「わかりにくい点が同時に存在するが良い映画。」シングル・イン・ソウル yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)
わかりにくい点が同時に存在するが良い映画。
今年388本目(合計1,480本目/今月(2024年10月度)39本目)。
※ (前期)今年237本目(合計1,329本目/今月(2024年6月度)37本目)。
この映画を一言で言い表すとすれば、「2021年か22年だったかの、哲学などを扱う「恋は光」の韓国映画バージョン?」といった趣になりますでしょうか。あくまで目安ですが。
タイトル通り「シングル」つまり、一人暮らしあるいは「一人でいること」をテーマにしながら、ある小さ目(?)な出版社を舞台に、その「一人でいること」を特に好むタイプと好まないタイプとで交流があり、そこから…という趣旨の映画です。
また、登場人物の一人が「学習塾の先生」という事情(ここでは、大学入試の小論文の先生という扱いで登場)という事情から、言い回しにところどころマニアックな部分があります。確かに入試等で小論文を課す学校があるのは日韓共通ですけどね。こういった事情から、ハイレベルな語が結構飛び交う展開にはなる部分はままあります。
ただ、いたるところに「コメディ要素」をちりばめながら、また映画の主題である「一人でいること」についての異なる価値観の認識(認知)といったものも入ってきます。コメディ要素は結構強く明確に「ここで笑って」みたいな部分は見られますが、内容は恋愛要素あり、総じて国語力高めな展開になるなど、結構どういった層が見ても満足できる展開になっていたところが良かったです。
特に気になる点もなかったし、コメディ要素多めではあるけれども、考えさせる部分も同時にある(「一人でいること」の異なる価値観の理解等)作品で、迷ったらおすすめといったところです。
10月の5週の韓国映画で迷ったらおすすめといったところでしょうか。
採点上特に気になった点はないのでフルスコアです。
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(減点なし/参考/「カラシナキムチをあげよう」について)
日本ではコリアタウンで主に見ることができるもので、そこでは「ガッキムチ」という名前でよく売られています。「カラシ菜」のことですが、これ(韓国語では「ガッ」と書く)が多くとれる麗水地域のローカルなキムチではあります。
※ 日本では、「麗水・順天事件」を契機に日本に今のコリアタウンに逃れた方も一定数いるため、全羅南道に関するお店や、地域の料理はそこそこ多いです。
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