オオムタアツシの青春のレビュー・感想・評価
全2件を表示
現在(いま)を生き抜く必死さが伝わってくる感動作
大牟田市を舞台にしていますが、ご当地ムービーではなさそうですね。世代が違う4人が織り成す感動作で、何度も目がうるんでいました。
背景に人物が浮き出ているように感じる箇所がありましたが、許容範囲です。
4人には病気や悩み、知られたくない過去があり、それを克服しようとする必死さが伝わってきました。日菜子役の奥野楓ちゃんが天使のような可愛さで、1型糖尿病を患っているだけでウルウルきました。
「失敗は成功のもと」を感じ、得るものがある力作です。
オオムネウスシな青春
ポスターを見たときは、陣内さんがオオムタアツシで老いらくの青春の話かと。笑
冒頭の怪我、事故ならいいけどいぢめっぽい言い方だし、命に関わるレベルだから知らせた方が…
しかしこれは以後一切触れられない。
序盤は亜美の洋菓子店開店を中心に進み、コミカルな会話も楽しい。
中盤からは男性ふたりの過去が見え始め、不穏な気配が、という流れ。
静男の元議員は映画としてはやや珍しいが、奥さんの病死でチープに振り戻ってやや残念。
司の方は少し厄介だけど、あの手の嫌がらせ程度なら動画撮って通報で済む気がする。
亜美の“地元の味”への話も、「個性を足す」と言いつつ何もなく、全体的にちょっと薄味。
日菜子の父についても、あれだけ?
最後、静男は入院してるだけで戻ってきたところで終わり、と思ってたので悪い意味で驚いた。
わざわざ教えてくれた半グレ君はビミョーに親切。
しかしあの段階から司が焼き鳥屋を切り盛りしてるのは、技能的にも権利的にも疑問。
糖尿病は意味ないし、格闘技も余計だったかな。
演技も悪くはないのだけど、特に突出したものまでは感じなかった。
陣内さんを佐賀出身にして博多弁を喋らせたのは謎。
日菜子役のコはかわいいし、子役に多くは求めないが、常に同じペースで話すのは気になった。
色々やったけど掘り下げが浅く、ご当地映画的な魅力も出てないので全方位に半端な印象。
雰囲気はよかったので、要素を絞って前半の空気で通してくれてたらなぁ。
全2件を表示
映画チケットがいつでも1,500円!
詳細は遷移先をご確認ください。