにあるのだと知らされるし、組織の悪の部分が生々しく描かれていて、ゾクゾクきました。次回作も楽しみです。3本で終わらないような気もしています。大奥の全体像を早く知りたくなりました。
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